2004年7月31日土曜日

プロ野球/朝まで生テレビ

「朝生」感想文。最後の方、録画が切れてた。
■日本のプロ野球が滅亡する?!
江本孟紀(プロ野球解説者)
栗山英樹(プロ野球解説者)
坂井保之(プロ野球経営評論家)
二宮清純(スポーツジャーナリスト)
遙洋子(タレント,作家)
東尾修(プロ野球解説者)
広瀬一郎(経済産業研究所上席研究委員)
古田敦也(ヤクルトスワローズ,プロ野球選手会会長)
堀江貴文(ライブドア社長)
三宅久之 (政治評論家)
ヨネスケ (落語家) 

結局、一リーグ制のメリットが何なのかわからなかったし、ガバナンス不能に陥った近鉄やオリックスの経営が退場しない理由がわからない。堀江みたいな者にバッターボックスに立たせてやればいい。
いつも以上に手抜き成績表…
■江本孟紀 ★★
 あんまり、印象に残るコメントはなかった。
■栗山英樹★★★
 手堅い解説。自分の意見を言わなかったっていう印象。
■坂井保之★★★
 まずまずかな。
■二宮清純★★★★
 よかったっしょ。
■遙洋子★
 ほんと、いらね。頓珍漢なことばかり言ってる。
■東尾修★★
 スタンスが曖昧。
■広瀬一郎★★★★
 なかなかよかったですよ。論理的だったし、説得力もあった。
■古田敦也★★★★★
 がんばれ、というのも含めて満点を。
■堀江貴文★★
 まぁ、話題性で呼んだってとこでしょ。彼は本気でやる気があるのだろうか。もう引くに引けないとこまで行かせるために、買収を許したれよ。
■三宅久之★
 まったくいらぬ。ナベツネ(渡辺恒雄)の盟友ってだけだろ。れいによってTシャツで来ている堀江に対し、「社会的センスを疑う。うさんくさい」と発言。ははは…ばかだねぇ、まんまと釣られてやんの。新しい時代に取り残された「生きる化石」に映っただろうし、これがプロ野球の守旧派とダブるんでしょう。堀江の思う壺。
■ヨネスケ★★
 あまり印象に残ってないけど、「巨人中心なんだから仕方ない」的な思考回路。パ・リーグも巨人依存に加わらせてやりましょうって主張。その依存体質が問題なのでは? 1リーグはその抜本的な改革じゃなくて、ごまかしなんだよね。


2004年7月30日金曜日

反日的ファン

中国紙、アジア杯の反日ファンを異例の批判(読売新聞)
 中国で開催中のサッカー・アジアカップに関し、中国共産主義青年団(共青団)機関紙「中国青年報」は29日、反日的ファンの礼儀を失した行動を戒める異例の記事を掲載し、ホスト国の危機感を示した。
 記事は日本対タイ戦(24日)について、日本人ファン罵倒(ばとう)やブーイングなど「中国人ファンが過激な行為を見せた」ことを詳報。署名記事では、「日本が選手の安全を理由にアジアカップに出ないようなことになれば、アジアサッカー史上最大の醜聞」「2008年には北京五輪が待っていることを忘れるな」とファンを厳しく批判した。



岡田克也・憲法改正発言

民主党・岡田代表の改憲発言
 岡田克也民主党代表が7月29日、米国ワシントンでおこなった講演のうち、憲法問題にかんする発言要旨。
 憲法改正論議がいま行われているが、平和主義の精神は重要であり、今後とも堅持すべきと考えている。日本には集団的自衛権の行使を広く認め、自衛隊が米軍との共同した軍事力行使を世界中で行えるようにすべきとの意見もあるが、私は反対である。しかし、私は従来の野党のような護憲論者ではない。憲法を改正して国連安保理の明確な決議がある場合に、日本の海外における武力行使を可能にし、世界の平和維持に日本も積極的に貢献すべきとの立場に立つ。


2004年7月29日木曜日

イアン・ソープ「ドーピング」

ソープのドーピング発言に国際水連が「遺憾の意」(共同通信)
 国際水連(FINA)は28日、競泳男子自由形のスター、イアン・ソープ(オーストラリア)がテレビのインタビューで、五輪がドーピング(薬物使用)に汚染されているとの趣旨の発言をしたことに対し、遺憾の意を表す声明を出した。
 ソープは27日に「五輪がクリーンな場所で、その中で泳ぐと思っている競泳選手は、何も知らないだけ。自分はこれまで、ドーピングをしている選手たちと戦ってきた」と語った。これに対し、FINAは声明文で「われわれは、ドーピングを撲滅しようとしてきた代表的な団体の一つ。何の証拠もなしに、五輪参加選手を非難することに強く抗議する」と述べている。



四股・坂下千里子

 …のおかげで、アクセス数が伸びた(該当記事:27時間テレビ 坂下千里子・四股>田村淳)。他のブログでも、そういった現象が見られるようだ。これも「芸人の肉便器」坂下千里子さんのおかげです。

■「ロンドンハーツ」(テレビ朝日)に坂下チリ子が出ていた。すごいよな…4股かけた相手と平然と絡んでるよ…こういう神経がないと芸能界では生きていけないのかな。

■笑ったのが、光浦靖子に「(坂下は)どんな男と付き合ってそう?」ってロンブーの淳(田村亮だったか?)が聞いたところ。すごいボケだよな。「光浦、となり!となり!」的状況だよ。平然としてる淳もすごい。

■「マジオネア」の後のオンエアであることを、淳は意識していたのだろうか。「第一位は…」って発表の時、おかもんた(orみのもんた)を意識していたように思えたが。

■2chの実況をのぞいてみたら、「坂下千里子祭り」だ。すっかり「ヤリマン」「性悪女」が定着したようだ。スポーツ紙などが報じなくても、この情報はネットによって広まる。現在のアクセス数をみても、それを示している。今後、坂下は芸能界でやっていけるのだろうか。


理想とする子どもの数・合計特殊出生率

��女性の意識>子どもは2人が理想 生涯独身でもかまわない(毎日新聞)
 少子高齢化が進む中での結婚・出産への意識や子ども観の変化を知るため、毎日新聞社は20歳から49歳までの女性4000人を対象に第1回人口・家族・世代世論調査を行った。03年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの平均数)は1.29まで下落したが、理想の子ども数を「2人」または「3人」と考える人が9割を占めた。
 調査は00年まで隔年で計25回行った全国家族計画世論調査を土台に、質問項目を大幅に見直して4月中旬に全国で実施した。「理想とする子どもの数」は0人1%▽1人3%▽2人48%▽3人42%▽4人4%▽5人以上1%。過去の調査と比較すると「2人」が増加し続けている。
 「生涯を独身で過ごすというのは望ましい生き方ではない」という考え方に対してどう思うかとの質問には「まったく賛成」9%▽「どちらかといえば賛成」36%▽「どちらかといえば反対」42%▽「まったく反対」8%。反対派の方が上回って、生涯独身の生き方への共感が進んでいることが裏付けられた。
 「結婚したら子どもを持つべきだ」という考え方に対しては、賛成派が80%。結婚後は夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだという考え方については反対派が64%を占めた。「恋愛と結婚は別」と思う人は64%。同棲(どうせい)経験者は15%だった。

 理想と現実の差か…どうやってこのギャップを埋めていくかが問題だ。


ジニ係数

ジニ係数の変化(毎日新聞/経済観測)
 経済活動の果実である所得がどのように分配されているかを示す係数の一つに、「ジニ係数」がある。これは所得分配の不公平度を表す指標の一つ。ゼロから1までの値をとり、ゼロに近いほど所得分配が均等であることを示す。長期的にみると、日本のジニ係数は戦後から80年代初めまで一貫して下がり続けてきた。

 例えば、81年では再分配所得のジニ係数は0・33にまで下がっていた。国際的に見ても「均質的な社会」であり、「一億総中流」の基礎となっていた。ところが、その後ジニ係数は横ばいに転じ、90年代には上昇し、99年には0・38に達した。特に若い世帯の収入で、格差が目立ち始めているという。

 税調では、その原因をズバリと示していないが、二つのことが考えられる。第一は産業間、企業間の収益格差が広がり、所得面でも不平等度が強まってきたことだ。周囲を見渡すだけでも勝ち組、負け組の差は実感できるようになっている。第二は、本来再分配機能を持つ所得税が、相次ぐ減税でその機能を失っていることだ。結論的にいえば、日本は均質で公平な社会から大きく逸脱しようとしているのだ。

 不均衡な社会にどんな病理がはびこるか、マルサスの昔から論じられてきた。そういえば、この日の朝刊1面には昨年、自殺者が急増したことが大きく報じられていた。本気で議論してほしい。(邦)

 まぁ、高齢化のせいだ…とか、これについては議論があるんどけども。


民主党・政策綱領採択

■米民主党が政策綱領採択 同盟再構築など国際協調前面に(朝日新聞)
 米民主党の全国党大会は2日目の27日、大統領選で党の公約となる政策綱領を採択した。ブッシュ政権の外交政策を「外交手段を尽くす前に力に走った」と批判、国際協調重視の姿勢を前面に掲げている。「テロリズムの打破」を最優先課題に掲げ、(1)同盟時代の再構築(2)新たな脅威に対応するための米軍の近代化(3)外交、情報、経済力、価値・理念といった蓄積の展開(4)中東産石油からの自立――の4原則を打ち出した。経済政策では雇用創出を重視し、税制や通商協定の見直しを提言している。

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 民主党は、それでもなお改善しない米欧関係に狙いをつけている。

 綱領では「20世紀を通じて米国の最も信頼できる同盟国は欧州諸国だった」として、米欧関係を悪化させたブッシュ政権を批判。「民主党は大西洋諸国の協力関係を再活性化する」として欧州連合(EU)との関係強化や北大西洋条約機構(NATO)の軍事的貢献拡大を図る考えを示し、違いを強調する。日米関係については「日本との強い関係を維持し、さらに協力を進める道を探求しなければならない」と1行分言及しているだけだ。

��略)

 雇用創出のために、税制面では、海外に雇用を流出させる米企業への優遇税制を廃止し、米国内で雇用を創出する企業への減税実施を提案。通商面では、既存の通商協定の完全な見直しを打ち出した。具体的には、中国の労働者に対する人権侵害と為替操作の調査、ハイテク企業の新機軸を守るための制度改革、米通商法の強化策などを挙げる。さらに重要な輸出市場の貿易障壁を撤廃すると表明し、日本の自動車市場や中国のハイテク市場を例に挙げた。

 ブッシュには負けて欲しい。だが、ケリー大統領になれば、極めて良好である日米関係が悪化する可能性が強い。ジャパン・バッシング/ジャパン・パッシングの時代に逆戻りだ。それでも、集団的自衛権の行使を認めさえすれば、同盟関係は強化できると考えるべきなのか?

 さて、毎日にこんな記述が…

■ケリーさんを大統領候補に選ぶ…(毎日新聞/近事片々)
 クリントン前大統領は「日本や中国から多額の借金をしているから、両国の不公正な通商政策の是正を迫れぬ」と訴えた。軍事がだめなら経済で強硬な国益追求?



セックス観光地

カストロ議長、米大統領にマジギレ 「セックス助長」に反発(産経新聞)
 キューバからの報道によると、同国のカストロ国家評議会議長は革命記念日の二十六日夜、「キューバはセックスツアーの観光地」とのブッシュ米大統領の発言を「言語道断」と切り捨てた。
 二十七日付のキューバの共産党機関紙が報じたもので、カストロ議長は「言葉を失うほどのひどい中傷だ」と反発。ブッシュ大統領を「無知なアルコール依存症患者」と呼び、「キューバからの攻撃に注意するよう警告する」とした。
 ブッシュ大統領は今月十六日の記者会見で「キューバはセックスツアーの観光地のひとつになっており、共産主義政権がこれを後押ししている」などと発言していた。

 やっぱり、ブッシュは面白い。


クラボウ・共産党員差別待遇

共産党員の差別待遇容疑、大阪労基局がクラボウを捜索(読売新聞)
 紡績大手「クラボウ」が、共産党員の社員を賃金や昇格で差別的に取り扱ったとして、大阪労働局が、大阪市中央区にある本社や岡山県倉敷市の倉敷本店などを労働基準法違反(信条による差別)の疑いで捜索していたことが27日、分かった。
 職場での差別的待遇をめぐって強制捜査が行われたのは初めて。
 社員の伊藤建夫さん(61)と宮崎周吉さん(55)が昨年6月、「共産党員であることを理由に、遅くとも1976年5月以降、賃金や昇格で差別を受けた」として、労基法違反の疑いで同社を大阪労働局に告訴。これを受けて同局が捜査を進め、今年1―2月、数回にわたって本社や本店、大阪府寝屋川市の技術研究所を捜索。今月26日にも前会長宅を捜索した。
 強制捜査は、差別的な労務政策が会社ぐるみで行われ、悪質性が高いと同局が判断したことに加え、同局の事情聴取に対し、一部関係者が否認したことで証拠資料の押収が必要になったためとみられる。
 伊藤さんは67年に入社、技術研究所などの研究員だったが、79年に総務課勤務を命じられ、芝刈りや側溝の掃除をさせられてきた。75年以降、昇進していない。71年入社の宮崎さんも、転勤や関連会社への出向が続き、職級も76年から同じままという。
 この問題で、2人は同社を相手取り、学歴が同程度の同期社員との差額賃金など計約1億1200万円の支払いを求めて提訴し、昨年5月、大阪地裁は「共産党員を嫌悪し、閑職に就かせるなど処遇上不利益を与えた」と認定、会社側に計約4600万円の支払いを命じた。会社側が控訴し、現在、大阪高裁で係争中。

 いまだにこんんなことがあるんだなぁ…


愛国のはき違え

産経抄7月28日
 ▼四年後に北京五輪を控えた中国の国民にとってもこれからが、外国の人や文化への理解を深める大きなチャンスのはずだ。そう思いきや、重慶で開かれているサッカー・アジア杯での市民たちの「反日」ぶりは、自らその芽を摘もうとしているようにしか見えない。
 ▼確かに重慶は日中戦争の舞台となり日本軍の空爆も受けている。だがそのこととサッカーとは何の関係もない。日本の国旗掲揚のさいブーイングしたり、日本人の観客に物を投げたりといったことは、礼儀知らずにほかならない。国際感覚からはほど遠いものなのだ。
 ▼本紙の報道だと、市民たちの「反日」は江沢民時代の「愛国教育」の裏返しだという。とすればそれは愛国のはき違えだ。真の愛国は、自国を愛することで他国への尊敬の念も養うものだからだ。国旗を大事にすることが、他国のそれへの敬意につながるのと同じである。
 ▼大切なのは、異文化から学ぼうという謙虚さといえる。それにしても日本で「愛国」と聞いただけで目をむき、「偏狭なナショナリズム」を非難してきた新聞や政治家がこの件をほとんど報じず、論じないのはどうしたことだろう。

 自分たちは正しい「愛国」だと言いたいのだろうか?同じ穴のムジナではないか。


2004年7月28日水曜日

ケリー大統領/テレーザ夫人

ケリー夫人、思わず「失言」 保守系紙記者に(朝日新聞)
 ケリー上院議員のテレーザ夫人が、新聞記者に「くそくらえ」(shove it)と発言したことが米メディアで大きく取り上げられている。テレーザ夫人は歯にきぬ着せぬ物言いで知られており、ケリー氏は「気持ちを適切に話したのだと思う」と弁護しているが、ケリー陣営は26日からの党大会で敵対的な選挙運動は展開しないという方針を打ち出したとあって、注目を集める結果になった。

 AP通信などによると、ことの始まりはテレーザ夫人が25日、ボストン市内で開かれた自分の地元ペンシルベニア州の代議員を集めたレセプションで、「政治に忍び寄る非ペンシルベニア的な、時に非米国的な特性を阻止する必要がある」と語ったこと。

 だれも名指しにはしなかったが、同州の保守系紙の記者が「非米国的とはどういう意味か」と問いただし、こじれ始めた。

 夫人は「そんなことは言っていない」と否定。しばらくしてから同じ記者に再び聞かれたため、「あなたは私が言わなかったことを言った。くそくらえ」と啖呵を切った。この様子は全米に放映された。

 夫人のスポークスマンは「これは右派新聞が狙った策略で、夫人や家族についてわざと不正確に伝えている」と反論、沈静化に必死だった。



アーミテージ発言に社民党が抗議

社民・福島党首が米国大使館に抗議 米国務副長官発言で(朝日新聞)
 社民党の福島党首は27日、米国大使館を訪ね、「憲法9条が日米同盟の妨げになっている」とのアーミテージ米国務副長官の発言について、(1)日本が憲法をどうするかは日本国民が決める問題(2)発言は憲法問題について米国の利害を押しつけるもので容認できない――と抗議した。これに対しシェアー公使は「個人的な発言で、日本の国内問題に干渉するつもりはない」と述べたという。



渡辺恒雄オーナー

巨人選手会の署名活動の質問が飛ぶと
 「(選手会長の)高橋(由伸)君は若いから。まだモノを知らないし、無理もないよ。オレが話をする時間があればそんなバカなこともせんだろうが、話をする時間がない」
「オレも学生時代は共産党だったが、彼(高橋由)の年齢の時は共産党を卒業していた。共産党というわけじゃないよ、高橋が」
「そういう大衆迎合的なマネはやめた方がいい」 


中島らも

作家でミュージシャンの中島らもさんが死去(読売新聞)
 作家でミュージシャンの中島らも(本名・中島裕之=なかじま・ゆうし)さんが26日午前8時16分、脳挫傷のため亡くなった。52歳だった。

 密葬は27日に済ませた。告別式は行わず、近く有志による追悼ライブを行う予定。連絡先は大阪市北区天神橋1の8の16グラン・ビルド天神橋302の中島らも事務所。

 16日未明、神戸市内で階段から転落し、頭部を負傷、同市内の病院で治療を受けていた。

 兵庫県尼崎市出身。大阪芸術大卒。バンド活動とともに、小説、エッセー、脚本など幅広く活躍し、1986年に劇団「リリパットアーミー」を結成、関西を代表する劇団に育てた。

 92年に「今夜、すべてのバーで」で吉川英治文学新人賞、94年に「ガダラの豚」で日本推理作家協会賞(長編部門)を受け、直木賞候補にも数回なった。

 2003年2月、自宅に大麻などを隠し持っていたとして現行犯逮捕。同5月に懲役10月、執行猶予3年の判決を受けたが、20日余りの拘置生活をテーマに「牢屋でやせるダイエット」を出版した。

 同名小説を原作にした映画「お父さんのバックドロップ」(10月公開予定)にも出演。4月に東京で行われた撮影では元気な姿を見せていたという。

 昔、好んで本を読んだこともあったが…階段転落、そんなに深刻だったのか。合掌。

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マジックマッシュルーム


2004年7月27日火曜日

ポスト小泉・野田聖子?

支流になりたい…野田聖子「ポスト小泉」に意欲(夕刊フジ)
 自民党の野田聖子元郵政相は26日、自身のホームページで、先の参院選での同党敗北に関連して「非力を承知の上で、新生自民党の出発に力強くつなげるべく、持てるすべての力を傾けたい。党再生への大きな流れをつくる支流になりたい」と述べた。小泉純一郎首相の党総裁任期が切れる2年後の総裁選出馬に意欲を示したとみられる。

 野田氏は、改選数を下回ったにもかかわらず首相らが敗北を明言していない現状について、「結果を直視しない総括の在り方に、政党のあるべき姿を望むことはできない」と批判。公明党との選挙協力についても「自負も誇りもなく他党の存在を最優先する道を取るなら、合流し一体化する方がよほど自然」と痛烈に皮肉っている。
 ホームページを見たが、別に普通だったけど?「意欲」ってのも、それほど感じなかったし。

■そういえば、かつて「ポスト森」は「野田聖子の可能性がある」と予想したこともあったなぁ。あの頃は若かった。


27時間テレビ:視聴率

フジ27時間テレビ平均16.9%、最高32%(夕刊フジ)
お笑い徹底で9年ぶり15%超
 フジテレビ系で24、25日にわたって放送された「FNS27時間テレビ」が平均16.9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)の高視聴率を記録した。昭和62年にスタートした同局の“長時間番組”では歴代4位、15%を超えたのは平成7年以来9年ぶり。

 今年の27時間テレビは「楽しくなければテレビじゃないじゃ〜ん!!」と銘打ち、SMAPの中居正広とお笑いコンビ「ナインティナイン」を司会に「徹底してお笑い路線を追求した」(同局)。

 SMAPのフジ、テレビ朝日同時生中継や、ナイナイの岡村隆史と具志堅用高がボクシング対決した「メチャオキ ダイヤモンド グローブ」など話題も多く、ダイヤモンド グローブが放送された25日午後8時26分に最高視聴率32.7%を記録した。

 フジテレビの山田良明編成局長は、「フジテレビ、系列局28局…元気のあるFNSの力をお見せでき、大変うれしい」とコメントしている。
 これで来年もお笑い路線が継続されるだろうとホッとする一方、ボクシングが最高視聴率とは残念。やっぱ数字を取るにはこういう企画をするしかないのか。とほほ…なのです。

 
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27時間テレビ 坂下千里子・四股>田村淳


チェーホフ

朝日のユニークな社説…
■チェーホフ――変わらぬ世界とはいえ
 寝苦しい夜の夢にチェーホフが出てきた。鼻眼鏡をかけ、ニコニコしている。ちょうど100年前、この人は療養先の南ドイツで死んだはずだ。思わず、インタビューしていた。
 ――1世紀後の世界はどうですか。
 「最後の戯曲『桜の園』の初演からも100年さ。私はあの中で、万年大学生のトロフィーモフに『我々は少なくとも200年は遅れている。過去にけじめもつけぬままに哲学を並べ、憂鬱(ゆううつ)がるか、ウオツカを飲んでいる』と語らせた。そう、世の中とは100年や200年ではあまり変わらないらしい」
 ――モスクワにあるあなたの墓が、水浸しで土台から崩れそうだ、とイズベスチヤ紙が書いてましたよ。
 「簡単な排水工事をやればすむのに、役所がなかなか金を出さないそうだね。真理と人生の意味を探求する者はうとまれる。すべてがつかの間の必要に空費されることも、100年前のままだ」
 ――亡くなった時は、日露戦争の真っ最中でした。
 「健康さえ許せば、医師としてこの大戦争を見に行きたかったよ。世紀の幕開けとなったこの戦いでは、近代兵器がふんだんに使われ、大量の補給と大量の犠牲が当たり前になった。その後の戦争の形を決め、20世紀を文字通り革命と戦争の世紀にしたね」
 ――21世紀初頭は、イラクの戦争とその後始末で大騒ぎです。
 「人間は依然、もっとも獰猛(どうもう)で、もっとも汚らしい動物であることをやめない、と私の『中二階のある家』で主人公の画家は嘆いたもんだ。イラクでは、空からの爆撃で子供たちが死に、過激派は人質を取っては首を切る。人間の獰猛さは一向に変わらない。『人間は進歩していくから、やがて死刑はなくなる』『その時は、往来で相手かまわず切って捨てていいわけですね』というやりとりを、私は冗談のつもりで『イオーヌイチ』に書いた。現実になるとはねえ」
 ――生前は環境問題でも心を痛めておられました。
 「森はうめき、何十億もの木が滅んでいく。鳥や獣のすみかは荒らされ、美しい景観は失われる。田舎の議会を守旧派が牛耳って、医療の改革は進まない。私が作品で描き、実生活でも取り組んだ問題は、極東のどこかの国をはじめ、いまだ地球には絶えないようだな」
 ――そんな地球に生きる秘訣を一つ。
 「『犬を連れた奥さん』を読んだかい? 浜辺に行きなさい。海は今もざわめき、私たちの消えた後もざわめき続ける。その変わらぬことに、永遠の救いがある。要は誠実に考え、感じ、働くことだ。結局のところ、この世のことは何もかも美しい。美しくないのは、生きることの気高い目的を忘れた時の、私たちの考えや行いだけなのだから」
 「久しぶりによく話して少し疲れた。君ももう寝なさい」といわれて、逆に目が覚めた。
 チェーホフの名を使って、自説を展開する。こういう手法ってどうなんだろう?


堺雅人

堺雅人が大竹しのぶと舞台主演(日刊スポーツ)
 NHK大河ドラマ「新選組! 」の山南敬助役で人気上昇中の堺雅人(30)が、東京・新国立劇場11月公演「喪服の似合うエレクトラ」(16日〜12月5日)に大竹しのぶ(47)とともに主演することになった。ノーベル賞作家ユージン・オニールの名作で、大竹の弟オリン役を演じる。
 堺は、試衛館からの近藤勇の盟友で、新選組ナンバー3の総長に就いた山南役で出演したが、いつも冷静沈着な山南のキャラクターで若い女性を中心に人気を集めた。8月の放送で、山南は近藤らと意見が対立、新選組を脱走し沖田総司の介錯で切腹する。そのため、ファンからは「山南さんを殺さないで」との嘆願のメールや電話がNHKに早くも来ているという。
 そんな堺がポスト新選組の仕事として選んだのが「喪服−」だ。小劇場出身の堺にとっては、今後を占う大事な舞台となる。
 新撰組見てますが、いいキャラしてますもんね。嘆願のメールや電話ってのに笑った。殺すな…って言われても困るよな。死んでるのは事実なんだから。


27時間テレビ:坂下千里子・四股・田村淳

■フジテレビ系列の「'04FNS27時間テレビめちゃ×2オキてる!楽しくなければテレビじゃないじゃーん!!」をちょこちょこ見ている。今年は、めちゃイケ色が強いようだ。

■今年は総合司会に、ナインティナイン(岡村隆史・矢部浩之)と中居正広、1980年代のフジテレビのキャッチフレーズを再現し、初心に返って27時間徹底的に「お笑い」にこだわるという。中途半端に感動を追及するよりも、よっぽどいいと思う(でも、ボクシングで感動狙ってる感もあるが)。

■以下、前半の視聴日記…

■FNS全国一斉期末テスト
看板企画。「サマージャンボバカ」の不名誉な称号を与えられるのはどの局か?って言うんだけど、まるで期待はしてない。何がおもしろいわけ?

■27時間100キロマラソン
��4時間テレビのパロディ。加藤浩次(極楽とんぼ)が27時間ぶっ続け100キロマラソンに挑戦(…と言うけど、TBS『スーパーサッカー』に出演して、途中5時間ぐらい中断)。まぁ、確実に笑いを取りにいくことは間違いない。その手法が見物だね。まぁ、加藤が徹底的にコケにされて、キレるってパターンになりそうだ。ゴール(お台場)に到着できないってオチになりそうだが。

■クイズ生マジオネア
これまた『めちゃイケ』のコーナー。しょぼいネタのくせに、大げさにリアクションをとって、やや鼻につく。
?ロンブーの田村淳が某芸能人と付き合っており、その彼女に四股浮気されたというネタ。
?ネプチューンの堀内健の「井川遥ネタ」。
?岡村隆、COWCOWと女子大生3×3合コン。

■?に関しては、深夜にヒントがあった。キ−ワードは「共演者」「足」 …とくれば、「ばっちりチリ足」(スリムビューティハウスCM)の坂下千里子だろう。

■昨年は笑福亭鶴瓶。今年は、坂下千里子祭か。いやぁ、4股はすごいな。他にも、在京のプロ野球選手(巨人・ニ岡智宏?)・サラリーマン・業界人と付き合っていたらしい。田村淳と『ロンドンハーツ』とかで普通に共演してるからすごい。坂下は「淳はいい人」とか言ってたし。それこそ『ロンドンハーツ』で「魔性の女」として出演させろよ。

◆小ネタ
・坂下千里子は朝6:00〜の出演をドタキャンしたとの噂。その後、「いいとも増刊号」に出演するも、テンションが低かった。

・「恋のカマ騒ぎ」というコーナーで、極楽とんぼの山本が、「生ジオネア」で暴露していた、淳に四股を掛けていたタレントを知っていると言い出し周りからの「その女性タレントはだれや?」という問いかけに山本は、片手で足首を持ち、片足を上げてバレーのポーズをとってみせた。坂下千里子がブレークするきっかけとなったCMの「ばっちりチリ足ポーズ」。

・吉本興業による坂下潰しのようにも思える。先輩の山本(極楽とんぼ)が、田村淳の報復をしたとも取れる。淳は暴露を嫌がっているようにしてたけど、ほんとは「おいしい」って思っていただろう。

・ネットでは「芸人の肉便所/肉便器」「ヤリマン」などひどい言われようだ…くりいむしちゅーの上田晋也と付き合っていたという説アリ。


■真夜中の大かま騒ぎ
『めちゃイケ』の「恋のかま騒ぎ」。今田耕司、雨上がり決死隊、DonDokoDon、ガレッジセール、ココリコ、品川庄司、ロンドンブーツ1号2号、ネプチューン、FUJIWARA、よゐこ、山本圭一など中堅芸人が勢ぞろい。これに、明石家さんま が加わる。いやぁ、笑わせてもらった。今田が抜群によかった。ネプチューン、よゐこ、とか吉本ばかりでやりにくそうな印象だった。もっと見たい。
・品川庄司の品川は麻薬を打っていたらしい。

■ザ・ココイチテン!
全く本業の役に立たない、「無駄な」歌唱力を持つ芸人たちが歌うというコーナー(他の番組でも彼らが歌う場面は何回も見ており、「無駄」であるはずもないのに)。序盤は真面目に歌っていたが、徐々に壊れていく。ココリコ遠藤はおもしろかった。私は「中居オチ」を予想したのだが、内村光良が大嵐浩太郎を名乗り登場。「笑う犬」のキャラなのだろうが、それほどおもしろくならなかった。


■はねトビメンバーも27時間!
「はねるのトびら」のメンバーが場つなぎで登場する。まぁ、「めちゃイケ」と同じ製作スタッフだし、フジの看板お笑い番組になりつつあるからね。あまりおもしろくない印象だが、必要性はあるのだろう。

■SMAP
歌&「中居がいないSMAP」というボケ。何が楽しいのだろうか。ただ、テレビ朝日の『スマステーション3』の中継が入ったらしく、それは見てみたかった(寝てた)。
・参照:SMAP「27時間テレビ/スマ・ステーション3」に同時生出演


■生・笑わず嫌い王 with とんねるず
言うまでもなく、『とんねるずのみなさんのおかげでした』の「食わず嫌い王」のパロディー。お笑い芸人のネタ見せだね。くりぃむしちゅーが出ていたのは記憶していたが、途中で寝ちゃった。まぁ、とんねるず嫌いだし、別にいいや。さまぁ〜ず は見たかった。ちなみに、結果は木梨憲武がB21スペシャル、石橋貴明が山本圭一だったらしい。

■すぽると!スペシャル
中居正広・山本圭壱・遠藤章造が斎藤雅樹と勝負…か。つまらなそうだな。

■さんま・中居の今夜も眠れない
途中から見始めた。さんま が「いい女」をランキングにして紹介。ナイナイも加わっていたので、期待も少ししたが、つまらなかった。


��後半)

■前半だけ書いておくのは気持ち悪いので、昨日の続きをてきとーに…まぁ、テレビはただついていたってだけで、そんなに見ていたわけでもないのだが。

■笑福亭鶴瓶 VS FNS名物社員
 素人いじりのコーナー。トークもそんなに面白くない。昨年の鶴瓶ちんぽ露出事件をネタにする。くっだらねぇと思うが、こういう笑いを取りにいくとこは好感が持てる。にしても、「べぇ〜、べぇ〜」って、いったいいつまで「トリビアの泉」を引きずるつもりだろうか。

■めざましテレビスペシャル
 内容は良くも悪くも、論評に値しない。

■笑っていいとも!増刊号
 う〜ん、まぁまぁかな。太田光が面白かった。

■爆走数取団レディーススペシャル
 数取りや相撲リアクションはつまらないが、トークはまずまず。開き直ったのだろうか、生放送ではなく露骨なまでに収録。

■FNS全国一斉期末テスト
 たいしておもしろ解答じゃないのに、笑いにしようと必死だった。ぜんぜん笑えなかった。いじり方が強引だし、つまんないよ。面白い解答を期待した意図的な問題だし、あざとさも目立った。サガテレビの藤井広幸という人が、「サマージャンボ・バカ」。泣かれちゃったら、視聴者が引いてしまうので、この人にして笑いにもっていったという感じだろう(「バカ」にいじめ的要素を与えないことがこの企画の生命線だ)。で、佐賀ということで、はなわ 登場。「SAGA」ならぬ「BAKA」…安易すぎ。その後、浜口優が「プロのバカ」のトップになり、「伝説の男・ガッツ石松伝説」の替え歌。はなわ じゃなくて、作家が書いたものだろう。どちらも、スタッフのカンペがちょくちょく映っており、面白かった。


■サザエさんスペシャル/磯野家に中居とナイナイスペシャル
 声優って難しいんだなぁ…と思わせただけ。中居&ナイナイ、違和感ありまくり。あとは通常のサザエさん。

■ボクシング中継/メチャオキ ダイアモンドグローブ「具志堅用高VS岡村隆史」
 個人的には、まるでいらないコーナー。なんで、こんなとこで「感動」を欲しがったのかなぁ…かなり不満。「笑い」を追求するのが今回の趣旨じゃないのか。…やっぱ「感動」がないと「いい番組」にはならないのだろうか。
 岡村だけヘッドギアつけて、ダウンは何度でもOK。もう想像がつくよ…岡村がダウンしても立ちあがって戦いつづける。「岡村は27時間起き続けて、この試合にのぞむ」って、しつこいくらい「感動」の伏線を張ってたしね。はいはい、感動感動。こんな単純なシナリオじゃぁ、感動できるはずもない…って、私が歪んでるだけか?

■グランドフィナーレ
 加藤浩次のマラソン…オチは数パターン予想していた。
?ゴールできない
?ゴール(到着地点)がお台場じゃない。
?ゴールの瞬間が中継されていない/忘れられている。
 で、どのパターンでも、最後はすべて加藤がキレる。結局?が正解で、山本圭壱といつものケンカコント。
 加藤の嫁(緒沢凛)も登場したが、なぜか号泣していた。で、ゴールしたときに読む予定だったという手紙を嫁が読んだ時、加藤が涙目だったのに、引く(あそこは感動するところだった?)。まぁ、その後、「ゴールしてないからね!」と必死に笑いを取りにいってごまかしたが。
 最後、義父の深野正一さん登場。「深野さんオチ」は『めちゃイケ』を見ている人だったら、わかっていたと思う。加藤に深野さんを絡ませないてはないからね。


■まぁ、今回はそれなりによかったが、もっと笑いを追及していって欲しかった。ともかく、「感動」路線に回帰しないことを望む。あと、キャスティングはフジテレビの番組出演者に偏らせるべきじゃないと思う。

★追記
「グランドフィナーレ」。実は?のオチだったらしい。岡村のボクシングの間に、加藤がゴールする予定だったらしい。が、本当に加藤がゴールできなかったらしい。



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27時間テレビ 笑福亭鶴瓶・生ちんぽ2003年06月29日


2004年7月26日月曜日

韓流

■【ニュスの目】韓流、裏返してみるべき(中央日報,2004/07/25)
盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が次のように話してみたらどうだろう。「日本の北野武監督が好きだ。同氏を見習って、努力する大統領になりたい」。また、盧大統領が、小泉純一郎首相に会って、次のように話してみたらどうだろうか。「日本のドラマ『ごくせん』が面白かった。ロケ先の学校はそのまま残っているのか」。そして『ごくせん』の主演女優、仲間由紀恵を青瓦台(チョンワデ、大統領府)に招待し、一緒にドラマの場面を語ってみたらどうだろうか。

「大統領が倭色(日本色)に染まっている」との非難が殺到したりはしないだろうか。しかし『冬のソナタ』について、そして『シュリ』について、小泉首相は語った。「『シュリ』に感動した」。「ヨン様(ベ・ヨンジュン)に会いたい、彼に似たい」。アジア各地に広がっている韓流(アジア地域に広がっている韓国大衆文化への人気)。しばらくの後、終わる風だろう、と思っていたが、いまや日本列島を揺るがしている。

張東健(チャン・ドンゴン)、李炳憲(イ・ビョンホン)、元彬(ウォン・ビン)のブロマイドが本屋の本だなを覆い『冬のソナタ』で学ぶ韓国語テキストが10万部も売れた。韓国は「ソニーを学ぼう、トヨタを見習おう」と叫んだことはあったが、日本の文化を褒め称え、賛嘆したことがあっただろうか。文化は水のように流れ、互いに分け合うものだ。堤防を設け堤防内の水は私だけが飲む、との態度を固守していれば、淘汰されるに決まっている。

韓流の熱風。嬉しく、歓迎したい。韓流も偉大だが、その韓流を喜んで輸入する国々はさらに偉大だ。これから、韓国も、心の扉を開こう。韓国の地にも「米国流」、「日本流」、そして「中国流」、「EU(欧州連合)流」が自由に流れなければならない。

■ごもっともな指摘。

■最後の文章…「日本流」だけは、意味合いがまるで違う。「日本の文化を褒め称え、賛嘆したことがあっただろうか」。やはり、そういった雰囲気が強いのだろう。っても、私たちが「反日」の一言で済ませちゃまずいんだけども。

■韓国のウェブニュースを見れば、「冬ソナ」ブームや韓流ブームが誇らしげに語られている。日本に自国の文化が受け入れられて、ナショナリズムが刺激されているのだろう。こういったことは日本と同じだ。


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小泉首相「冬のソナタ」に便乗


堺屋太一/人口減少

堺屋太一の本など読む気もしないので、エッセンスをメモ。
■人口減少(中央日報)
しかし、日本の著名な経済評論家、堺屋太一氏は、もう一つの論理を提示する。人口が減っても、経済と文化は発展できる、との主張である。同氏は、ルネサンス文化を花咲かせた15世紀のイタリアを例にあげた。統計によると、1340年に930万人だったイタリア半島の人口は1500年に至ると550万人に減った。160年間にわたって40%も減少したのだ。14世紀半ばに広がった黒死病のためだ。
突然の人口減少で最初は賃金が急騰し、物価も高騰した。働き手が不足し、当時、労働者や農夫は1カ所に縛られず、賃金をたくさん払う所に移るのが流行だった。結果的に、労働力は、生産性と収益性の高い所に集中した。最近の言い方にすると、労動市場の柔軟性が高まり、構造再編が起きたわけだ。また、イタリアで自主的に生産する場合、高コストが要される諸作物は果敢に輸入した。これが、イタリアの貿易をさらに発展させた。そのおかげで物価もおさえられた。
これによって、所得中に飲食費が占める割合を示す、エンゲル係数が全般的に下がったという。自由に使える可処分所得が増えた、ということだ。そのうえ、いろんな親戚や姻戚から同時に遺産を相続し、金持ちになる人も出てきた。購買力と消費レベルが高まったのだ。すなわち、これが新しい文化運動の土台になった、というのが堺屋氏の説明だ。もちろん、これに同意しない見方もあり得る。しかし、構造改革が人口減少の衝撃を緩和できる、というのは重要な示唆点だ。

 この見方はかなり疑っていいと思う。
?現象の要因の違い。
?福祉・社会システムの違い。
?経済成長の違い。


2004年7月25日日曜日

SMAP「27時間テレビ/スマ・ステーション3」に同時生出演

��MAPがテレ朝とフジに同時生出演(日刊スポーツ)
 SMAPが24日深夜、テレビ朝日「スマ・ステーション3」とフジテレビ「27時間テレビ」に同時生出演した。テレ朝の画面にフジの番組が、フジの番組にテレ朝の番組が流れるという前代未聞の展開で、テレビ関係者は「歴史的な出来事かも」と驚いている。

 SMAPはこの日、テレ朝のスマステに香取慎吾、木村拓哉、稲垣吾郎、草剛の4人が生出演。一方、リーダーの中居正広はフジテレビ「27時間テレビ」の総合司会として生出演していた。0時半ごろ、スマステの4人が中居を呼ぶと、画面下にフジの中居、ナインティナイン、西山喜久恵アナらがカットイン。スマステの人気英語クイズ「ベラベラステーション」に出演し、問題に答えた。この模様は27時間テレビでも生放送された。スマステの香取はフジの中居に向かって両手で大きなマルをつくり、テレ朝のスタジから「きっかけはフジテレビ!」と叫んだ。

 互いのスタッフや回線を有効利用して実現した常識破りの生中継だった。フジ側の明石家さんまも「これはすごいで」と驚いていた。


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27時間テレビ 四股浮気・坂下千里子


福井豪雨/2億円の当選宝くじ

��福井豪雨>被災者へと2億円の当選宝くじ 匿名の速達届く(毎日新聞)
 豪雨に見舞われた福井県に、1等の2億円が当選したドリームジャンボ宝くじが匿名の速達郵便で届いた。西川一誠・同県知事が24日、明らかにした。西川知事は「元気付けられる。復旧対策に頑張りたい」。災害見舞金として被災者支援に使うという。【兵頭和行】
 県によると宝くじは今年6月15日抽選の「06組198955」。23日午前、「福井県庁内災害対策本部 西川一誠知事」あてに届いた。封筒には、便せんにペンで書かれた次のような手紙が添えられていた(要旨)。
     ◇
 手紙には7月22日の日付があった。封筒には差出人の住所、名前が書かれていたが、架空のものだったという。
 西川知事は「本人に直接お会いしてお礼申し上げなければならないが、匿名なので会見で公表し、感謝申し上げたい」と謝意を表した。義援金と同じ扱いになるため、税金はかからないという。
     ◇
 宝くじは、自分で購入し当選した場合は、当せん金付証票法で非課税扱いとなっている。ただ、当たりくじを譲ってもらった場合、受け取った側には、金額によっては税金がかかる場合がある。しかし、自治体や国などの公共法人の所得には、そもそも税金がかからない。今回も「寄付」を受けた福井県には税金はかからない。

 ほんとかよ。えらい人もいるもんだな。私のような貧乏者には、なんとも信じられない話であり、宝くじの販売者側の自作自演なんじゃないかと思ってしまう。イメージアップにもつながるしね。
■手紙
 前略、新聞、テレビニュースで福井豪雨の被害を知りました。
 天災の豪雨で多くの方々が被害に遭われたことに対して心から御見舞い申し上げます。
 さて、不幸にも被害を受けられた方々に少しでも援助になれば幸いと思い幸運に恵まれた宝くじ当選券(弐億円)一枚を同封して送ります。
 現金でなく申し訳ありませんがあくまで匿名の寄付ということにしていただきたく、よろしく取り計らいお願い申し上げます。
 本来ならば直接持参すべきところですが、大変失礼と思いますが、住所氏名は記入しませんあしからずお許しください。



踏み絵芝居

毎日新聞社説「内閣改造 踏み絵芝居で浮揚はしない」
 そんな中、小泉首相が「郵政民営化法案に協力するかを見極めて人事に生かす」と郵政民営化を人事の踏み絵にする考えを示し、党内で物議を醸している。しかし、議員が騒いでいる割には、多くの国民は「これは、またまた芝居ではないか」と冷ややかに見ているのではないだろうか。

 首相の意図は明白だ。参院選敗北後、内閣支持率はさらに低下している。このため、かつて小泉人気上昇に一役買った「首相対改革抵抗勢力」の対決図式を再現し、支持率アップにつなげたいのだろう。閣僚ポストというニンジンをぶら下げることで党内の求心力を高める狙いもあるはずだ。

 今度、内閣を改造すれば小泉政権発足以来3度目だ。首相が当初掲げた「一内閣一閣僚」公約は、既に過去のものとなり、首相としては持論である郵政民営化の推進を内閣改造の理由づけとしたい思いもあるとみられる。

 だが、道路公団民営化など族議員との対決は過去、ほとんど大幅な妥協に終わっている。代用品というわけか、首相は最近、民主党を「抵抗勢力そのもの」と敵対視する一方、自民党は「責任をわきまえている」と評価している。「自民党をぶっ壊す」と既成秩序に立ち向かうように見えた迫力はない。中身なしの手法だけでは、信頼の回復などできはしない。

 忘れてならないのは、踏み絵に何が書いてあるのか、まだ分からないことだ。つまり、民営化とは何か、具体像が今もなお明らかになっていないのである。

 自民党幹部の一人は「改革の内容を見てみないと賛成かどうか聞かれても困る」と語った。これは一理あると言うべきだ。

 民営化の本質は、郵貯、簡保という国営銀行、生保が国内の資金循環をゆがめる一方、その資金が公的分野に大量に流れ込んでいる今の仕組みを、財政投融資と一体で変革する点にある。政府は、郵貯と簡保についてはユニバーサル(全国一律)サービスを義務付けない方針とされるが、それがゆがみの解消にどこまで結びつくかは不明だ。

 結果的には、族議員もたやすく踏める踏み絵になる可能性さえあるのだ。

 きちんと説明せずに、白か黒かの結論だけをつけようとする小泉首相の強引な手法は、年金や自衛隊のイラク多国籍軍参加問題に通じるものでもある。

 国民の大半が「無駄遣い」と感じた道路公団改革と比べ、郵政民営化に対する国民の期待、要請は今一つというのが実情だろう。首相は「なぜ民営化か」「どんな民営化か」をまず丁寧に国民に説明する必要がある。大切なのは改革の中身だ。それがないと、独り芝居に終わることになる。




少子化対策

東京新聞社説/少子化の原点を突け
 若者たちに結婚を促すのは、まず経済力です。しかし新卒の正規採用は伸び悩み若者の失業率は高いままです。政府の少子化対策は的を射ているのでしょうか。

 団塊の世代が孫の顔を見ようという時期に、一・二九ショックが日本中を駆け巡りました。一人の女性が一生に産む赤ちゃんの数が昨年一・三人を割ったからです。

 このショックはさきごろの参議院選挙では、年金問題の中で取り上げられました。年金の保険料を負担するはずの若い世代の人口が増えないと年金制度が破綻するので大変だ、というわけです。年金のために生まれてこいと言われては、赤ちゃんも大迷惑でしょう。

■年々上昇する初婚年齢

 生まれる赤ちゃんが減っているのには、たくさんの原因があります。有効な対策を打たないで、騒いでばかりいても始まりません。

 表面的には適齢期の若者たちの結婚年齢が遅くなっているからです。平均初婚年齢は年々上昇していて、平成十四年度のデータだと男性が二九・一歳、女性が二七・四歳になっています。

 平成十二年の国勢調査によれば、三十歳代前半の未婚率は男性で40%、女性で30%をそれぞれ上回り、さらに上昇中とみられています。

 では、なぜこのように晩婚化が起こるのでしょうか。結婚するか、しないかは個人のライフスタイル、家庭の環境など、さまざまな要因がからんできます。しかし若者たちが、ごく自然に結婚できるような社会環境を整えるのが大人たちの役目であり、これを支援するのが政策です。

 結婚が遅れる理由について、さまざまなアンケートの中で女性の多くは「適当な相手に巡り合えないから」と答えています。

 適当な相手とは人柄が合う、合わないという性格的な要素を別にすれば、次は経済力という答えが多いのです。共働きを前提にしても健全な家庭をつくるに足る収入がなければ適当な相手ではないようです。これが本音とみるべきでしょう。

 男性も経済力については敏感に意識していて、ある程度の収入に達するまで、ある程度の貯金ができるまでは、結婚に踏み切りません。

 そこでカベになるのが近年の企業やお役所のリストラによる若者の就職難です。十五歳から二十四歳の失業率は10%を超えています。

 正規に就職できずアルバイト(フリーター)として職場を転々としていると、実務経験の積み重ね(キャリアアップ)や技術の蓄積(スキルアップ)ができません。期限付きの非正規雇用では将来への展望も立たず、経済力もつきません。

■若者の正規採用増やせ

 日本の企業は従来、学校を卒業した若者を採用し、企業内で仕事に必要な技術をはじめ団体行動のルールなど社会人としての常識を教えてきた伝統があります。

 経営者からみれば企業の明日を担う人材の育成ですが、働く若者たちにとっては、人間形成につながる訓練を職場で経験したわけです。

 こうした人材が国際競争力の強い先端製品を次々とつくりあげ、日本の高度成長の原動力になりました。分相応の所得を得た若者たちはごく自然に結婚を考えたのです。

 それが昨今は人件費の削減が最優先され、職場にはアルバイトやパートの労働者が増えています。企業自身の将来はもちろん、日本の将来を考えれば、若者の正規採用を増やすことが企業の使命でもあります。このところ業績を回復した企業には、とくに期待したいところです。

 企業が採用しやすい能力を若者に付けてもらうことも必要です。その訓練の一つとして在学中に企業へ行き仕事を体験する就業体験(インターンシップ)があります。

 就業体験の受け入れについて企業は、基本的には歓迎していますが、指導者の配置や働き場所の特設など「手間がかかる」ため、受け入れ人数をかなり制限しています。

 企業には、申し込みがあれば「原則OK」ぐらいまで努力してほしいものです。それなりの手間をかけても企業にピタリの人材を選べれば企業にも若者にも社会にも大きな成果だと思います。

 ドイツでは従業員の7%に相当する訓練生の受け入れを義務付ける法律ができそうです。受け入れない企業から課徴金を取り、7%より多く受け入れた企業に奨励金を出す、企業には厳しい制度です。さすがに企業側から反対も出ていますが、多少修正しても実現の見込みがあるようです。

■就業体験通じて適職を

 企業ができるだけ多くの若者を採用できる条件をつくるために努力する姿がドイツ社会には見えます。

 就業体験を通じて適材が適所に安定的な職を得れば、適齢期に結婚し出産する自然の姿が戻るはずです。少子化対策には、育児支援などで幅広い政策が期待されますが、一番大事な出発点がここにあることを忘れてはなりません。




リベラルの会

集団的自衛権行使に反対の民主党若手、勉強会発足へ(読売新聞)
 集団的自衛権の行使反対を「旗印」に、民主党の若手議員が政策勉強会「リベラルの会」(仮称)を発足させることが23日、明らかになった。8月2日に国会内で設立総会を開く。

 旧社会党出身の横路孝弘・前副代表に近い生方幸夫、大出彰両衆院議員や、近藤昭一、平岡秀夫、西村智奈美各衆院議員らが発起人となり、衆院当選3回以下、参院当選2回以下の議員に参加を呼び掛けている。

 設立趣意書では、〈1〉憲法9条の精神を世界に広め、生かす〈2〉自衛隊は専守防衛に徹する〈3〉日本は集団的自衛権は行使せず、国連を中心とした集団安全保障の確立を目指す――などを目的に掲げている。党内では、「憲法改正の議論に向けて、9条改正慎重派が動き出した」との見方も出ている。
 民主党があぶなっかしい方向を向いているんで、まぁ、期待したい。で、これから憲法論議が盛んになっていくことだろうが、民主党は大丈夫なのだろうか?「国連中心」というごまかしで乗り切るつもり?


■まぁ、やや関連するが、朝日新聞/社説「中川議員――情けない外圧頼み」。アーミテージ米国務副長官が「憲法9条は日米同盟の妨げの一つになっている」「軍事力の展開ができなければ国連安保理の常任理事国入りは難しい」と発言したことに関して、中川秀直を批判している。
 もっとも、この件でアーミテージ氏を責めるのは筋違いかも知れない。むしろ問題は中川氏の振る舞いにある。

 日本の政治家たちは盛んに「アーミテージ詣で」をする。握手し、選挙区向けの写真を撮り、もっぱら日本に対する期待や要求を聞く。中川氏も自分がアーミテージ氏に何を主張したのかを記者団に語っていない。そんなことはどうでもいいかのようだ。ならば、これは議員外交どころか、ただの御用聞きである。

 中川氏にはもともと、アーミテージ氏から改憲を望む発言を引き出そうという狙いがあったのかも知れない。実際、アーミテージ氏の発言は、中川氏が国内の改憲論議を紹介する流れのなかで出た。それを報道させてみずからの「外交成果」としたい気持ちもあったに違いない。だが、そうであれば、これこそ情けない外圧頼みではないか。

 「日米同盟の妨げ」発言には、さすがの小泉首相も「現行憲法のなかで良き同盟関係を形成している」と語った。常任理事国入り問題では、細田官房長官らが「平和憲法の下で国際貢献をし、常任理事国になる」と、火消しに躍起だ。

 政府内には、中川氏が紹介したアーミテージ氏の発言は正確さを欠くという指摘もある。もしそうなら、国の重い課題をいかにも軽く扱う政治家らしからぬ姿勢がなおのこと問われる。
 そりゃ、さぞかし新しい「押しつけられた憲法」が欲しいのでしょうね。


自殺者過去最悪・小泉悪政?

■おととい・昨日あたりのネタだが…

■自殺者が過去最悪 「経済苦」急増8897人 警察庁、昨年まとめ(産経新聞)
 昨年一年間の全国の自殺者は三万四千四百二十七人と、前年に比べて二千二百八十四人(7・1%)増加し、統計を取り始めた昭和五十三年以降で過去最悪となったことが二十二日、警察庁のまとめで分かった。三万人を超えたのは六年連続となった。負債や生活苦といった「経済・生活問題」が動機とみられる自殺者も過去最悪の九千人近くに達しており、不景気やリストラなどの影響を色濃く反映している。

 「経済・生活問題」は、平成九年まで千人台から三千人台で推移していたが、十年になって六千人台にまで急増。十一年以降も増えつづけ、昨年は八千八百九十七人に上った。

 内訳は、「負債」が五千四十三人と最多で、「生活苦」の千三百二十一人、「事業不振」の千四十一人、「失業」の六百十人、「就職失敗」の百八十三人、「倒産」の九十六人などが続く。経済問題での自殺の九割以上を男性が占め、五十歳代前後の中高年の自殺が目立っている。

 「経済・生活問題」以外の動機では、「健康問題」が一万五千四百十六人、「家庭問題」が二千九百二十八人、「勤務問題」が千八百七十八人などとなっている。

 自殺者全体のうち、男性が72・5%を占め、年齢別では、六十歳以上が全体の33・5%を占め、五十歳代(25・0%)、四十歳代(15・7%)、三十歳代(13・4%)の順と大半が働き盛りの中高年男性が目立つ。
 

■こうなると、赤旗を読みたくなる。で、不謹慎にも笑わせてくれる記事…
 不況・失業・高金利…小泉悪政の犠牲者
 全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会・本多良男事務局長の話

 「経済・生活問題」が動機の自殺は、一日平均二十四人が亡くなっていることになります。リストラにあい、失業し、生活苦からサラ金で借りて、ヤミ金まで借り、「家を燃やす」などと脅され命を絶った人が後を絶ちません。

 不況、失業、高金利を当然としてきた自民党・公明党連立の小泉悪政の犠牲者です。怒りで涙がこぼれます。

 サラ金の利用者に「高金利」って批判されても…


■ちなみに、悪政をしいた小泉さんはと言うと…
「あまり悲観的に思わないで、頑張ってほしい。できるだけ少なくなる対応が必要だが、なかなか特効薬がなくて困っている」
「自殺の事情は経済だけではないが、経済状況を改善していく努力をこれからも続けたい」
 …と語っている。経済状況を改善していく努力、って一体、これまでどんな努力をしてきたんだ?で、これからどうするつもり?


野中広務×後藤田正晴

物言わぬ自民は異常 「踏み絵」発言で野中氏(共同通信)
 野中広務元自民党幹事長は24日、TBSの対談番組の収録で、小泉純一郎首相が9月の内閣改造で郵政民営化への協力を入閣の条件とする考えを表明したことについて「『踏み絵』を使う首相は初めてだ。ひと言も問題にしない自民党内もだらしない。異常な状態になっている」と述べ、首相の姿勢と自民党の現状を厳しく批判した。
 対談相手の後藤田正晴元官房長官も「郵政民営化は枝葉の問題だ。雇用、財政再建、税制など、本当に改革しなければならない課題がある」と指摘した。
 野中氏は、自民党の改選議席割れとなった参院選の結果については「敗北した事実に立った謙虚さがないといけない」と徹底した総括が必要との考えを強調。責任論が表面化しないことには「選挙前から大幅な内閣改造を打ち出してニンジンをぶら下げたため、党内から執行部批判が出てこない」と述べた。

 時事放談だね。この番組はよく記事になるよな。重鎮の言葉には、それほどの重みがあるのだろうか。


2004年7月24日土曜日

読売新聞不買運動

■渡辺オーナーに北風…ネットで「読売不買」運動(夕刊フジ)
 球界再編への反発に端を発した「読売新聞不買運動」が拡大の兆しを見せている。2リーグ制維持を唱えるセ・リーグ5球団の結束の前に巨人は孤立しており、この逆風に渡辺オーナーはどう出るのか。

 現在の“反渡辺オーナー”の動きは、ネット上を中心に展開されている。ネットウォッチャーによると、ここへきて「読売新聞不買」を訴えるスレッドやブログが乱立。その数は数十にもおよび、日増しに拡大する傾向にあるという。

 とりあえず、我がブログもこの動きに賛同しておく。って言っても、何をするわけでもないのですが。だって、うちは読売取ってないし(アンチ巨人だし、御用体質が嫌いだし)。

 まぁ、この動きがどれほどの有効性があるかはわからない。が、メディアが煽れば、ナベツネにも届くと思う。

■「賛同する人、この指と〜まれ」って感じで、トラックバックで馴れ合ってみるってのも面白いかもね。「トラックバック書名」ですよ。運動は広がりをみせて、活性化していくかもしれない。

渡辺オーナーに北風…ネットで「読売不買」運動(夕刊フジ)
 球界再編への反発に端を発した「読売新聞不買運動」が拡大の兆しを見せている。2リーグ制維持を唱えるセ・リーグ5球団の結束の前に巨人は孤立しており、この逆風に渡辺オーナーはどう出るのか。

 現在の“反渡辺オーナー”の動きは、ネット上を中心に展開されている。ネットウォッチャーによると、ここへきて「読売新聞不買」を訴えるスレッドやブログが乱立。その数は数十にもおよび、日増しに拡大する傾向にあるという。

 我がブログもこの運動に賛同したい。って言っても、うちは読売新聞を取っているわけじゃない。スタンスの違いは理由にはならないが、私はアンチ巨人ですから(まぁ、その延長線上で「ざまぁみろ!」と賛同してる部分が大きいわけだが)。

 さて、「読売不買運動」。その有効性はというと、やはり疑わしいだろう。
 もっとも、ネット上の不買運動については、専門家の間でもその実効性を疑問視する声が多い。前出の森氏(森一矢/ネットジャーナリスト)は「影響力という点では非常に低いですね。ネット上のアンケートなどでは圧倒的な数字が集まりますが、実際に新聞の購読をやめるかとなると、それほどでもない。昨年のオールスターゲームでは、ネットの呼びかけで中日の川崎投手に大量の組織票が入りましたが、これは、パソコンの画面が目の前にあるからこそできることで、これらの人は実際に投票はがきを書くようなことはしない。今回の騒動もそれと同じでネット上では騒いでいても、それがリアルの世界に反映することはほとんどない」と話す。

 さらには、読売をとってる人って、それほど巨人に嫌悪感を持たない人だろうし、この運動に乗っかろうという人は、アンチ巨人が多いのではないか。

 まぁ、メディアが取り扱って煽れば、企業イメージは確実に悪化するだろう。大きくなればなるほど、ナベツネに声が届くってものだろう。


■それにしても、なぜナベツネは1リーグに固執するのだろう。パ・リーグ側との談合で決めてしまったのだろうか。プロ野球の私物化じゃないか。まぁ、これだけ巨人の影響力が強ければ、自分中心に回っていると思ってもしょうがないのか。

■1リーグ制になって、どのようなメリットがあるのか。私には理解しかねる。多彩な対戦カードが増えるのは魅力の一つかもしれない。だが、その新鮮さもやがて消えうせるだろうし、代償として、オールスターや日本シリーズは魅力を失うこととなる。なぜ1リーグ制がよいと思うのか、ナベツネは自らの口できちんと説明すべきだ。

■って、ナベツネだけを悪者にしても、何も始まらないわけだが。


大学全入時代

大学作りすぎた!?志願者と入学者、07年度に同数に(読売新聞)
 少子化に伴って大学・短大の志願者数が入学者数と一致する「大学全入時代」の到来時期について、文部科学省は「2009年度」としてきた従来の試算を修正し、2年早い「2007年度」になるとの見通しを、23日、中央教育審議会の大学分科会に提出した。

 進学率が頭打ちとなる一方で、私立大を中心に定員増加が続いているため。実際には、人気校に志願者が集中するので「全員入学」とはならないが、不人気な大学の定員確保は一層困難になることが予想され、経営難に陥る大学が続出しそうだ。

 「大学全入」の試算は、1997年に旧文部省が当時の大学審議会に提出し、注目された。少子化は進行するものの、進学率が上昇するとの予測から、2009年度に志願者数と入学者数が70万7000人で同数になると見込んでいた。

 ところが、大学・短大進学率は1999、2000年度の49・1%をピークに伸び悩み、97年試算で前提としていた2006年度の「現役志願率(全高校卒業生のうちの大学や短大の志願者の比率)60%突破」が成り立たなくなった。

 一方で、私立大は定員を増やし続け、89年に約29万人だった私立大(4年制)の入学定員は、昨年度は約42万人にまで増えている。少子化に合わせた定員削減も鈍く、株式会社による大学経営参入など、かつて予測しえなかった事態も起きている。

 定員割れ起こしている私大は中国から留学生を引っ張ってくることに必死だ。


大学全入で本を探すと…まだ少ないね。


■日経新聞/社説「大学全入時代」へ競争条件を対等に(8/5)
 私立大学は学生数で日本の大学教育のおよそ75%を担う。その直面する危機を克服するには、今年から法人化した国立大学を含めて日本の高等教育全体が生き残りへ向けて公正な競争の仕組みを再構築し、社会の要請に見合う適正な大学の規模と質を実現することが必要である。

 今年から法人化された国立大学は独立した組織として経営や運営に大幅な自己裁量部分を手にした。

 公務員の身分から離れた教員らの研究成果を生かすため、技術移転機関(TLO)への出資や大学債による資金調達も可能になった。経常的経費を賄う運営費交付金は特別会計枠から裁量的経費となったが、共通の基準のもとで国の予算から支出される構造に変わりない。経営面での競争という点で国立大の優位性はさらに高まったというべきだろう。

 私学助成金との対比で見れば、国立大学への国の予算支出は私立のおよそ4.25倍に達する。学生1人当たりに投じる国費負担額では10倍以上になる。設置形態による大学の役割の違いがほぼ失われた現在、不適格校を退場させる仕組みの必要性の一方で、国の資金配分にイコールフッティング(対等な基盤)を求める声が高まるのは、日本の大学の現状に照らして当然の流れだろう。

「国私」不均衡見直せ

 「事後チェック」に軸足を移した国の高等教育行政は「第3者評価」を通して質の管理をすすめる一方、評価を資金配分と結びつける「競争的資金」の拡大を通して、教育と研究の質の向上へインセンティブ(誘因)を高めようとしている。

 国際標準の優れた研究を第3者評価で選んで重点的に国が資金を拠出する「21世紀COEプログラム」などがすでに動き出しているが、これらも適正な競争環境を通して大学の設置形態による資金配分のアンバランスを是正する仕組みが必要だ。

 国の助成についても機関助成より奨学金の強化を求める声もある。経営基盤の拡充に向けては学校法人への寄付税制の見直しによって民間資金の導入を高めることなど、制度面で大学間の競争基盤の落差を是正するための方策はほかにも多い。

 大学という市場には新たに株式会社設置大学という新顔も登場した。大学設置基準の適用を受けながら国家助成の対象にはならないこの大学はどう位置づけるのか。多様な設置形態の大学に学ぶ学生の公平な費用負担という観点に立てば、大学への国の資金配分の仕組みを根本から再検討することが必要である。

 日本の高等教育の望ましい規模と質を実現するために、公正な競争の条件は何か。「大学全入時代」の到来はその再構築を迫っている。
 国立大の大学院に席をおくものとしては耳の痛い話です。学部生時代もその恩恵を受けてきたし。

■東京新聞/社説「全入時代 大学が試される番だ」(8/23)
 河村建夫文科相は、先に日本記者クラブで行った講演の中で、大学入試の在り方について触れ「門戸は広くして出口は厳しくしてほしい」と注文を付けた。

 この指摘が当てはまるのは、全国から受験生が集まる、ごく一部の人気校だけだ。門戸を広げようにも、受験生の絶対数がこれだけ減っては、多くの大学や短大が定員割れを起こすだけだ。

 現に今春、日本私立学校振興・共済事業団の調査によれば、全国の私立大学のうち百五十五校(29・1%)が、また私立短大のうち百六十四校(41%)が、それぞれ定員割れとなった。

 私大ばかりでなく、受験生の減少は首都圏の国立大学をも直撃している。東京水産大と東京商船大が統合し発足した東京海洋大はこの春、第一期生にもかかわらず、海洋電子機械工学科で十二人の定員割れが生じ、二次募集を余儀なくされた。

 逆に地方の私大でも、工夫と努力で全国から受験生を集めている大学もある。石川県野々市町の金沢工業大学だ。「教育付加価値日本一を目指す」を合言葉に実技教育を徹底。職業観を養う「キャリア教育」を、入学早々の一年生から必須科目にするなど、他大学にない特色を打ち出している。

 その結果、就職は好調で、今春の卒業生の内定率は99・6%。「学歴より学習歴」と大学側は説く。

 大学全入時代の延長線上には、受験生が大学を淘汰する時代が待っている。そして、その先には大学の倒産時代が確実に待っている。

 この逆境を乗り切るには、学生の視点に立った改革の断行しかない。
 日経に比べると、なんともタンパクだ。


みどりの会議

みどりの会議、10月末に解散 参院選で全員落選(朝日新聞)
 「みどりの会議」(中村敦夫代表委員)は23日、10月末の解散を発表した。22日に開いた党運営委員会と党大会で中村氏が政界引退を表明し、財政的にも運営が不可能と判断したものだ。脱原発やむだな公共事業の中止など同会議の活動については、著述業の小林一朗氏らが引き継ぐという。
 みどりの会議は、02年1月、旧さきがけの党名変更によって誕生した。これまでの所属国会議員は、98年の参院選東京選挙区で当選した中村氏1人。今回の参院選で中村氏をはじめ比例区に10人の候補を擁立したが、全員落選した。

 「みどりの会議」…もう限界か。まぁ中村敦夫が手を引くっていう以上、存続は無理だよな。


ジェンキンス

ジェンキンスさん、「再手術の必要なし」 入院先が会見(朝日新聞)
 拉致被害者の曽我ひとみさん(45)の夫ジェンキンスさん(64)の病状について、入院先の東京女子医大病院(東京都新宿区)の東間紘院長らが23日、記者会見し、「入院時は疲労感が強い状態だったものの、現在は全般的に体調は回復しつつある。再手術の必要はない」と述べた。病名については「プライバシーにかかわるので公表は控えたい」とした。

 ジェンキンスさんは4月に北朝鮮で前立腺の手術を受けた際、医師から深刻な病名を示唆されたという。しかし、東京女子医大病院での検査では、「(手術跡の)一部にうみが出ていることが認められたが、深刻な病状の可能性は極めて低いことが分かった」という。

 一方で精神的なストレスが大きく、しばらくは入院が必要とされる。週明け以降にも、1週間程度かけて精密検査を行うという。

 また、東間院長らは在日米軍の軍医とアメリカ大使館関係者らに同日午前、ジェンキンスさんの病状を説明したことを明らかにした。外務省を通じて米軍から要請があったという。

 また東京女子医大病院か。口が硬いとか、メディア対策に定評があるのか?それとも、たんに偉いさんとのコネがしっかりしているのか?


小泉首相「冬のソナタ」に便乗

小泉首相の限りない「冬のソナタ」への愛情(中央日報)
小泉純一郎首相の「冬のソナタ」に対する愛情には終わりがない。 小泉首相は22日午後、官邸で、『冬のソナタ』の女性主人公、崔志宇(チェ・ジウ)と会った。 「2005韓日共同訪問の年」の韓国側広報大使に任命された崔志宇の表敬訪問を受けたのだ。 話の種はやはり「冬のソナタ」だった。部屋に入った瞬間、小泉首相は崔志宇に向かって手を挙げながら「おっ、冬のソナタ」と大きな声で叫んだ。 その後もずっと「冬のソナタ」で話に花を咲かせた。
「ドラマでペ・ヨンジュンと崔志宇が登場した南怡島(ナムイソム)のもみの木の道は非常に美しかった。ぜひ行ってみたい」と話を切り出した小泉首相は、「南怡島で初めてキスをしたベンチがまだ残っていますか」と尋ねた。 これに驚いた崔志宇が「そこまで全部覚えているのですか」と話すと、小泉首相は「日本にもそういう場所が多いので、次はぜひ日本に来て撮影してほしい」とPRした。
崔志宇が「済州道(チェジュド)はいかがでしたか」と尋ねると、「映画『シュリ』に出てきたベンチに座ったし、海辺も散歩できて本当によかった」とし、「首脳会談ではなく遊びに行ってきた」と冗談も言った。 会談の時間は当初予定された20分を超え、30分も続いた。
小泉首相は場所を問わず「冬のソナタ」の話を持ち出し、政治にも利用する。 先月3日のあるシンポジウムでは、「『ジュンさま』の私より『ヨンさま』の人気の方がはるかに高い」と言って笑いを誘った。 今月の参院選の遊説では、いつも「ジュンさまにヨンさまのような人気をください」と訴えた。
首相の口から「冬のソナタ」が離れないことにはいろいろな解釈がある。 ある側近によると、小泉首相は「冬のソナタ」をはじめ、韓国文化に相当な関心があるという。 最近では日本で封切りされた映画『シルミド』を見たいと話しており、韓国の歌にも幅広い知識を持っている。 また離婚して10年以上も独り暮らしをしているため、純粋な初恋を扱った「冬のソナタ」に格別な愛情を見せているという分析もある。
一部では「日本の代表的な大衆政治家らしく『冬のソナタ』ブームに便乗して、国民の支持率低下を防ごうとしている」との指摘もある。 自分の支持層だった30〜60代の女性の心が、最近、野党の民主党に流れる中、こうした女性の心をつかむには「冬のソナタ」が最も効果的だと判断したということだ。

 女子バレーに便乗したり、支持率低迷をよほど気にしているのかな。


2004年7月23日金曜日

アロヨ大統領の笑顔

■産経抄
 一般論でいえば“笑顔”はすばらしいし、人を和ませてくれる。しかしそうではない時と場合もある。二十一日の一部新聞に載ったフィリピン・アロヨ大統領のこぼれんばかりの笑顔の写真に、違和感をおぼえた。むしろ強い反感すら抱いた。
 ▼イラクで武装勢力に拉致されていたフィリピン人運転手が解放され、それを発表するアロヨ大統領の満面の笑みのことをいう。同国政府はテロリストの要求に屈した形で、イラク駐留のフィリピン軍五十一人の全員を撤退させた。それを受けての人質解放だったのである。
 ▼しかし国際社会にはテロとは断固として戦う約束がある。アロヨさんはそれこそ“苦渋の決断”だったはずだが、それにしてはこの笑顔は何としたものか。恐らく国民の共感やフィリピンのマスコミの支持に思わずにんまりしたのだろう。
 ▼フィリピン人の海外出稼ぎ労働者は約八百万人、人口の一割に達し、イラクだけでも米英軍の施設などで働く人間は四千人を超えるという。アロヨ大統領の決断はフィリピン人の安全を保障し、しかも収入も途絶えさせないという利己的な道は確保できたかもしれない。
 ▼しかしイラクにいる他のすべての国の人びとをこれまでよりさらに大きな危険に追い込んだ。テロリストの脅しに屈したことで、新たな犯行を誘発しているからである。事実、味をしめたテロ組織は早速「自衛隊も撤退を」と日本などを脅迫してきた。
 ▼アロヨ大統領は「海外労働者の保護」を大義名分にしているが、もしそうなら危険なイラクで働く出稼ぎ労働者の総引き揚げを命じなければ筋道が立たない。危ない仕事は他人にさせ、自分はちゃっかり金を稼ぐでは…。アロヨさんの“笑顔”は少々不謹慎という気がする。

 「海外労働者の保護」というのは、海外労働者が安全に働けるように軍を撤退させたということだろう。だが、テロリストを勢いづかせる行為であることは否定できない。


24時間テレビ/24時間マラソン

■今年も黄色いTシャツの日が近づいている。

杉田かおる 男断ち100キロ完走宣言!(スポーツニッポン)
 日本テレビの夏の恒例番組「24時間テレビ27 愛は地球を救う」(8月21日後7・30〜)の24時間マラソンにタレントの杉田かおる(39)が挑戦することになり21日、東京・千代田区の日本武道館で会見が行われた。

 オープンなキャラクターで人気となっている杉田は「きょうでちょうど残り1カ月!きょうからお酒とオトコを断ちます!」と完走に向けて宣言し、会場は爆笑に包まれた。

 マラソンへの挑戦は、約1分ほどで即決したそうで「私は直感とかひらめきで生きているタイプなんですけど、その時は魔が差したんでしょうねぇ。すごい不摂生もしているし、頑張らずに生きてきたんでここで嵐を起こして体も心も全部変われるチャンスかな」と苦笑い。

 また、これまで女性ランナーは01年の研ナオコの48歳(当時)があるが「目標は走りきること。30代最後の夏を走りきって、いい40代を迎えたい。全国の負け犬の代表として私が走りきることで勇気を与えたい」と意気込み。「誰も距離を聞いてくれないんで、自分から言っちゃいます。100キロです」とぶち上げた。

 全国の負け犬の代表…って、彼女は「負け犬」キャラによって、芸能界の勝ち組になっているわけだ。

【関連記事】
24時間テレビ 2002年
24時間テレビ 2003年


プロ野球選手は労働者じゃない?

選手は労働者か
耳を疑う球団幹部の発言(赤旗)
 選手やファンを置き去りにして進められてきた近鉄、オリックスの合併問題。6月13日に発表された後、1リーグ制の思惑をはらみながら、さまざまな動きが繰り広げられてきました。
 労働組合・日本プロ野球選手会(古田敦也会長)は10日に開いた臨時大会で、「あらゆる手段を尽くしても来季からの合併が強行されようとした場合、最終手段としてストライキを行う場合がありうる」ことを決めました。
 最大の当事者であるはずの選手を論議の場から締め出して“暴走”してきた合併劇。多くのファンは、こうした球団側のやり方に怒るとともに、選手会労組の方針に共感し、支持しています。
 こうした選手会労組の動きが注目されるなか、思わずわが耳を疑うような発言が球団幹部から飛び出しました。
 「2軍の選手には何らかの保護が必要だが(年俸)1000万円を超える選手に労働者性があるのか。…歌手も役者もみな個人事業主。野球の選手会の任意団体が労働組合なのか疑義を感じる」(13日付「スポニチ」)
 こう言い放ったのは、横浜の峰岸球団社長です。TBS時代の労政部長を担当した経験からの発言といいます。
 選手会は、1985年11月、東京都労働委員会から労働組合と正式に認定されており、この問題での議論の余地はありません。
 その7年前、労組認定を引き出す上で、決定的な役割を果たしたといえる国会質問があったことは、多くの関係者の記憶にとどめておく必要があります。
 78年3月2日の参議院法務委員会。日本共産党の内藤功議員(当時)の質問です。当時、ドラフト制度が人権の面から大きな社会問題となり、国会でも取り上げられました。内藤議員は、プロ野球選手の権利を守る立場から、選手を「労働者として扱うのか」という問題を提起しました。
 内藤議員は、憲法や労働組合法、労働基準法を引用し、労働者の要素を(1)自分の労働力を提供する(2)使用者の使用従属下、指揮命令下に入る(3)その労働力の対償として収入を得る―の3つあげました。同時に、プロ野球選手と似た立場にある放送会社の管弦楽団員が、組合をつくり労働条件で交渉してもいいという最高裁判決(76年)も示し、政府の見解を求めました。
 政府側はこれを事実上認め、「プロ野球選手は労働者である」ことが公的に決着した歴史的瞬間となったのです。
 いまも弁護士として第一線で活躍している内藤さん。今回の発言にたいしては「選手が労働者であることは20年以上前に決着しているきわめて明りょうな問題。それを否定する発言は驚きますね」と、あきれた様子。今回の合併問題も「選手やファンあってのプロ野球という原点を忘れています。ファンの一人として、選手会労組には頑張ってほしい」とエールを送っています。
 2年前、プロ野球労組がプロ野球機構側の不誠実な交渉態度に対し、不当労働行為にあたると救済を申し立てたときも、機構側は選手は労働者か、と疑問を投げかけました。決着ずみの問題を事あるごとに蒸し返す―こうした発言の真意がどこにあるかは別にしても、歴史の歯車を押し戻すことは許されることではありません。



巨人、パ・リーグ移籍?

渡辺オーナー仰天構想 巨人がパ・リーグ移籍へ(スポーツニッポン)
 渡辺恒雄オーナー(78)が巨人のセ脱退、パ・リーグ移籍を検討していることが22日、明らかになった。渡辺オーナーが唱える10球団1リーグ制に反対の意向を示している阪神の野崎球団社長は23日、ヤクルト、横浜、巨人に2リーグ制維持案を説明するが、こうしたセの“反乱”に渡辺オーナーは、4球団に縮小した後、パに加わる究極の選択を用意している。
 まぁ、いかにもナベツネの考えそうな脅しだね。そうすれば、セ・リーグも反対できないと見たのでしょう。読売ジャイアンツのおごりだね。


デフレ克服

■デフレ克服の意味(朝日新聞/経済気象台)
 ところで、少し前までは日本はデフレ・スパイラルの淵にあるという議論が盛んであったが、日本を含め、これらの国でデフレ・スパイラルが生じることはなかったが、その理由は十分には解明されていない。この点を日本経済に則して考えると、幾つかの仮説を指摘できる。
 第1は名目賃金の決定が伸縮的であったことである。教科書は名目賃金が下方硬直的な世界を想定しているが、この前提が崩れると、物価下落→実質賃金の上昇→失業の増加というメカニズムは生じない。
 第2は、国民はエコノミストほどには悲観的でなく、現在の物価下落が何年も続くとは予想しなかったことである。その場合には、名目金利から予想インフレ率を差し引いた実質金利は上昇せず、それ故にデフレ・スパイラルも生じない。
 第3は、金融システムの安定性が維持されたことである。1930年代の米国や昭和初期の日本では大規模な信用恐慌が発生し、これが経済活動の収縮をもたらした。今回は手厚いセーフティーネットや日銀の巨額の流動性供給によって、信用恐慌の発生は防がれた。
 日本経済の成長率が先進国の中で最も高く、企業の収益率もバブル期以来の高水準を記録している現在、「デフレ克服こそが日本経済の最大の課題である」という常套句の意味を冷静に考えて見る必要がありそうである。(薫風)



ナベツネ激怒、朝日新聞世論誘導?

渡辺オーナー、朝日世論誘導で宣戦布告?(夕刊フジ)
 「何がファンの声だ!!」−。巨人・渡辺恒雄オーナーが久々に爆発した。発端となったのは天敵の朝日新聞が21日付朝刊で報じた球界再編をめぐる世論調査。70%が「2リーグのままがよい」と答えたことについて、早速、渡辺オーナーが噛み付いた格好だ。
 「何がファンの声だ!! 君らが勝手に扇動しといて。そんなことはねぇ、関係ないよ!!」
 もっとも、渡辺オーナーがファンの動向を全く無視しているというわけではない。「世論が関係ないということですか?」との問いには、「いや。世論は関係あるよ。ただ君らの予想が間違っているだけだ!!」と、世論結果そのものよりもマスコミによる世論誘導を痛烈に批判。
 もちろん、犬猿の仲である朝日新聞による調査ということも無関係ではない。これまでも朝日新聞の記者を名指しで批判するなど、何かにつけて目の敵にしてきただけに、今回の「70%」という数字も素直には受け取れないといったところだろう。
 2リーグ制維持でセ・リーグの5球団が結束するなど、球界再編をめぐる動きは予断を許さないが、それに加えて「読売Vs朝日」の場外戦も勃発。波紋はさらに広がりそうな雲行きだ。



自民党支持基盤と公明党依存

■公明頼みで支持基盤が離反 自民党が参院選結果を総括(朝日新聞)
 自民党が今回の参院選を総括した文書の概要が21日、明らかになった。(1)「非拘束名簿式」のもとで、比例区候補が自分の選挙戦に集中したため、選挙区候補との連携が弱体化(2)これに危機感をもった選挙区候補が公明党に選挙支援を依頼したが、旧来の自民党支持者が公明党との選挙協力に反発してかえって離反――と分析。最大の争点となった年金問題について「自民党支持者が納得できるような説明ができなかった」ことも不振の理由に挙げている。

 文書は原案の段階だが、今後の選挙対策を検討するため、町村信孝党総務局長が小泉首相に説明した。今回の参院選では自民党支持者だけでなく、選挙協力を依頼した公明党の支持者の一部にも自民党離れの動きがあったと指摘。理由として「候補者選考で『現職優先』の慣行が変わらず、高齢の候補者が残った」ことを挙げた。

 また、「非拘束名簿式」になったことで、「選挙区と比例区の選挙戦が遊離した」と指摘。このため、選挙区候補は公明党頼みになり、「自民党の職域団体などが反発して選挙区選挙で離れた」と記している。
 どうなんだろう。


アスリート長渕剛

■長渕剛「シャウトする肉体」披露 「Number」にアスリートとして登場(スポーツ報知)
 歌手・長渕剛(47)が22日発売のスポーツ雑誌「Number」(文芸春秋)で「シャウトする肉体。アスリート長渕剛の研究。」と題し、鍛えあげられた体と熱い思いを披露している。同誌で芸能人がアスリートとして特集されるのは初めてのこと。
 隆起する厚い胸。筋肉隆々の上腕…スポーツ選手に劣らない“音楽家”の域を超えた肉体。あと1か月に迫った桜島オールナイトコンサートに向け、長渕は歌うことだけでなく、厳しい肉体トレを積んでいる。これまでの極真空手だけでなく自宅のトレーニング施設や都内のジムなどで1日約5時間、週5回のトレーニング。インタビューの中で「僕はミュージシャンが軟弱なイメージでとらえられるのが、とっても嫌でね」「人を感動させたい、ステージでお客さんを喜ばせたいと思うなら、これくらいのことはやって当然だと思っているんです」と語っている。
 長渕にとっては、歌やステージなどと同じで作り上げるものに本物を求めているから、ここまでのものが出来上がったのだ。この体をもって来月、決戦の地・桜島へ挑む。

 ちょっと面白かったので。かなり違った方向に行っているようだ。「軟弱なイメージ」が嫌いって言うんだけど、ここまでいくと逆に滑稽ですよ


2004年7月22日木曜日

異常気象?地球温暖化?

■甲府で40・4度、史上2位 関東、東海、猛暑続く(共同通信)
 日本列島は21日も強い太平洋高気圧に覆われ、関東甲信や東海地方を中心に35度以上の猛暑が続いた。甲府では午後1時すぎ、40・4度を記録。1927年に宇和島(愛媛県)で観測した40・2度を抜き、全国の気象台、測候所で観測した最高気温記録の2位となった。1位は33年に山形で観測した40・8度。
 気象庁は「甲府は朝から晴れて気温が上昇したところに、北西側から山越えの風が吹き込みフェーン現象が発生。盆地で暖かい空気がこもりやすいことが重なって気温が上昇した」と説明している。
 各地の最高気温は熊谷(埼玉県)38・2度、東京38・1度、千葉37・2度、浜松(静岡県)37・2度、秩父(埼玉県)と横浜36・5度。

「異常気象」「地球温暖化」って言葉を耳にたこができるほど聞いており、ややうんざりする。だが、その一方で、こういった危機意識も重要だと思う。「ゆでガエル」にならないためにも。


東アジア共同体

■東アジア共同体(毎日新聞/経済観測 2004年7月21日)
 東アジア共同体創設を巡る論議が活発化している。この面で中国が先行し、わが国の出遅れが目立つ状況について、中曽根康弘元首相も憂慮の念を表明している。誠に同感だ。
 確かに経済をはじめ宗教、文化など多様性と質的格差を抱えるこの地域を、総じて同質構造の西欧と同列に論じることはできない。経済統合、ましてや政治統合への道はより険しくかつ時間を要する。
 といってチャンスをつぶしてしまうのでは元も子もない。すでに東アジア諸国は、民主化、市場経済化の地歩を固め、域内の貿易、投資も着実に拡大している。欧州モデルを参考にしながら、地域に適合した現実的アプローチが必要だ。
 当面の課題は、2国間FTA(自由貿易協定)ないしEPA(経済連携協定)の拡大が第一。わが国には、とりわけ人と農業の鎖国の大転換が欠かせない。第二は通貨・金融協力の推進。欧州でも実体経済(下部構造)の条件整備が先決で、上部構造(通貨面)はその後との議論が有力であった。正論だが、通貨面の先行がかえって実体面の統合を促すとの現実的な判断が優先された。その延長線上にあるのが単一通貨ユーロである。
 このシナリオはアジアにも適用可能だと思う。すでにASEANプラス3の間で、相互金融支援(スワップ)協定網が整備され、アジア通貨建て債券市場の育成も軌道に乗りつつある。さらに共通通貨導入の方向性も示され、そこではドル、ユーロに加えて円をはじめとする域内通貨を組み入れた通貨バスケットの構想が描かれている。その際、第三の国際通貨である円を擁し、かつ世界最大の純債権国、資本輸出国であるわが国の果たすべき役割は極めて大きい。最後にこうした動きが対米関係と両立することを強調しておく。(幸兵衛)

 この問題に関して、日本人の意識が低すぎるように思える。


動物愛護の精神?

■クレーンゲームにハムスター 都が行政指導(毎日新聞)
 東京・新宿に今春オープンしたゲームセンターが、クレーンゲームの景品にハムスターやミドリガメを導入したところ、都動物愛護相談センターから「生き物を使うのは好ましくない」と行政指導を受けた。店側は、その後景品をドラ焼きの模型に替えたが、「指導を受けたからでなく、当初そろえたものがなくなったから」と説明している。生物を景品としたゲームは今では珍しくはなくなったが、その是非は?【山本浩資】

 関西に本社があるこの店は5月下旬、オープンし、約10台のクレーンゲームがある。6月に入って、景品をハムスターとミドリガメにしたゲーム機を1台ずつ置いた。ミドリガメのゲームは、金魚なども一緒に泳ぐ水槽の中のミドリガメを直接クレーンですくう。ハムスターを景品にしたゲームは、CD用のケースをつり上げると、ゲーム機の中のハムスターと交換できる仕組みだった。

 ハムスターは当初、1匹ずつ虫かごに入れられ、ゲーム機の中に積まれていた。「かわいそうだ」と客からの通報を受けた都センター職員が今月12日、店を視察して指導した。これを受けて店側は風車や水飲み場、小屋がついた30センチ四方ほどのかごをゲーム機内に置き、その中にハムスター2匹を入れる形に変えた。

 ハムスターがなくなった段階でおもちゃのドラ焼きに替え、ミドリガメも今は景品にしていない。店側は「指導後はペットショップと同じ展示に変えた。ハムスターをつり上げるゲームではなかったので、動物虐待には当たらない。他店との違いを出すための売り物だった」と説明した。

 都センターは「動物愛護法の精神に反する。ゲーム機の中で飼われていること自体が適正ではない」と、今後も同様のケースは避けるよう求めていく方針だ。

 ◇伊勢エビでは愛護団体抗議

 生き物を景品にしたクレーンゲームでは、00年に伊勢エビを景品としたものが人気を呼び、動物愛護団体が製造会社やゲーム店に抗議した例がある。


■う〜ん、どうなんでしょうねぇ。元来、私は「動物愛護」なるものに極めて懐疑的でありまして、これについても別にいいじゃんって思うわけです。お金で商品として取り扱われているのと、景品になっているのとではやっぱ違うわけ?展示環境の違い?いったいどういった違いなのだろう?

■まぁ、ミドリガメをすくうのは一見、残酷のように思えるけども、じゃぁ、何で「金魚すくい」は許されているのだろう? だって、弱らしているって意味では、ミドリガメの比じゃないよ。夏祭りのシーズンが到来する…都動物愛護相談センターは、まず「金魚すくい」で稼いでいる者に行政指導すべきだ。


スパイ赤星憲広

■“赤星スパイ”発言を横浜が謝罪(デイリースポーツ)
 横浜は20日、山下監督が19日の阪神戦後、二塁走者の赤星が打者に球種を教えていたと指摘した件について、阪神側に謝罪した。山下監督は19日の試合後、赤星の動きについて「あまり露骨に打者に球種を教えている」と発言していた。
 阪神は試合前、沼沢副本部長が山下監督の発言に対して抗議。横浜・山中球団専務が山下監督に事実関係を確認し、謝罪を決めた。山中専務は「精神的に嫌な思いをさせてしまったことに対し、謝罪申し上げた」と説明した。
【阪神・赤星「気分悪い」】
 (横浜・山下監督の発言について)「もしサインが分かってたら、もっと早い段階で打ててるでしょ。金本さんだってあんな打ち方にならないですよ。ああいうこと言うとファンの人も『ああ、それで三浦を打てたのか』と思うでしょうし、気分悪いですよ」

 すぐに謝罪したってことは、これといった根拠はなかったのかな?なんでこんな発言したんだろ…


ユーロ圏経済

英紙
フィナンシャル・タイムズ
ユーロ圏経済の行方は
 ユーロ圏経済は長い間「半分、空っぽのコップ」であった。現在は「半分、満たされたコップ」になったと言えるだろうか。最大規模でありながら最も停滞していたドイツ経済については、強気の報告が相次いでいる。ドイツ連銀は今年の成長率が1・5−2%となるのは確実だと発表し、ZEW経済研究所も投資家の信頼感がわずかに回復したと指摘した。
 長期的に意味するところが大きいのは、ドイツとフランスが週三十五時間制の「足かせ」から離脱しようとしていることだ。ドイツの自動車部品メーカー、ボッシュのフランス工場の労働者は、賃金据え置きのまま長時間労働することに合意した。ドイツでは既に電機大手のシーメンス労組も同様の決議をしており、他の大企業も追従するとみられる。ドイツ経済の短期的見通しも輸出、特にアジアへの輸出好調で好転しており、輸出業界は前年比11%の伸びを見込んでいる。
 ドイツ、フランスでの労働時間延長の動きは、欧州にとっては驚くべき構造的変化であり、大陸欧州の経済が言われるほどには動脈硬化を起こしていないことを示す。
 しかし、ユーロ圏経済全体の先行きは、それほど勇気づけられるものではない。特にドイツでは個人消費は低迷を続けており、今後、失業も増加する傾向だ。ユーロ圏各国の政府は金融政策、財政政策の自由度を奪われており、行動の余地は小さい。ユーロ圏経済の回復はもろいものであり、主要輸出相手国の景気に左右される。このため、米国の投資銀行、リーマン・ブラザーズは二〇〇五年の成長予測を下方修正した。コップは「もう半分」になったかもしれないが、慎重に見極める方がよかろう。
��7月21日)


2004年7月21日水曜日

迷惑メール/045-321-9557

■一味違った迷惑メールがきた。
From:Rae(diminishing@dama.com)
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、娑羅雙樹の花の色盛者必衰の理をあらわす。奢れる者久しからず、唯、春の夜の夢のごとし。猛き者も遂には亡びぬ。偏に風の前の塵に同じ。
0453219557
(着信しましたらガイダンスに従い2#をプッシュ)

 なぜ『平家物語』なのか。非常に気になる。電話してみたことがある人、コメントください。
■同じ業者から、また来た。電話番号が同じ。
From:tousatuIadpyogn (lad@haultec.com)
渋谷区某ホテルに盗聴マイクを仕掛け24時間実況中継!!
マイクが発見されしだい番組は終了いたしますのでお早めにどうぞ
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(着信しましたらガイダンスに従い1#をプッシュ)



2004年7月20日火曜日

放送法:メディアの政治的公平性

■放送法:自民が改正を検討 政治的公平の削除狙う」(毎日新聞 2004年7月20日)
 自民党が、メディアの政治的中立を定めた放送法を改正する方向で検討を始めた。同法の「政治的公平条項」を削除し、党の見解などをアピールする専用チャンネルを設けたり、特定の政治的立場にある放送局でも新規参入を認めることが狙い。8月中にも放送法改正案をまとめ、秋の臨時国会に議員立法での法案提出を目指す。公明党にも同調を呼びかける考えだ。

 自民党では昨年9月の総裁選や同11月の衆院選に対する報道への不満から、党幹部が特定のテレビ局に「出演拒否」した経緯がある。党内には今年初め、CS放送に独自のチャンネルを開設し、党の広報番組を24時間独占放送する構想も浮上した。しかし、放送法の「政治的に公平であること」(第3条の2)に違反する疑いがあり、具体化しなかった。

 しかし、参院選で獲得議席が民主党を下回ったことを受け、党内には「メディアの姿勢を批判するだけでは足りない。もっと党をPRする方法を考えるべきだ」(13日の総務会)などと、メディア戦略の見直しを求める意見が再燃。放送法自体の改正に向け、所管する総務省などと具体的な調整に入った。

 政治的公平条項がなくなれば、政治報道は各局の自由裁量になる。米国では87年、視聴者が多様な意見に接触する機会を確保するため、連邦通信委員会(FCC)の規則から「公正原則」(フェアネス・ドクトリン)を削除。各局は原則として政治的中立性にとらわれずに報道できるようになっている。

政党間で格差も 同条項を削除すれば、将来、各党が独自の広報チャンネルを開設することは可能だ。しかし、7月の参院選でも社民党が資金不足などから、テレビCMを制限しており、専門家の間では「日本で放送局を新設できるのは、大企業や大政党に限られてしまう」と、政党間格差が広がりかねないとの懸念が根強い。【中田卓二】


◇権力監視を果たせ

 放送問題に詳しいジャーナリスト、坂本衛氏の話
 政権党がメディアに批判されるのは当然で、それに真摯に対応する必要がある。自前のテレビ局を作りたいために放送法を改正するとしたら、本末転倒ではないか。ただ、法改正によって、いろいろな立場の放送局ができること自体は悪くない。テレビ局は、権力の監視という役割を果たすために、もっと政治的な主張をしていいと思う。


◇政権与党への監視弱まる

 自民党が検討を始めた放送法の「政治的公平条項」削除は、実現すれば政権与党に有利なメディア状況を作り出す懸念がある。

 放送行政は、政府から独立性の高い電波監理委員会が担当していた戦後の一時期を除き、一貫して総務省(旧郵政省)が放送免許の交付や更新などの権限を行使してきた。議院内閣制の下、トップの総務相は、国会で多数を占める政権与党の議員が就任している。このため、放送の自由を掲げる放送法の制約があるとはいえ、政府・与党と放送メディアはもともと微妙な関係にある。ある民放幹部は「政府や自民党との関係を日ごろから良好にしているから、5年ごとの放送免許の更新もスムーズにいく」と明かす。

 テレビ局の開設は利権が絡んできたこともあり、ローカル局では自民党関係者が役員となったり、株を所有したりするケースが少なくない。過去にはテレビ局側から自民党への政治献金も社会問題になった。

 現状のままで「政治的公平条項」を削除することは、公権力の監視を求められる放送メディアの機能を弱めることにつながりかねない。【臺宏士】


■今朝の「ズームイン!!SUPER」(日本テレビ)で、これについて言及し、辛坊治郎(読売テレビ・解説委員)が「書いた記者は不勉強だ。私の本でも読んで勉強した方がよい」とまで言い切っていた。いわゆる「椿発言」(民法連の会合で、テレビ朝日の椿取締役報道局長が「非自民政権が生まれるよう報道するよう指示した」と発言したと産経新聞が報じて、波紋を広げた)を持ち出して、与党に有利になることはありえないと主張。むしろ、与党批判が増えると指摘していた。

■だが、これはあまりにも短絡的な見方である。そもそも、彼はこの記事(紙面とネット記事が同じ内容かは知らないが…)をきちんと読んだのだろうか?これは単純に「政治的公平条項」を削除するという話ではない。あくまでも「党の見解などをアピールする専用チャンネルを設けたり、特定の政治的立場にある放送局でも新規参入を認めることが狙い」なのであって、そのために「公平性」という足かせを外そうという動きなのである。

■自民党は多数の政治資金・支持団体、さらには与党として行政機関を有している。メディアを抱え込むことなど容易いことなのである。先の参院選では、メディアが「逆風」を起こした。首相のメディア批判もそういった思いからであろう。名ばかりの「公平性」よりも、自らがメディアに介入して、独自のメディア戦略を妨げている放送法を改正しようとしても、なんら不思議なことではない。

■読めという彼の本、『TVメディアの興亡―デジタル革命と多チャンネル時代』集英社新書はアメリカのメディアを取り扱っているらしいが、現在のアメリカメディアと政治の癒着関係が何を生み出しているか、まるで理解していないようだ。

TVメディアの興亡―デジタル革命と多チャンネル時代
集英社

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■「不勉強」というコメントを聞けば、辛坊の言うことが正しいと視聴者は思うかもしれない。だが、きちんと記事を読めば、どちらが不勉強かは明白である。


■「反自民」をかかげるメディアも民主党の息がかかれば、政治報道の自由を失うことになる。そして弱小政党はますます「二大政党」の間に沈んでいってしまう。記事にもあるように「公権力の監視を求められる放送メディアの機能を弱める」のである。

■記事中の坂本衛には賛同できる。「無党派層」なるものを生み出しているのは、メディアが「公平」な報道をしているからで、政策軸を意識する機会がないからだと思う(どの政党でも同じ、って意見もこれに起因すると思う)。「公平性」などというのはNHKにでもまかせればいい(NHKですら疑わしいのだが)。問題なのは、どうやって政治とメディアの癒着を断ち切るかということだ。


武士道・紳士道

■産経抄
 赤い横長の「金日成バッジ」から青い縦長の「ブルーリボンバッジ」へ。羽田に降り立った娘さん二人の胸元のしるしが、一家の意思を如実に表していた。元米兵ジェンキンスさんの杖も、悪化した体調を示すものだったかもしれない。
 一家で日本永住という曽我ひとみさんの希望がかなえられたのは本当によいことだった。ひとみさんの家族思いの心にも感動を誘われた。多くの日本人が歓迎したのはその美しい家族愛に対してである。しかしジェンキンスさんを何やらヒーロー扱いした一部マスコミには首をひねらされた。
 こうして曽我さん一家の日本永住の夢はついに一歩を踏み出したが、しかし日朝間の難問題がこれで一件落着となったわけでも何でもない。いや、ジェンキンスさんの処遇でも、拉致の安否不明者十人の再調査でも、本当の問題解決はこれから一歩を踏み出すところなのだ。
 元米兵には自らの意思で脱走し、数々の反米行動を重ねてきた過去がある。米国が依然として訴追の方針を変えていないのは当然だろう。彼がまず治療に専念するのはいいとして、いつまでも「入院」で事態を回避していてはいけない。
 健康の回復次第、進んで出頭して前非を悔い、過去を償うべく裁判を受ける意思を示してもらいたい。そうであってこそ「司法取引」の道もひらかれるだろう。武士道の国に来たのだから紳士道を示すことが義務なのではないか。
 曽我さん一家の来日で、これから日朝国交正常化交渉の再開が焦点となってくる。しかし安否不明十人の再調査ではまだ何一つ展望が見えているわけではない。小泉首相はしきりと先を急ぐやに見えるが、決して焦って下さるな。ここは腰を落として、じっくり構えてもらいたい。
 義理のある北朝鮮の情報を流すのが「武士道」「紳士道」か?


アテネ五輪 女子ホッケー日本代表

■女子ホッケーは芸能界におまかせ 自腹で140万円!!アッコにおまかせ(スポーツ報知)
 資金難にあえぐアテネ五輪のホッケー女子日本代表を応援する動きが、芸能界で相次いでいる。歌手の和田アキ子(54)は司会を務めるTBS系「アッコにおまかせ!」(日曜・前11時45分)で応援プロジェクトを立ち上げ、テーピングテープなど約140万円相当を自腹で寄付。18日は番組で企画したチャリティーDVDフォトブックのイベントに登場した。また、代表の公式サポートソングを歌う大黒摩季(34)は同曲の売り上げの一部を協会に寄付するほか、北山たけし(30)、平原綾香(20)らも“頑張れ、女子ホッケー”のエールを送っている。

 芸能人が続々、便乗しています。ホッケーにはマクドナルドがスポンサーになったので、苦境を脱したように思えるが。
■2番目に苦しいところが、一番苦しんでいるはずだ。


アメリカ、次の標的はイラン?

��/11テロ犯8人、イラン入国と CIA長官代行(CNN.co.jp)
ワシントン――マクローリン米中央情報局(CIA)長官代行は18日、01年9月11日の同時多発テロ実行犯のうち約8人が、事前にイランに入国していたことが明らかになったと述べた。マクローリン氏はその上で、イラン政府による関与の証拠はないと話している。
マクローリン氏は同日放送のFOXテレビのインタビューで、同時多発テロの実行犯19人のうち、8人が事前にイランにいたと述べた上で、「イラン政府が正式にこれを承認していたと示す証拠はない。イラン政府と同時多発テロに何らかの関係があったことを示す証拠はない」と話した。
イラン政府は、同時多発テロ実行犯が不法入国していた可能性はあると認めているが、国際テロ組織アルカイダや同時多発テロをイランを結びつけようとする試みは、大統領選を控えた米政府による「プロパガンダだ」と一蹴した。
ニューヨーク・タイムズ紙は18日、イラン政府が国境警備兵に対し、アフガニスタンからイランに入国してくるサウジアラビア人アルカイダ関係者の旅券に、イランの入国スタンプを押さないよう指示していたと伝えている。旅券にイランの出入国スタンプがあれば、米国入管でより詳しく調べられるためだという。



金髪女性はバカ?偏見は自信喪失に直結

偏見は自信喪失に直結と、「金髪は馬鹿?」関連実験(CNN.co.jp)
ベルリンーードイツ北部の都市ブレーメンにある私立の国際大学が「金髪女性は本当に馬鹿なのか?」に関連するテストを金髪女性を含めて実施し、「偏見が人間の心理に影響し、自信を喪失させ、能力を低下させてしまう」好例が得られたと発表した。同大の社会心理学者イェンス・フェルスター氏が発表した。
同大の社会心理学者イェンス・フェルスター氏が指導したテストでは、さまざまな髪の色を持つ約80人の女性が、思考力が迅速かつ正確に働くかどうかを調べる知能テストを受け、結果を比較対照した。
しかし、半数の40人にはテスト直前、「なぜ金髪女性はスーパー内でヨーグルトのふたあけようとするのか?なぜなら、ふたに『ここで開けて(Open Here)』と書いてあるから」などとの金髪女性に関する冗談を読ませた。
この結果、冗談を読んだ複数の金髪女性がほかの人に比べ成績が悪かったことが判明した。フォルスター氏は「金髪女性に対するステレオタイプ的な偏見を突き付けると、金髪の人間は、自分は間違いを犯さないよう、慎重に挑もうとの心理が働き、テストをこなすスピードが顕著に減速した」と説明している。
テストの内容は、迅速性を求められるものであるため、ゆっくり処理した場合、良い点数は得られない。しかし、これらの金髪女性はゆっくりだったが的確に処理しており、回答率から見ると、ほかの人に比べ全く悪くない結果だったという。

 金髪女はバカ…そんなのがあるのか。調査結果はなかなか興味深いものがある。日本でも、巨乳はバカで同種の実験ができるかも?


パウエル長官の外国訪問日数

パウエル長官の外国訪問日数、30年間で最少記録と (CNN)
 米紙ワシントン・ポスト(電子版)は14日、パウエル国務長官のこれまでの外国訪問日数などを調べ、過去30年間以上で、「最も外国を訪れない長官」であることが分かった、と報じた。国務省が作成した数字を基にしている。


これによると、パウエル氏は長官就任からこれまでの42カ月間で、180日間を外国滞在に費やしている。同氏前に国務長官を務めたオルブライト、クリストファー、べーカー3氏の記録と比べ、約46%少ないとしている。


パウエル氏は、1回の外国訪問日数を出来るだけ短縮し、外国指導者とは電話で協議するスタイルを好む、とも伝えた。


パウエル氏の記録より少ないのは1969年から73年まで長官を務めたロジャース氏だけとも指摘。ロジャース氏はニクソン政権時代の長官だが、キッシンジャー国家安全保障問題担当補佐官が外交を事実上仕切り、その影響で、外国訪問の機会が減っていた背景にも言及している。


外国訪問日数が他時代の国務長官と比べ、少ないことについて、ポスト紙は、パウエル氏は国務長官の役目は大統領に外交問題を助言し、外交を実施する国務省を適切に管理することだと信じていることが影響している、と指摘。


バウチャー国務省報道官は、これらの業務はワシントンで出来ることだ、と述べている。



鈴木善幸

■不謹慎ながら、正直、まだ生きてたのかと思ってしまった
■鈴木善幸元首相が死去 行革を推進、国鉄民営化に道筋(朝日新聞)
 自民党の元衆院議員で元首相の鈴木善幸(すずき・ぜんこう)さんが19日午後9時15分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。93歳だった。岩手県出身。大平正芳氏の急逝に伴って後継首相に就任、80年から2年あまり首相を務め、行革・財政再建に取り組んだ。通夜は21日、密葬は22日。いずれも東京都港区西麻布2の21の34の長谷寺(ちょうこくじ)で行うが、時刻は未定。喪主は長男俊一さん。自宅は東京都世田谷区経堂3の10の6。
 80年の衆参同日選挙のさなかの大平首相急死に伴い、大平派幹部で「大番頭」だった鈴木氏が7月、後継首相に就任。首相指名を巡る「自民党40日抗争」で深刻な亀裂の入った党内の融和を目指し、「和の政治」を掲げた。
 政策面では大平内閣の行革・財政再建路線を踏襲し、「増税なき財政再建」「84年度赤字国債脱却」を公約に掲げた。臨時行政調査会(第2次臨調)を発足させ、歳出削減に取り組んだほか、国鉄など3公社の分割・民営化の答申を受け、道筋をつけた。
 81年訪米の際の日米共同声明に「日米同盟関係」の表現を初めて明記。ただ、「日米同盟には軍事的な意味は含まない」との解釈を示し、対立した伊東正義外相の辞任に発展した。また、ワシントンでの記者会見で「シーレーン防衛」を約束し、日米共同研究に道を開いた。
 82年の党総裁選で再選が確実視される中、「退陣することで党内の結束と融和、人心の一新を求めたい」と電撃的に表明。同年11月に在任期間2年4カ月で退陣した。財政再建などの公約実現が困難になるなど政策課題が行き詰まったことや、党内抗争が再燃する雲行きとなったことが理由とされた。
 岩手県の網元の家に生まれた。漁協活動の流れから47年の総選挙で社会党から初当選。社会革新党をへて、吉田茂元首相の率いる民主自由党に移った。官房長官、厚相、農相、党総務会長などを歴任。福田内閣では農相として日ソ漁業交渉を仕上げた。通算当選16回。90年に政界から引退し、地盤を俊一衆院議員に引き継いだ。



二大政党

2004年7月20日(火)「しんぶん赤旗」

「二大政党」で切捨てられる選択肢― 立教大学・五十嵐暁郎教授政治学)に聞く
 こんどの参院選は、もろ手を上げて「二大政党」制を正面から主張できる状況ではありませんでした。そもそも自民、民主両党の間に政策面で明確な対立軸がありませんでした。

 にもかかわらず今回の選挙が「二大政党化」への流れを加速したというふうにみえるのは、どうしてでしょうか。

衰退と解体の動き
 私には「二大政党」定着というよりも、マスコミ各社の「二大政党化」報道パターンの声が大きかったというのが実態ではないかと思われるのです。

 「二大政党」とはいうものの、一方の自民党は一路衰退の道をたどりつつあり、他方の民主党は政策などの対立しだいでは解体という問題をはらんでいるわけです。それだけに「二大政党」論にしがみつきたい構造と党内事情が自民、民主両党には内在しています。

 今回の自民党の票の出方を見ると、自民党を支える基本構造が壊れているのが誰の目にもわかります。小泉「改革」の三年間で、旧来の利益誘導型政治のなかで形作られていた支持団体と自民党との関係が壊れ、自民党の基盤のコア(核)が崩れてきたということでしょう。一方で、小泉政権は、多くの有権者が支持する「改革」後のビジョンを描くこともできなかった。

 今度の選挙を通じて自民党は、十年先に、どうなってしまっているかが、わからない政党になってしまいました。

 「自民党をぶっ壊す」といって人気を得た小泉政権の登場は、自民党の終わりの始まりだと私はいい続けてきました。

 他方、党をまとめるイデオロギー、基本政策の一致を見いだせない民主党は、「二大政党」の掛け声と「政権交代」のスローガンを目の前にぶら下げることでしかまとまりをつけることができない弱みを抱えている政党であることが見えました。

 両党ともに長期的な見通しにたった政策がありません。

自、民の選挙戦略
「二大政党」体制という仕組みに寄りかからないと自民、民主両党ともに政党としてもたない現状があるわけです。つまり「二大政党」をいうこと自体が彼らの選挙戦略であり、党内対策なのです。

 有権者の立場に立てば、そもそも「二大政党」万々歳といっていいのでしょうか。

 現在のように転換期にある社会のさまざまな問題を、二つの政党の黒か白かで考えることが妥当なのでしょうか。選択肢は多様でなければならない。

 「二大政党」ではほかのいろいろな選択肢が切り捨てられます。私たちの貴重な選択肢が狭められて、似通ったものの二者択一の枠に縛られる選択肢しか示されないのは有権者にとってマイナスです。

マスコミの姿勢
 「二大政党」論の横行にはマスコミの役割も指摘しないわけにいきません。

 視聴者にたいして何が売りやすい切り口かという頭でしか考えない多くのマスコミは「二大政党はいいことだ」と報道しています。小選挙区制も「二大政党」はいいものというマスコミに乗って通された経過がありました。その意味でマスコミは、自民党と民主党が「二大政党」論で得ている利益の第三の共有者になっています。

 マスコミ自ら「二大政党対決」の枠組みをつくって、視野を狭くしているのです。

 例えば、世論調査を見るとイラク戦争にたいする態度は自民、民主両党と市民レベルとでは大きな乖離(かいり)がありました。

 マスコミが、例えば「女性と戦争」といった争点を独自に設けて選挙戦で議論を起こしたらどういう選挙結果になっていたか。

無党派層の期待
 いまの有権者、とくに無党派層は政治家や政党のことばを簡単には信じない。それは失恋に失恋を重ねた人の心情のようなもので、裏切られ裏切られた日本の有権者のほおには涙の跡があるんです。もうだまされはしないぞと思っているんです。

 無党派層の支持と共感を得ようとするなら、そういう有権者の琴線に響く言葉がないとだめです。いったん響けば、有権者は動きます。なぜかといえばもともと無党派層は政党にたいする期待が大きいからです。

 今後の政治は流動性を増すのはまちがいないです。行き詰まった自民党の起死回生の救世主として現れた小泉首相でしたが、参院選を境に内閣支持率は激しく低下しています。

 「二大政党」が固まって、長持ちするといえる根拠は脆弱です。







読売新聞/大量破壊兵器

■読売新聞がまた強弁してるのでメモ…

■読売新聞/社説[大量破壊兵器]「検証すべき『情報』の深刻な欠陥」
 イラク戦争の正当性まで否定するものではないだろう。しかし、米英両国政府にとっては、手痛い失点である。

��中略)

 イラク戦争について言えば、フセイン政権が、安保理決議を履行してさえいれば、回避できたはずである

 フセイン政権は、イラク・イラン戦争や国内クルド人弾圧で、化学兵器を実際に使用した。湾岸戦争の停戦後には、国連査察の結果、核兵器や生物兵器も秘密裏に開発中だったことが判明した。大量破壊兵器の廃棄を検証しようとした国連の査察も、再三にわたり、拒否した

 戦争を招いた責任は、フセイン政権にあったと言うべきだ。日本が米英を支持したのもそのためだ。

 米英の情報機関が政権上層部の圧力を受けて、イラク攻撃を正当化するために情報を意図的に歪曲したのではないか、とも疑われていた。これには、両報告とも「証拠はなかった」としている。

 だが、大量破壊兵器に関する不確かな情報に依存していたことが明らかになった今、ブッシュ、ブレア両政権は、自らの信頼性が揺らいでいるという現実を真摯に受け止めねばならない。率直に事実関係を説明することも必要だろう。

 最重要課題であるイラク再建と「テロとの戦い」を進める国際協調を損なわないためにも、それは必要だ。



■参考までに…「正しかった米英の歴史的決断」(読売新聞/社説,2003年4月11日)
 わずか三週間で、米英軍は、フセイン・イラク政権を崩壊に追い込んだ。圧倒的な軍事力で、バグダッドを制圧した米軍兵士を、首都住民は「解放者」として歓迎した。

 長期にわたる圧政から解き放たれた人々の様子からも、米英の選択が正しかったことが証明された、と言えるだろう。イラク戦争について、まずその点を確認しておく必要がある。

 イラクへの対応を巡り、国際社会は分裂した。大量破壊兵器という、世界の平和と安全にとっての重大な脅威を武力で排除しようとする米英と、国連による査察の続行を主張する仏独露が対立し、国連安保理は機能不全に陥った。

 しかし、湾岸戦争以降の十二年間、フセイン政権は、国連決議を無視し、あるいは小出しの協力ポーズで乗り切ろうとするなど、大量破壊兵器放棄を明確にしなかった。米英が、武力行使に踏み切ったことは、勇気ある決断だった。


 無茶苦茶だ。「圧政に苦しんでいる」と見なせば、超大国アメリカには攻撃する権利があるらしい。大量破壊兵器の不保持の証明って、どうやってやれば認めてもらえたわけ?今にもアメリカが攻めようと息巻いてる時に、軍事機密をすべて明かすってのは、かなり勇気がいるよなぁ…少なくとも、小心者のフセインにそれを求めるのは無茶だよ。

 国連を軽視する国を、読売は許せないらしい。イスラエルについても、さぞかしお怒りなのでしょうね。あと、最も国連を軽視しているのはアメリカだと思うんですが。


ウェブログ完全ガイド

■もし、当たったら…
Seesaaの「ウェブログ完全ガイド」プレゼントというのに応募してみる。

「もし、当たったら…」などと、思わせぶりなタイトルを付けたわけだが、Seesaaにメリットを還元する力がない…

とりあえず、今まで以上に、ブログしっかり書きます。。。
だから、是非、私にください。



【追記 2004/08/13】

 トラックバックを送信して応募するというものだった。3名が当選というのだが、168名が応募したらしい。
 で、なんと当選。すごい確率。

 「ブログしっかり書きます」と書いた以上、がんばるしかない。


第二I/O編集部 編「ウェブログ完全ガイド―誰でも簡単に、ホームページから日記発信!! I/O別冊」

工学社

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 届いた本の感想…

 BLOGを始める人向けの本。

 ブログとは何か?から始まり、ウェブログサービスの紹介、さらには、MovableTypeやblosxom,Wordpressなど自分で設置する方法なども紹介している。
 しかし、サービス・ツールの比較した一覧表がないのは残念。長所・短所の掲載がないのは致命的だ。このサービスはこういった特色があるが、このような難点がある…ってな感じでさ。


2004年7月19日月曜日

暴れん坊将軍

■「暴れん坊将軍」(テレビ朝日)の再放送をなんとなく見ていた。徳川吉宗が城下町に出て悪者を成敗するって荒唐無稽な話である。『水戸黄門』同様、将軍(副将軍)がそんなことするかよってツッコミもあるものの、それ以上に、よくもまぁ江戸にたくさんの悪人がいるものだなぁと感心している。

■あらためて思うのは、「暴れん坊将軍」は本当に「暴れん坊」ってことだ。幼い頃からぼやっとは気づいていたのだが(私はおばあちゃんっ子だったため、よく一緒に見てきた)、将軍様が「暴れる」必要性はまるでないのである。わざわざ自らが成敗しなくても、悪事を見つけたら、役人にひっとらえさせればいいはずだ。しかも、「上様」の主観的な思い込みによって、「成敗」するからたちが悪い。

■悪者の部下などとばっちりもいいところだ。彼らは奉行所などの役人であり、何ら悪いことはしていない。将軍様に刃向かったのも、「上様の名を語る不届き者」と聞かされて、上司の命令を忠実に遂行しているにすぎない。そんな真面目な役人を「成敗」と称して斬り捨てるとはなにごとか!いったい無法者はどっちだと問いたい。

■無実の役人が悪者の部下というだけで、理不尽に「成敗」される。上様に斬られる者は峰打ちだからまだマシだが、お付の者(忍び)は真剣でばっさりと斬り、命を奪うのだ。斬られた者らにも、当然、家族がいたはずである。将軍は、町人の理不尽には耳を傾けるくせに、斬られた無数の役人の命などどうだっていいらしく、その家族へと想像力を働かせる様子もまるでない。

■結局、将軍は暴れたいだけであり、小役人の悪事など自分のモチベーションを高めるものでしかない。江戸の町を荒らしているのは、まさにこの「暴れん坊」である。トップがこの暴れ者である。江戸の町に悪事がはびこるわけだ…。


■そういえば、この極悪将軍、「マツケンサンバ」というふざけた歌を出しており、好評らしい。一刻も早く誰かが成敗すべきだ。


余剰博士

■私的には嫌な現実を…
■博士号取っても定職なし、文科省が「余剰博士」対策へ(読売新聞)
 博士号を取得したのに定職に就けない「余剰博士」が増え続けているため、文部科学省は来年度から、博士号取得者の進路を詳しく調べて問題点を分析、博士の活躍の場を広げる方策を検討することを決めた。
 まずは、定職を得る前に、国から生活費を受けながら大学や公的機関に籍を置いて研究を続ける博士号取得者「ポストドクター」について、期間終了後の進路などの実態把握に乗り出す。
 文科省の統計によると、1990年代に同省が大学院を拡充して定員を増やしたため、ここ数年で博士が急増。2003年3月の博士課程修了者は約1万4500人で、最近10年間で2倍に増えている。このうち約1万400人は自然科学系の博士。
 一方で、大学の教員や公的機関の研究者といった、多くの博士が就職を希望する職種の採用人数はそれほど増えていない。民間企業も「博士は社会経験が乏しく、視野も狭いので使いにくい」などの理由で博士の採用を避ける傾向がある。
 このため、2003年の博士の就職率は54・4%と、最近10年間で約10ポイント低下。自然科学系の就職率は60・9%にとどまる。
 本来、高度な専門知識を生かして社会のために活躍すべき博士が職にすら就けないという“博士余り”現象が、年々深刻になっている。
 政府は博士救済策として「ポストドクター等1万人支援計画」を進めているが、数年間の期間終了後は、やはり就職難に直面するため、「問題の先送りでしかない」などの批判も出ている。
 この事態を抜本的に改めるため、同省は国内の博士の活動実態を詳細に調べたうえで課題を抽出。大学院の博士課程教育の改善や、産業界の意識改革などを進め、博士が各方面で活躍できる社会の構築を急ぐ。
 ◆「ポストドクター等1万人支援計画」=博士課程修了者の雇用を拡大するため、政府が1996年度から開始した支援事業。年間1万人の博士を公的機関が一時的に雇用したり、数年間にわたって研究費や生活費を助成する。第1期科学技術基本計画(96―2000年度)の目玉として導入され、99年度に年間支援者数が目標の1万人を突破した。



死者にムチ打つ韓国の特異性?

■産経新聞/社説「“反日法”拡大修正 過去を蒸し返す韓国政治」
 韓国がまだ“親日派糾弾”をやっている。三月に国会で成立した「親日反民族行為真相究明特別法」をめぐり、糾弾の範囲を拡大するため早くも修正案が国会に提出されたのだ。国会多数派の与党ウリ党が主導しているだけに修正は確実という。日本統治時代(一九一〇−四五年)にかかわる過去をあらためて暴く法律だが、二十一世紀の今、なぜ親日派問題なのか。
 来年は日本統治が終わってから六十年になる。日本支配に積極的に協力した“親日派”とされる人たちはすでに大半が故人だ。「死者」に対しムチを打つ韓国政治の特異性にあらためて驚くが、韓国社会では「親日派」という言葉は今なお「売国奴」とか「民族的裏切り者」という極端に否定的な意味を持つ。これまたよその国には見られない特異な点だ
 韓国は日本から解放された直後、いったんは特別法によって「親日派」に対する弾劾裁判と処罰が行われた。しかし国家運営上、人材確保の必要性などから処罰は徹底されなかった。このため以前からその時々の野党や反政府派などは「民族的正義」を掲げ、この問題を政治的批判に利用してきた。
 近年、左派や革新系の影響が広がる韓国社会は極端な「過去否定」に走っており、それが親日派問題でも保守勢力に対するあらたな非難、糾弾の動きになっている。法案推進者たちは「民族の教訓として過去の過ちを正確に知り、歴史に残そうとするもので現在の日韓関係とは別だ」と説明する。その限りでは国内問題だが、一方でこれまでの日本との関係をどう評価するかなど、関心を持たざるをえない。
 たとえば一九六五年、日本との国交正常化に踏み切った故朴正煕大統領について、日本統治時代に日本軍将校の過去があったとして糾弾の対象に含めるという。過去の経歴を非難することでその後の業績を否定的に見る意図がうかがわれる。また現在、野党指導者の故朴大統領の長女、朴槿恵さんへの政治的嫌がらせも考えられる。
 韓国では昔から過去−歴史を現在の価値観で裁きそれを政治的に利用する傾向がある。歴史問題を政治的に扱うというのは日本との教科書問題でも明らかだ。歴史が政治的に歪曲されはしないか気になるところだ。

■「死者」に対しムチを打つ韓国政治の特異性にあらためて驚く…だってさ。ありがたいお言葉が出ましたよ。ようするに、自分たちを正当化したいだけなんですがね。


2004年7月18日日曜日

細木数子

視聴率女王・細木さん新番組開始!(スポーツ報知)
 人気占い師・細木数子さん(66)と人気俳優の滝沢秀明(22)が初共演するTBS系新バラエティー「ズバリ言うわよ!」(8月10日スタート、火曜・後9時)の初収録が16日、東京・赤坂の同局で行われた。先々週、先週と出演したスペシャル番組が続けて週間視聴率ランキング首位を記録している細木さんは「(連続首位は)なるべくしてなった」と、“新・視聴率女王”の座に自信満々。もちろん新番組も大ヒットを狙っている。

 「細木数子」って何物?と気になってはいたのだが…

■細木数子プロフィール
 1938年東京生まれ。長年にわたり、中国古来の万象学、算命学、易学などを研究。六星占術を独自に編み出し、日本全国に六星占術の大ブームを巻き起こす。その後、陽明学の大家、故・安岡正篤氏と出会い、六星占術は単なる占いの域をこえた"人間学"にまで高められた。
 占い師か。この場合、当たるかどうかは問題にはなっていないのか。


■細木数子 舌好調 本音ズバリ 大ウケ(読売新聞)
 何事も断言する歯切れの良さが特徴。TBSの番組では、結婚直後の出川哲朗に「必ず離婚する。今の奥さんと結婚したら長生きしない」と予言。お笑いタレントのおさるには「8月から運気が上昇する」と語り、芸名を「モンキッキ」に改名するよう勧めた。

 日本テレビの特番では、東京都の石原知事に対して「次期の都知事選はやめられた方がいい」と語った。「優しいのに言葉下手」「気は短い」などと性格を次々言い当て、石原知事を「細木さんは温かい人だ」と感心させた。

 お笑い評論家の西条昇さんは彼女の話術について、「思ったことをずばずば言う、かつての野村沙知代やデヴィ夫人のような『毒舌おばさまタレント』の流れをくんでいる」と指摘。さらに、「占いのバックボーンがあるので『離婚する』などと過激なことを言っても視聴者の反感を買わない。次は何を言うか興味がわき、タレントも反応しやすいため、バラエティーに向いている」と分析する。
 思いついたことをてきとーに言っているおばちゃん…ということらしい。占い師というよりも「舌おばさまタレント」ってわけね。石原慎太郎のなんて誰でもいえんじゃん。


五輪ボイコット?

ノリ 五輪ボイコットもある! [デイリースポーツ]
 近鉄・中村紀洋内野手(30)が16日、経営者サイドが近鉄とオリックスの合併を強硬に進めた場合、アテネ五輪出場を辞退する可能性を明らかにした。この日の試合前に大阪ドーム前で28人の選手らとともに合併反対の署名活動に参加し「五輪(出場)辞退という話もあるかも」とコメント。過激発言で経営者サイドをけん制した。
 あえて炎天下に身をさらした。夏の日差しの下、大粒の汗を流しながら中村は署名用紙を挟んだボードを持って街頭に立った。合併反対への強い意志。真剣な姿にファンも協力を惜しまなかった。
 球場に戻りロッカールームに入る直前、中村はこれまでの思いのたけを一気に吐き出した。「五輪(出場)辞退という話もあるかもよ。それが(労組)選手会の意向なら現実になるかもしれない。それぐらいの気持ちということ」。シドニー五輪を経験し日の丸の重さは理解している。軽々しく口にすべき言葉でないと分かりながら“禁句”を発したところがノリ流の抵抗だった。
 中村らナインの情熱の前に、わずか1時間足らずの間で1200人分もの署名が集まった。当初は礒部選手会長、岩隈、北川の3選手で街頭に立つ予定だったが「コーチのみなさんの協力も得られた」(礒部)とほぼ、全選手が一つになった。炎天下でも、懸命にペンを走らせてくれたファンの顔を、ナインは心に刻み込んだはずだ。
 「水面下で話が出来上がっている部分もあると思うけど、あとは上の人がどれだけ考えてくれるか。最終的にストという形になるかもしれないし、最後までファンと戦っていきます。ナベツネさんをつぶすためにもね」。巨人・渡辺オーナーを口撃したわけではない。中村はみなが言えない気持ちを口に出し、経営者本位の球界再編の是非を世に問いたかったのだ。

 中村ってFAで近鉄を去ろうとしてなかったっけ?


菅直人への謝罪/岩見隆夫

岩見隆夫「菅さんにお詫びします」(毎日新聞,近聞遠見)
 ところで、菅直人前代表の辞任劇をめぐっては、当コラムに反省がある。菅が民主党の両院議員懇談会で辞任を表明したのは5月10日で、その2日前の8日付当コラムは、

 <菅は辞めたほうがいい>

 と書いた。辞任のすすめである。党内の不信が強まり、もはや菅のもとでは参院選は戦えない、というのが主な理由だった。いま振り返っても、その状況に間違いはない。

 だが、前提として、4月28日、菅の国民年金未加入問題が発覚したとき、

 「行政上の何らかのミスだ」

 と釈明したのは見苦しい弁明、という認識があった。しかし、この認識は誤りだった。

 判明の翌日、調査不十分のまま、菅らは予定の欧米歴訪に旅立ち、反発をいっそう強めることになった。敵前逃亡のように映ったからだ。対応のまずさであり、旅程が組まれていたのは不運でもある。

 その後調査してみると、菅のケースは<法律上の矛盾と行政指導の不徹底>が原因の特殊例であることがはっきりした。勘違いやルーズな処理によるほかの議員の未加入・未納問題とは異なる。

 菅の場合、議員に当選する前から国民年金に加入し、厚相に就任した96年1月の時点で資格喪失(脱退)、厚相を辞めた同年11月に資格を再取得した。在任中の10カ月間が無年金(未加入)になっている。

 なぜそんなことになったのか。大臣になると国家公務員共済組合の組合員になるが、同組合法には<大臣に共済年金は適用しない>という規定(72条2項2号)がある。

 では、国民年金に残れるかというと、国民年金法には<共済の組合員は年金に加入できない>と解釈できる条文がある。両法の矛盾点だ。

 ところが、矛盾を残したまま、国民年金の窓口である自治体は、共済組合員になると資格喪失扱いにしてきた。菅の選挙区の武蔵野市役所でも、一般人と同様、菅にその手続きをとった、というのが事実関係である。

 これは、社会保険庁が大臣の特例的扱いを自治体に徹底させる行政指導を怠ったために生じたことで、資格喪失措置は間違いだった。つまり、菅が言う、

 <行政上のミス>

 が発生していた。現に武蔵野社会保険事務所はそれを認め、5月14日付で<資格喪失の取り消し>をし、菅の無年金状態は解消されている。

 ただ、自身の無年金のおかしさに気付き、対応しなかったのは、政治家としてうかつだった。過ぎ去ったこととはいえ、一つの検証である。

 ともあれ、誤った思い込みで辞任をすすめた当コラムの無礼は、お詫びしなければならない。



2004年7月17日土曜日

大リーグ・オールスター「画像合成広告」

米大リーグで「画像合成広告」 日本視聴者限定(朝日新聞)
 1回表・カゴメ。1回裏・JAL――。米テキサス州で14日(日本時間)に行われた米大リーグオールスターゲームで、中継映像で最も目立つバックネット下の広告スペースを、1回から9回まで日本企業が独占した。もっとも、これは、日本向けの衛星中継の画像を加工した「バーチャル広告」で、実物のバックネット下は無地の壁。イチローや松井秀喜の出場で日本での注目度も高まったことから、「日本の視聴者限定」の映像だった。

 米国の放送関係者が日本向けの中継映像として送る段階で、広告を「はめ込み合成」した。特殊技術を使い、選手やボールはそのまま映った。加工できるのは投球時のバックスクリーン側カメラの映像だけで、別のカメラの映像になると無地の壁が映った。

 カゴメ、日本航空(JAL)、イオン、ブラザー工業、マスターカード、ジャックスの6社が、各回の表裏ごとに交代で登場した。ある企業の担当者は「実際の看板を作らなくても、世界的な注目の舞台に、限られた時間とはいえ効率的な予算で広告が出せる意味は大きい」と話す。

 担当した広告会社などによると、こうした「バーチャル広告」は90年代後半に米国で登場、スポーツ中継などで使われているが、日本向けの大リーグオールスターでは今年が初めてという。日本では複数の球場でバックネット下に回転式の広告看板があるが、バーチャル広告はまだ少ない。

■日本向けの広告が多くて、気恥ずかしい思いをしたが、こういうことだったのか。まぁ、確かに効率的かもしれない。

■裏を返せば、MLBにとって、それだけ日本はおいしい市場になっているということだろう。毎年、メジャーに2〜3名の日本人を登場させるってきまりになってきてるんだろうね。それによって、本来なら「オールスター選手」ではない日本人プレイヤーが出場してしまうことだろう。日本人にとってはありがたいことかもしれないが、アメリカ人にとってはどうだろうか?


ジェンキンスのイデオロギーを解かす曽我キッス

産経抄
 ▼米兵ジェンキンス軍曹が朝鮮半島の三八度線を越えて北朝鮮へ“脱走”したのは一九六五(昭和四十)年一月だという。米国では黒人運動指導者マルコムXが暗殺され、英国ではビートルズが女王から勲章を授けられた、そんな年だった。
 ▼当時二十四歳の若者はなぜ前線を離脱したのか。ベトナム戦線へ引っ張られることを嫌ったともいわれるが、理由はよくわからない。はっきりしているのは彼は北に拉致されたのではなく、自分の自由意思で“敵前逃亡”したのだった。

 ▼「亡命」を辞書で引くと「民族・宗教・思想・政治的意見の相違などから、自国において迫害を受け、または迫害を受ける危険があるために、外国に逃れること」(大辞林)とある。彼は別に「自国で迫害」を受けたわけでもないが、自国に背を向けて反米宣伝にせっせと尽力した。

 ▼いうならば自ら国を捨てたのだが、思えば戦後日本人にも自国に背を向ける生き方、考え方をしたものが少なくない。国家=悪と見、愛国心は軍国主義の復活につながるという反国家、反体制の観念を学校は教え、ジャーナリズムもそう吹きこんできた。

 ▼しかし“地球市民”などというきれいごとはレトリック(修辞)の世界でしか成立しない。パスポートなしには外国を旅行できないように、人は国家を離れては存在しえないのである。ジェンキンス元軍曹の“蕩児(とうじ)の帰宅”はそれを証明しているだろう。

 ▼病気の治療目的で彼は十八日に来日するそうだが、小泉首相の一時間もかけた説得でもノーだったものが、わずか一週間でイエスとなったのはなぞである。妻の優しい詩心が夫の氷のイデオロギーを解かしたのか。いや、空港でのあの強烈なブチュ(くちづけ)の効果かもしれない。

■「思えば戦後日本人にも自国に背を向ける生き方、考え方をしたものが少なくない」ってあたりが笑える。まさしく柏村的発想だな。

■「パスポートなしには外国を旅行できないように、人は国家を離れては存在しえないのである。」EU統合を産経はどのように見ているのか。非常に興味深い。

■ジェンキンス氏を助けようと日本人は考えているようだが、これはちょっとおかしいと思う。

■「ぶちゅー」とやった曽我キスは、非常に衝撃的だったらしい。テレビなどでは「感動的」とか「情熱的」といった表現だが、ネットにおけるコメントは、「気持ち悪い」「グロ画像見せるな」など否定的なものが散見される。おそらく後者が日本人の本音の部分だろう。


石川真澄

[訃報]石川真澄さん71歳=ジャーナリスト
 石川真澄さん71歳(いしかわ・ますみ=ジャーナリスト)16日、悪性胸腺腫のため死去。葬儀は近親者だけで行う。喪主は妻弥生(やよい)さん。自宅は非公表。朝日新聞政治担当編集委員などを経て、政治学者として活躍。著書に「戦後政治史」など。
 そっか…大学入ってすぐ彼の「戦後政治史」(岩波新書)を読んだ。日本政治史を知るにはまずはこれを読んでおけば…とすすめられたからだ。新書ということもあって、わかりやすく書かれており、基礎的な知識は得ることができたと思う。

この度、改訂版が出るとのこと。北大の山口二郎も加筆しているらしい。ぜひ読みたいものだ。読んでいない人は、この機会にぜひご一読を。


石川真澄
戦後政治史』岩波新書



■早野透『戦後政治描いたペンが逝く』(ポリティカにっぽん,朝日新聞2004/09/21)
 石川さんは朝日新聞政治部の私の先輩記者で、折々酒を酌み交わし教えられた。「政治部記者は政界部記者になってはだめだよ」とよく言っていた。権力の提灯持ちになるなという戒めだった。
��略)
 政治とは、政治家の言動と政治記者の批判のキャッチボールで演じられるドラマともいえる。政治史は政治家の言動史として組み立てられるけれども、政治記者のペンの歴史としても組み立てることができる。石川さんのペンはそういうペンだった。

 石川さんが最初に接した首相は池田勇人だった。60年安保闘争で人心が荒れた後、所得倍増論を唱えた。石川さんは「ぼくら、ベアはあっても物価は上がる税金は増えるで実質何も増えちゃいません」と池田につっかかった。

 すると池田は「君の月給はいくらだ。ボーナスはいくらだ」と具体的に数字を問いただし、うろ覚えの石川さんをあわてさせた。池田から税率や控除の仕組みまで細かく説明され、ぐうの音も出ない。理系出身の石川さんが後年、選挙の数理分析で天下一品の記者になったのは、池田のおかげかもしれない。

 石川さんのペンが向かったのは日本社会党だった。「米国の生活水準、ソ連の社会保障、英国の議会制民主主義、日本の平和憲法」を目標にあげた江田ビジョンが「米国は敵だ。けしからん」という左派から袋叩きにあった時期をつぶさに取材した。石川さんは社会党がマルクス主義から社会民主主義に転換するチャンスをみすみす失ったことを痛恨の思いで見ていた。雑誌「世界」の92年11月号に発表した論文「自己変革できなかった戦後革新」はそのことを書いた名論文である。

 偲ぶ会では、土井たか子前社民党党首が「私の護憲をかたくなだと叱りながら温かく励ましてくれていた」とあいさつした。土井さんの最高のブレーンだったと言っても土井さんは怒らないだろう。菅直人前民主党代表は「若いころ夜更けまで議論して石川さんの家に泊まってしまった」などと話した。さて、いまの民主党は石川さんの望んだあり方なのかどうか。

 石川さんは、「土建国家」「生活保守主義」「1と2分の1体制」「自民激昇」など時代をえぐる鮮やかな造語を発明した。「1と2分の1」とは、戦後日本の保守と革新のシェアは結局この比率で変わらないということであり、「自民激昇」は86年衆参同日選挙での自民圧勝をピタリ予測した言葉だった。

 石川さんのペンで歴史に残るのは、小選挙区制反対のキャンペーンだった。小選挙区は民意を正しく反映しない、比例代表制の方がいいと終始主張した。小選挙区は民意をゆがめて巨大与党を招来するだけで、むしろ政権交代を阻む制度だという懐疑を抱き続けた。石川さんは人間一人一人の価値を重んじる徹底した民主主義者だった。



来日機提供1円

[曽我さん一家]来日機提供1円 日航、全日空に抽選勝ち
 曽我ひとみさん一家が18日にインドネシアから帰国・来日する際、日本航空が1円の応札額でチャーター機を提供することが16日分かった。外務省が日航と全日空に見積もりを出させたところ両社とも1円で、くじ引きで日航に決まったという。官邸関係者は「宣伝効果で、採算が取れると判断したのだろう」と指摘した。


大量破壊兵器

大量破壊兵器情報のずさん(日経社説7/16)
 米英はイラクのサダム・フセイン政権が生物化学兵器を保有し、核開発を進めているとの情報を重要な根拠にしてイラクに攻め込んだ。だが、それら大量破壊兵器はいまだに発見されず、開戦前の情報は誤りだったことが確実視される。なぜそのような重大な間違いが起きてしまったのか。深刻な問いである。
 この問いに答えるべく米国では上院情報特別委員会、英国ではバトラー卿が率いる独立委員会が調査を進めてきた。このほど報告をまとめ、相次いで発表した。
 2つの委員会はそれぞれ、米国では中央情報局(CIA)、英国ではMI6を中心とする情報当局の情報収集、分析のあり方を厳しく批判している。
 特に米国の報告はCIAを真正面から徹底批判し、極めて手厳しい。イラク国内に情報源を持たず亡命イラク人に頼りすぎたとか、イラク国内のスパイからの情報は1998年以降新しいものは何もなかったという指摘には驚かされる。CIAが「集団思考」の悪癖に染まっていたという批判も興味深い。みんなで渡れば怖くないとばかり、異論や疑問を無視、軽視していたという。
 英バトラー委員会の報告も情報源が信用できるかどうか十分に調べず、二次的情報に依存していたと暴露した。
 米英の報告ともその一方で、政府が情報当局に圧力をかけたり、情報をゆがめたことはないと指摘した。バトラー卿はブレア英首相が誠実に行動したとまで述べている。両委員会は要するに、情報当局が間違っていたからブッシュ米大統領、ブレア首相はその間違った情報を開戦理由の中に入れたまでであると言外に言っているように受け止められる。
 だが、情報当局は政府の一部であり、大統領、首相の監督下にある。情報当局だけにすべての責任を押しつけるわけにはいかない。米英は大量破壊兵器に関する情報だけで開戦を決めたわけではないが、大統領や首相の対応の是非も問われるべきである。
 米上院情報委員会は今後ブッシュ大統領がCIA情報をどう扱ったのかを中心に調査を続け、今秋発表する予定だ。これにも注目したい。


さらば、小泉純一郎

北村肇
仮面がぼろほろになった素顔のあなたに、首相は無理だ。さらば、小泉純一郎。
一筆不乱<23>週刊金曜日
 調子に乗った小泉氏は、「熱しやすく冷めやすい」という古典的な格言すら忘れていたのだろう。民心が離れ始めていることに、ぎりぎりまで、いや投票結果が出るまで気づかなかったのかもしれない。
 
 ホンネと開き直りの違いは「自己防衛」にある。自らの地位、既得権はかなぐりすてても、建前を突き崩すのが前者。自己を守るために強弁するのが後者。総裁選のとき、「自民党をぶっ壊す」と叫ぶ姿は、これまでの政治家とは違う清新な雰囲気を醸し出した。派閥も地位も関係ない、市民の支援だけが頼りという悲壮感も受けた。
「痛みを伴う構造改革」というスローガンすら、「口当たりのいいことばかり言う歴代首相に比べ、ホンネで語っている」と、むしろ肯定的に受け止められた。
 だが、いつまでたっても「改革」は進まず、一方で「痛み」だけが増す実態に、さすがの大衆もイライラし始めていた。そこに年金改悪。「これまでの政権とどこが違うのか」と疑問が沸点に達しかけていたとき、本誌はいち早く、小泉首相の厚生年金疑惑を取り上げた。さすがに、この問題に関しては謝罪するだろうと思った。だが、国会の場で、小泉氏の口から出たのは「人生いろいろ 会社もいろいろ」。まさに開き直りの典型だった。
 その瞬間、人気宰相の仮面はぼろぼろと崩れ落ちたのである。
 これからは今まで以上に、「反改革派」や公明党の顔色をうかがわない限り、政権は維持できない。そして、そんな「小泉純一郎」を支持する有権者は少ない



プロ野球再編問題

■【解説】「2リーグ存続」への揺り戻し(毎日新聞)
 唐突とも思える「2リーグ存続」への揺り戻し。だが、旗振り役となった阪神の野崎勝義球団社長は以前から「プロ野球繁栄のためには12球団の共存共栄が必要」という持論を持っていた。

 13日に開かれた阪神球団の定例役員会で、野崎社長と星野仙一オーナー付シニア・ディレクター(SD)は猛烈に「1リーグ反対」を訴えたようで、久万俊二郎オーナーは「野崎君は人が変わったようだった。久しぶりに若い者にやられた」と語り、2リーグ維持への方向転換を示した。

 「13日に球団としてのコンセンサスを得た」という野崎社長は翌日に、私見として(1)交流試合の実施(2)完全ウエーバー制に近いドラフト制度の導入(3)フリーエージェント権取得期間の短縮−−などの具体案を発表。“言い出しっぺ”を待っていたかのように、15日になってセの4球団が賛意を示した。

 一連の動きを見ると、共存共栄の理想論の陰にセ5球団の「そろばん勘定」も見え隠れする。1リーグになれば1試合1億円と言われる巨人戦の放映権料減収は必至。特に観客数減少に悩む広島などは死活問題に近い。

 引き金は、7日のオーナー会議で西武の堤義明オーナーが明かした「もう一組の合併話」ではなかったか。予想以上に急激に加速した1リーグへの動きに、球団によっては既得権益への企業防衛を図った可能性も捨て切れない。

 野崎社長は当面、交流試合を軸に5球団で案をまとめる予定。だが、これだけでは1リーグ移行を要望するパの球団を翻意させる材料としては弱い。「球界の盟主」を自負する巨人と徹底抗戦を図るか、どこかで折り合いをつけるかも見えにくい。しかしながら、5球団が世論の支持を受けてリーダーシップを発揮すれば、プロ野球の魅力ある発展への道筋ともなり得る。



■巨人戦が減るうえに、パ・リーグの不人気球団との対戦が増える…球団経営にダメージを与えるのは確実だ。世論にのっかかって、既得権益を守ろうとするのは、当然の行動といえる。

■「結局、巨人依存体質か…」と嘆いてしまうが、その一方で、経営者の側から具体的な提案がでてきたのは歓迎すべきことだ。交流試合などパリーグ側への歩み寄りも見られる。大いに検討すべきだろう。

■ナベツネ(渡辺恒雄/巨人オーナー)の暴走のせいで、「1リーグ制」自体が悪者になっている。連日の報道ではあたかも「ファン」が「1リーグ制」に反対しているような印象をうけるが、これが正しいとは思わない。

■冷静になればわかることだが、「1リーグ制」に関して、「ファン」が完全に「NO」と言っているわけではない。選手・ファンを無視した一部オーナーのやり方が気に入らないのである(怒りで我を忘れてしまったせいか、それを混同しているファンも多いようだ)。

■2リーグ制の範囲内でどれだけの改革ができるのか?あるいは、ドラスティックに1リーグ制に移行すべきなのか? 大いに議論の余地はある。なぜその努力を怠るのか。現在、プロ野球が危機にあることは確かだが、ことを急ぐ必要はない。

■選手会はストライキをすべきかどうかで意見が分かれている。「ファン離れをまねく」というのが主たる反論だ。根拠として、メジャーリーグの例を挙げているが、状況がまるで違っており、ナンセンスと言わざるをえない。

■そもそも、この場合の「ファン」というのがクセモノだ。多くのファンは選手会については支持しているはずだ。であるならば、なぜストがいけないというのか。密室談合で物事を決めているオーナーに対し、「NO!」と言っている彼らを、いったいどのような「ファン」が見捨てるというのか。結局、「ファン離れ」は反対のための反対でしかない。「ファン」とは、いったい誰なのか?そもそも、その「ファン」は実在するのか?

■選手会とて、自己保身にはしっているわけではない。高額年俸についても譲歩すると言っている。議論をしましょうというのは当然のことではないか?

■一部には、「選手は雇われの身なんだから…」とナベツネ式の「たかが選手」論を展開する者がいる。先人たちが勝ち取ってきた労働者の権利を放棄せよと言うつもりらしい。それとも、彼/彼女らはチャップリンの「モダン・タイムス」からタイムスリップしてきたのだろうか?


■それにしても、諸悪の根源はナベツネだ。議論をせずに独善主義におちいる…彼が「ジャーナリズムの長」というのは、この国の悲しい現実だ。まぁ、それも御用新聞・読売の長であるとすれば、妙に納得する部分もあるのだが。

■元共産党員のナベツネは、いまだに「共産党」的思考から抜け出せないらしい。共産党には議論の余地などないし、「議論をしましょう」と言ってきた党員に対して、委員長が「たかが党員が!」と言ってもなんら不思議じゃない。

■セ・リーグ5球団の反乱に、ナベツネは「こっちにも考えがある」と発言しており、金正日ばりの独裁者っぷりを発揮して、ファンの怒りに油を注ぎそうだ。読売不買運動でもしないと、彼は聞く耳を持たないのだろうか。


2004年7月16日金曜日

人間開発指数

■日本は「豊かさ」世界9位 国連報告、上位は北欧(共同通信)
 国連開発計画(UNDP)は15日、2004年版の「人間開発報告書」を発表した。平均寿命や就学率、成人の識字率、1人当たり国内総生産(GDP)などから割り出し、国民生活の豊かさを示す「人間開発指数」で、日本は5年連続の9位だった。
 1位は4年連続でノルウェー。2位はスウェーデン、3位はオーストラリア。対象は世界177カ国。
 女性の社会進出度で、日本は38位と前年の44位から順位を上げたが、議会の女性議員比率(9・9%)でジンバブエ(10%)に次ぐ101位、賃金の男女比でカボベルデに次ぐ100位(女性の賃金が男性の46%)など、調査対象5項目中4項目で低迷。推定年収だけが19位(1万6978ドル)と上位を維持した。



ブッシュ党

■米から見た参院選=河野俊史(北米総局),毎日新聞/記者の目
 つまり、いま問われているのは、単独行動主義に走って「大義」のない戦争を遂行したブッシュ政権と、それを支持してきた有志連合の同盟国の双方の責任なのだ。11月の米大統領選に限らず、3月のスペイン総選挙も今回の日本の参院選も世界の主立った選挙は、すべて共通の「争点」を内包している。各国が同じテーマでそれぞれの民意を問う前代未聞の政治状況である。地球規模で考えれば、各地の選挙は国際社会が「ブッシュ党」を信任するかどうかを審判する場だと言えなくもない。
 対イラク開戦前から「ブッシュ党」を支え続けたスペインのアスナール政権の退陣には、直前の列車爆破テロ事件が瞬間風速的に影響した面が少なくない。しかし、「ブッシュ党」の大番頭ともいえる小泉首相の今回の凋落(ちょうらく)には、有権者の根源的な失望感が反映しているように見える。もちろん、争点はイラク問題ばかりではない。だが、イラク戦争を「戦う価値のない戦争だった」と考える人が53%と過去最高に達した米国の状況(13日発表のワシントン・ポスト紙の世論調査)と切り離して論じることは不可能だろう。
 イラク戦争をめぐる国際社会と米国民の“温度”はこのところ目立って近付いてきた感がある。イラク戦争を「誤った情報に基づいて開戦が決められた戦争」と断定した上院情報特別委員会の報告書(9日公表)などが影響していることは疑いない。そんな時期だけに、同盟国での「ブッシュ党」への逆風は大統領選挙にも直接、間接の波及効果をもたらすだろう。
 政権奪還を目指す民主党が「世界から尊敬される米国」をキャッチフレーズに掲げて国際社会の視点を重視するのも、そんな背景があるからだ。
 気になるのが、小泉−ブッシュの関係だ。お互いの支持率低下の背後で、共通点が目に付く。「謙虚さ」を欠いた政治姿勢が重なるような気がしてならない。ワシントンから見ていて特に驚くのは、日本国内に先駆けて自衛隊の多国籍軍参加をブッシュ大統領に表明した小泉首相の神経だ。「小泉−ブッシュ関係」のおごりが根底にあるのだろうが、自国の民主主義の手続きも無視した追従的な対米協調路線は、米側に足元を見られるだけだ。それが首相への批判を招き「ブッシュ党」のブレーキになったとすれば皮肉な話である。
 「華氏911」の劇場の拍手を引き合いに出すまでもなく、米国社会はブッシュ政権の評価をめぐって深く割れている。ブッシュ大統領は12日、「テロとの戦争」を自賛し、イラク戦争を改めて正当化する演説を行った。大量破壊兵器問題という「大義」を欠いてもイラク侵攻は正しい判断だったと主張し、大統領選を強行突破する方針を宣言したと受け止められている。「世界はより安全になった」という言葉を、小泉首相はどう聞くのだろうか。



2004年7月15日木曜日

居直り宰相「逆風の中よく頑張った」

■小泉首相「逆風の中よく頑張った」すり替え発言連発(毎日新聞)
 小泉純一郎首相は参院選での自民党敗北を受け13日、「逆風の中でよく頑張った」との発言を連発した。年金問題や自衛隊の多国籍軍参加など政府自身の対応が逆風を生んだことを無視して健闘を強調するすり替え論理だけに、「典型的な詭弁」(民主党幹部)との批判も出そうだ。

 首相は同日の閣僚懇談会や政府与党連絡会議で「逆風の中でよく頑張ったと思う。改革に取り組む考えは変わらない」と強調、自民党の49議席獲得は善戦とアピールした。

 閣僚からも「強気論」が飛び出している。公明党の坂口力厚生労働相は同日の記者会見で「年金への批判があるなら、私のところが一番(票が)減って共産党が一番にならねばならないが、逆だった」と強引な論理を展開し、年金問題が逆風を生んだとの見方を否定した。


■国民がすえた「お灸」も、まるで効いてる様子はなく、首相から謙虚な反省の弁は聞かれない。「逆風の中でよく頑張った」ってのは、「痛みに耐えてよく頑張った」みたいなもんで、ようするに自民党の戦いぶりを自画自賛しているだけだ。民意をないがしろにする言動は、なんとも腹立たしい。今回も、お得意の「居直り」でやり過ごそうというのか。

■議席数の増減を見て、「自民党は敗北していない」とする見方もあるが、これはおかしいと思う。だって、前の選挙があったのが6年前だよ?政治状況はまるで異なるはずであって、勝敗ラインはあくまでもその時の状況に依存するはずだ。

■「目標は高めに設定した」などと首相が言ってたのには驚いた。当初は参院で単独過半数(56議席)をとることが目的であったはずで、それが公明党への配慮もあって、51議席と低めに設定したのである。すでに「低すぎるのではないか?」と指摘されてきたではないか。

■選挙区獲得議席数で民主党に接近され、比例代表では約434万票もの差をつけられた。公明党と合わせても改選議席の過半数は得られず、第1党の座を民主党に奪われた。それでも小泉首相は、「自民党と公明党を合わせると、すべての委員会で過半数を確保できた」「逆風の中で、よく安定多数を与えてくれた。やはり全体を見てくれているんだなあ」などと強弁する。が、それは3年前の「在庫」のおかげじゃないか(小泉フィーバー、思い出すだけでも寒気がする)。選挙結果の意味はまったく別だ。あれがなかったら、どのような状況になっただろうか?


■当初、青木幹雄は「51を割れば首相は辞める」と言っていたが、いつのまにか、「辞める必要はないが死に体だ」と論調が変わり、今では責任論を黙殺するかまえらしい。「51議席を割れば私も責任を取らなければいけない」と言っていた安倍晋三幹事長も、「忘れてしまいました」とばかりに、塩爺ばりのオトボケぶりを発揮している。

■自民党の公明党・創価学会 依存体質はますます深刻になり、この国は池田大作に牛耳られていくわけだ。いよいよ「実現力公明党」な状況である。

■さて、坂口厚労相の発言…「年金への批判があるのなら、私のところが一番減って共産党が一番伸びなくてはいけないけど、逆だった」について。冗談は髪型だけにしてもらいたい。公明党がどんな悪行をしようとも、信者は投票するでしょ。じゃぁ、創価学会員以外で、どれだけの票を獲得できたの?


2004年7月13日火曜日

麻生太郎「参院選で賭け」

麻生総務相、参院選で賭け?「自民党負けて1000円負けた…」
◆ 記者会見で発言 ◆
 麻生太郎総務相は13日の記者会見で、参院選の議席予想に絡み「おれも(予想議席数を)入れたんだけど、外れてカネを取られた。1000円取られた」と述べ、議席予想で金銭を賭けていたと受け取られる発言をした。選挙執行を管轄する総務省の責任者としては不謹慎だと批判を集めそうだ。
 細田博之官房長官は同日午後の記者会見で麻生氏発言について「本人に確認したわけでないが(麻生氏側から)伝わってきているところでは、冗談めかして自分もここまでの議席は予測していなかったとの趣旨で言ったようだ」として、賭けの事実は否定した。
 麻生氏は会見で、マスコミ各社の世論調査については「自民党が49議席だと当てたのは1社だけだ」などと述べていた。


選挙特番・視聴率

選挙特番、自民より“苦戦”…バレー、野球に食われ(夕刊フジ)
 明暗分かれた参院選。その“戦況”を刻々と伝えたテレビ局選挙特番の視聴率データが12日、ビデオリサーチから発表された(別表参照)。NHKが18.5%、民放ではフジが12.3%をマークする一方、投票締め切りの午後8時前後は10%割れが続出。「女子バレー」「プロ野球オールスター」の中継を絡めた局が数字を稼ぎ、政治がスポーツに食われた?
 ●ハマコー大暴れで民放最高視聴率 フジでは午後7時28分から「女子バレー日本×ロシア」を放送。その平均14.1%の高視聴率を引き継ぐ形で「踊る大選挙戦」につなぎ、民放特番では最も支持を集めた。
 番組は安藤優子キャスター、高島彩アナがメーンを務めたが、見せ場はコメンテーター、ハマコーの“暴動”。ゲストの鳩山由紀夫・元民主党代表が民主の政権獲りを語るや、浜田幸一・元衆院議員は「ウソいうな」とかみつき、スタジオはピリリ。おなじみ「選挙トリビア」では『35年前、自民党のイメージソングは水前寺清子の「話し合いのマーチ」』に「へぇー」がこだました。
 ●自民に厳しい? テレ朝では、初の選挙報道キャスター、古舘伊知郎氏が「3年前の参院選のビデオを見てきました」と予習きっちり。年金問題では、“貝”になった小宮悦子キャスターを尻目にゲスト議員にズバスバと切り込みも。
 京都選挙区からは新選組の池田屋襲撃事件の寸劇を見せたりもしたが、議席予想では、自民46と他局より辛めの読み。報道内容をめぐる自民とのにらみ合いの歴史も思わせた。視聴率9.6%もちょい辛めで…。
 ●巻き返しも 昨年11月の衆院選では、獲得議席予想数で失態した日テレ。前回は使用した共同通信のコンピューターのダウンが響いたとかで、今回は全系列30局、全国20万人対象の独自出口調査を敢行。福澤朗アナと菊川怜の「バンキシャ」コンビで視聴率11.5%はまずまずか。
 ●バッサリ TBSは前半、プロ野球オールスターを中継し15.4%と奮闘したが、本チャンの特番では尻すぼみ。「国民に説明する時間が足りない」という小泉首相の中継も時間不足で途中切られる一幕に、田丸美寿々キャスターは「時間が足りないのは私たちもです」。視聴率も7.8%では物足りない?
 ●ズバリ 午後8時台はバラエティー番組で対抗のテレビ東京。画面下などで速報もフォローし、10.0%と独自路線が支持された。選挙特番も、各党議席予想数が民放唯一全党ズバリの読み。4.3%もほぼ目標クリアだ。
 NHKは従来通り、午後8時からの選挙特番前に大河ドラマを放送。全国1400余の投票所での22万人超の出口調査など、物量作戦で視聴者を延々引き付け、視聴率18.5%と貫禄(かんろく)を見せつけた。
 局   開始時間 (分数) 視聴率
��HK   21:00( 60分) 18.5
日本テレビ 21:00( 60分) 11.5
��BS   21:24( 96分)  7.8
フジテレビ 21:24( 96分) 12.3
テレビ朝日 19:57(213分)  9.6
テレビ東京 21:45( 99分)  4.3
視聴率は関東地区、ビデオリサーチのデータをもとに夕刊フジ集計

う〜ん、こんなものか。


衆院選ならば…

衆院選なら民主308(共同通信)
 民主党が大きく躍進した今回の参院選の得票結果に基づき、共同通信社は12日、衆院選の獲得議席を予測した。各党の比例獲得票で単純計算すると、民主党が308議席で圧勝する一方、小選挙区で自民、公明両党の協力が完全に成立すれば、逆に自公両党で320議席を占める結果となった。自民党が衆院で多数を確保するには、小選挙区での公明党との選挙協力が不可欠であることが、あらためて判明した。



参院選/当選?落選?

■う〜ん、選挙結果は微妙ではある。が、51議席という低い目標すら達成できなかった意味で、自民党は敗北したと言えるし、民主党は自民党を上回ったわけで、勝利をおさめたのだろう。

■いまさら選挙結果の要因を挙げようとも、真新しいものを提供する自信もない。まぁ、備忘録として東京新聞の核心を…
 自民党は、「三種類の逆風」にさらされた。年金制度改革関連法案の強行採決。イラクで編成される多国籍軍への自衛隊参加問題。そして「人生いろいろ」に代表される首相の雑な発言だ。

 これらの逆風の源流をたどると、すべて「首相が説明責任を果たしていない」という問題に行き着く。年金法案の扱いは、国民や野党に対する説明や配慮を欠いていた。自衛隊の多国籍軍参加は、国民より先にブッシュ米大統領に表明した。そして、「人生いろいろ」発言は、自らの不動産会社社員時代の厚生年金保険料肩代わり問題を追及された時、開き直るように飛び出した。

 首相は、就任以来三年間、言い訳めいた説明をだらだら繰り返すのでなく、歯切れのいい「ワンフレーズ」を繰り返すことで国民から高い支持を得てきた。

 だが、今回は、その「ワンフレーズ」が裏目に出た。首相の政治手法に、国民が強い違和感を覚え始めたと言った方が正確かもしれない。

 昨日も述べたが、「不真面目」な小泉・「真面目」な岡田の組み合わせがよかっただけ。民主党の政策のおかげでもない。有権者は小泉首相にお灸をすえたかったのだ。

■議席数だけ見ると、共産党の議席を民主党が強奪したって印象。赤旗の発行部数が伸びてるって強がっているけど、支持者の高齢化は深刻なのかもしれない。「二大政党」なるまやかしに弱小政党は滅びる運命なのだろうか。


■選挙番組はテレ朝を中心に見てた(知人と飲んでたため、あまり覚えていないのだが)。テレ朝・TBSはまずまずな感じ。日テレは見る気しなかった。フジテレビはこりずに「踊る大選挙戦2004」だ。「トリビアの泉&踊る大捜査戦」に便乗…うんざり。テレ東は「小泉訪朝の裏側」みたいなことをやっていた…他局と別のことしないと数字がとれないってのはわかるけど、違うだろって感じ。今まさに開票って時にやることか?

■フジテレビに三宅久之と森田実が出ていた。「明日の朝刊の見出しは?」ってなコーナーで、森田実の答えに三宅が「民主党機関紙的だね」と皮肉を言っていた。そりゃぁ御用体質の三宅とアンチ自民な森田とでは衝突するよね。見てておもしろかったけども。

■フジには石原ファミリーを使わないといけないきまりでもあるのだろうか。石原伸晃・石原良純がスタジオに、石原慎太郎が電話出演…伸晃はオヤジの放言をどう思ってんだろ?

■岡田克也…いやぁ、気持ちいいぐらい仏頂面でしたね。偽善者丸だしでニヤニヤ笑う菅直人とは大違い。



★注目のあの人は?

●勝ち組(当選)

▼竹中平蔵
→ちなみに、当選=勝ち組、落選=負け組は竹中を意識して使ってみたのだった。竹中は勝ち組が大好きなのだ。勝ってる人はいいですよ。でも負けてる人にはセーフティーネットがないんだよね。まぁ竹中さんの場合は特別で、いつでも御用学者に戻れるわけだが。にしても、逆風が影響して、思ったより票が伸びなかったね。慶應大生らしきボランティアがたくさんいた。さすがマック竹中、見事なコストカット。

▼荒井広幸
→比例区だったら全国の郵便ポストの力が得られる。考えたねぇ。竹中さんの力を利用して当選ってのもしてやったりだね。

▼荻原健司
→スポーツキャスターになると弟クン(荻原次晴)と潰し合いになるからね。無事、就活に成功しました。「K点越え」(K点=これ以上飛んでは危険だとされる地点)を目指すって言ってたけど、自民党には極限地点などなく、どこまでも危険地帯に飛んじゃうんだよねぇ。

▼田中直紀
→この人についてはどうでもいい。田中真紀子が笑えるんだ。粗悪品・欠陥品の小泉首相に1議席プレゼントってのは、どうやっても正当化できないよ。まぁ、メディアには面白いネタを提供してますがね。

▼尾立源幸
→島田紳助が応援した候補。「サンデープロジェクト」で司会したせいで、すっかり「政治のプロ」になったつもりらしい。借金で国が破綻するといったトンデモ経済論を展開しており、いよいよタチが悪くなってきた。

▼喜納昌吉
→なぜ民主党から立候補したのかわからないし、公認した民主党も滅茶苦茶だ。まぁ、大橋巨泉の二の舞にならぬよう、せいぜいがんばってくださいよ。「すべての武器を楽器に」ですか…そりゃ大変だなぁ。とりあえず、手始めに、自衛隊を音楽隊にしないといけないし…あぁ、あと、西村眞悟にもギターを教えてやっくださいよ。

▼蓮舫
→「子供」「母親」をゴリ押し。どうもこういう候補は好かんです。

▼白眞勲
→まぁ、どっちでもいいや。

▼糸数慶子
沖縄選挙区無所属。与党候補との一騎打ちに勝利。赤旗では「日本共産党、沖縄社会大衆党、社民党、民主党などが推薦する」と申し訳なさそうに「民主党」を末尾に加えているのが面白かった。なんでも、日本共産党と「日米安保条約廃棄」「消費税の増税反対」などの政策協定を結んだ、とある(民主党と手を組んだと反発を抑える上で、ここは強調したいところだろう)。はて、民主党はなぜ推薦したんだろう?勝ち馬に乗りたいってこと?節操がないねぇ。


●負け組(落選)

▼鈴木宗男
→意外と善戦した。次の選挙では松山千春を引きつれて、道産子政党「ムネオハウス」を結成するよ。比例1位にムネオ、2位チハル。当選、間違いない。ご自身のトレードマークでもある熊のために、より快適な道路を作れるようがんばってください。

▼神取忍
→血税を使って自民党にボディーガードを提供するほど、国民はおひとよしじゃありませんよ。大仁田厚ほどの知名度もないし。参院は「プロレスの府」ではありません。

▼青島幸男
→この人、政治をなめてるとしか思えない。

▼増元照明
→拉致問題に関してはがんばって欲しいし、応援もしたい。だが、はっきり言って、こんな人を永田町に送り出すわけにはいけない。考え方もまるで支持できないし、何一つ評価できるものがない。ただ、「増元るみ子さんの弟/拉致被害者家族」ってだけ。あと、安明進が応援演説してたのには笑った。こいつ、どこにでも現れるな。怪しすぎ。「(拉致被害者は)生きている」と言い続けることでギャラを手にできる。真偽を確認するすべはない(もし嘘だったら、拉致問題は永久に解決しない!)。最も拉致問題が解決して困るのは彼だよ?

▼辻元清美
→う〜ん、残念。「ごめん!」とか涙の演説にはややうんざり。田中康夫&ヤッシーも応援して、見事な集客力だったみたい…長野では不人気でも、知名度は抜群だね。「政界ののヤスキヨ」で後半盛り返したみたいだけど…

▼中村敦夫
→う〜ん、残念。「みどりの会議」ねぇ…「二番煎じ」感は否めないんだけど、共感はできる。知名度不足ですかねぇ。もっと支持が広まってもよさそうなもんだが。ご本人は引退するそうです。


■すでに指摘されていた「一票の格差」について…「こんなに違う1票の重み」(時事通信)
 【高得票落選者】
(1)大阪  辻元清美  718,125 無所属
(2)東京  青島幸男  596,272 無所属
(3)北海道 西川将人  552,993 民主
(4)北海道 鈴木宗男  485,382 無所属
(5)東京  今村順一郎 453,287 共産

 【低得票当選者】
(1)鳥取 田村耕太郎 151,737 自民
(2)高知 広田一   159,178 無所属
(3)徳島 小池正勝  166,032 自民
(4)佐賀 岩永浩美  197,100 自民
(5)香川 山内俊夫  204,392 自民
改めて思うけど…自民党、田舎で強すぎ。


新聞社説/参院選

■参議院選挙の社説をよかった順番に…


■毎日新聞/社説「参院選 不信が小泉政治を直撃した」
・長期政権のおごりと高い支持率への慢心に、強く反省を促したい……今回、有権者が示した意思は、まずそれであろう。最大争点だった年金問題について、自民党は選挙戦終盤、先の国会で民主党が自民、公明両党と年金一元化に関して協議する3党合意を結んだことを理由に、「約束を守らない」と猛反論を展開した。しかし、政府・与党が抜本改革とは程遠い内容の年金改革関連法を強行採決し、重要データを後出ししたことを有権者は忘れていなかった。

・自衛隊のイラク多国籍軍参加問題も同じだ。著しい説明不足と国会を軽視した乱暴な手続き。その上、「批判する方がおかしい」と開き直る首相の姿にあぜんとした有権者も多かったに違いない。その意味で、「人生いろいろ」と会社員としての勤務実態が疑わしいのに厚生年金に加入していた問題に軽口をたたいたのが潮目だったと思われる。確かに首相は「ワンフレーズ政治」と揶揄されながらも分かりやすさを売り物としてきた。だが、有権者が不信を募らせているさなかに一国のリーダーが語る言葉として余りに軽く無責任と有権者に映ったはずだ。

・首相への期待は「自民党をぶっ壊す」の言葉に象徴される既得権益を打破する改革にあった。パイを分配しさえすればよかった旧来の自民党政治から決別する姿勢に国民は喝さいを送ったのだ。ところが、道路公団改革など一連の改革は自民党の族議員と妥協し中途半端なものに終わった。首相は本当に自民党を壊したのか。多くの有権者が「普通の自民党首相」になったと感じていただろう。しかも、今後、政権維持を図るため、首相が今以上に与党に頼らざるを得ないとすれば、それもまた大きなジレンマとなる。

・粗っぽい小泉首相が引き立て役となって、「ひたむきに」という民主党の岡田克也代表のきまじめさが評価された面もある。政権獲得へ向け、民主党が大きなステップを踏んだのは確かだ。今後、「小泉内閣打倒」を掲げ、早期の衆院解散を求めていくだろう。しかし、参院選は明確な政権選択選挙でなく、与党におきゅうを据えるため有権者が比較的気安く野党に票を入れやすいという指摘は以前からある。国会でリード役となり、選挙戦で訴えてきた年金の一元化を実現できるのか。本当に自立・対等の日米関係を構築できるのか。有権者は次の衆院選に向け、民主党の政権担当能力を一段と厳しく吟味していくはずだ。

・衆院のチェックという役割が薄れて一段と政党化が進み、衆院のコピーとなった参院が本当にこのままでいいのかどうか。今回は、その存在意義が問われる選挙だったが、参院をどうすべきか積極的に提言した政党はなかった。
 バランスがよさげ。


■日経新聞/社説「首相は厳しい民意を謙虚に受け止めよ」
・年金問題と多国籍軍参加問題に共通するのは、中身もさることながら決定のプロセスが不透明で、民主的手続きや有権者への説明が不十分だったということである。こうした手続きや説明こそ有権者が重視し、敏感になっていることを与党は肝に銘じるべきである。

・自民党にとって公明党との選挙協力は痛しかゆしである。確かに選挙区では自民党候補者を押し上げるが、その見返りに「比例は公明党」と呼びかける候補者がいるため、比例代表の自民党の得票は伸び悩む。反創価学会系の宗教団体が自民党と距離を置くのも痛手である。

・民主党は大きく躍進し、推薦候補を含めて自民党を上回る議席を獲得した。次期衆院選での政権交代に向けた足場を築いたといえよう。菅直人前代表の辞任、小沢一郎氏の代表辞退で急きょ登板した岡田克也代表は民主党の新しいリーダーとして有権者に認知された。地味だが、まじめで若さと安定感がある岡田氏の個性は日本の政治にとって貴重な存在である。岡田民主党の課題は政権交代に向けて党内の結束を維持し、次期衆院選では郡部でも勝てる有力な候補者を発掘することである。政権交代が近づけば、政策面でもより説得力のある整合性のとれた内容が求められる。

・今回の選挙は参院の存在意義が問われた選挙でもあった。権能も選挙制度も衆院と似たり寄ったりの参院のあり方には批判も強い。選挙区の一票の格差についても最高裁から違憲の警告が出ている。二院制度の下で参院はどのような役割を果たすのがいいのか、憲法改正を視野に入れた抜本的な論議が必要である。
 まずまず。


■東京新聞/社説「参院選 自民に厳しい審判 失速するか小泉政権」
・投票した有権者半数の意思をもって選挙結果を論評するのは忍びないが、おや、と思わせたことがある。低めの投票率なら小泉自民党に有利という下馬評の狂いである。

・三位一体の改革もいい、自己責任をいうのも勝手だが、市町村の財政は破綻寸前。見返りなしの公共事業削減は確実にボディーブローとなって網の目だった組織はズタズタだ。ある意味で“自民党をぶっ壊す”小泉改革が選挙結果に表れた。だが皮肉なことに、改革の道半ばにして政権は失速しかねない雲行きだ。

・その首相、テレビの開票速報を横目にマスコミ批判を展開した。自民苦戦の責任問題を問われても「逆風に立ち向かっていくのが首相の責任だ」と声を荒らげた。

・地方で会った有権者の言い分を代弁すれば、こうなる。虐げられてきた悔しい思いが鬱積していた。これも時代だからと我慢してきたのに、年金問題で火がついた。後出し情報、小泉流の「軽さ」も神経を逆なでした。説明もまるで人ごとだ−。

・最低目標の五十一議席に及ばなかったのは、矢継ぎ早の高速道路料金値下げ、社会保険庁長官の民間人起用、それに曽我さん一家の再会演出もが、有権者にさほど熱く受け入れられなかった証左だろう。

・二大政党の流れが定着し、共産、社民の両党は苦しむ。無理な選挙区にも比例票狙いの候補を立てる作戦は見直すときなのかもしれない。

・各党の消長はあれ、選挙結果が語るのは政権の終わりが見えてきたということだ。得意の手法が批判されては力も萎えようが、人材難ゆえに政権に居座り続けられたと言われては、首相の沽券(こけん)にかかわろう。政官業利権構造を絶つ。あの決意を急ぎ実行する時間はあるか。有終の美を飾るには、それしかないが。
 平均。


■朝日新聞/社説「参院選 自民敗北――裁かれた首相のおごり」
・年金改革法の廃案や自衛隊のイラクからの撤退を主張した民主、共産、社民3党の獲得議席数が与党と並んだことの意味は重い。抵抗勢力に妥協し、不十分に終わった道路公団民営化などへの有権者の不信も、選挙結果に表れた。

・小泉改革の方向性を、有権者がまるごと否定したわけではない。郵政事業の民営化や財政再建、2年以内の決着を公言した日朝国交正常化問題もある。しかし、構造改革一つをとっても、自民党との妥協を続けるなら、国民の心はいよいよ首相から離れていくだろう。

・参院でも2大政党の構図がはっきりした。共産党が大量に減らした議席が民主党に回った。民主の躍進は、政権交代に対する有権者の期待の表れでもある。この勢いを保てば、次の総選挙で政権交代がありうるかも知れない。だが、民主党は浮かれてはいられない。今回の勝因は、民主党支持者が増えたというより、小泉自民党に対する批判や不満のはけ口として民主党が選ばれた側面がまだまだ大きいからである。既得権の保護や利益誘導型の自民党政治では、日本はやっていけない。それに気付いた有権者の支持が民主党に集まったことも確かだ。

・しかし、比例区の当選者には、支持母体の労組出身者が多い。構造改革に党をあげて取り組めるかどうかがこれから問われる。安全保障政策や対米関係でも、主張に政権を担えるだけの説得力を育まなければならない。
 あまり残しておきたい文章はなかった。民主党には労組依存体質への批判がつきまとうけど…労働者の意見を代弁する政党になることってそんなに問題か?


■産経新聞/社説「参院選『二大政党』で活性化を 国づくりと国際協調で競え」
 遠くない将来での政権交代を予感させる時代を迎えたといえよう。日本の民主主義にとっては望ましい姿だ。

 戦後日本の政治はかなりの時期、第一党の自民党と第二党の社会党が相争う構図だったが、政権交代という視点からみれば、社会党の主張があまりにも現実離れしていたため、「疑似二大政党」の域を出なかった。また、自民党歴代政権も経済繁栄を最優先し、そのためには政治的安定が不可欠として、イデオロギーが絡む政治課題はすべて先送りしてきた。憲法改正や有事法制などは最も忌避されていた。冷戦下、日本の安全保障を米国に依存し、軽武装・経済重視路線が許された時代でもあった。

 しかし、二十一世紀初頭、日本を取り囲む内外の情勢は激変した。外交・安保面では北朝鮮などのミサイルや核疑惑国家が日本の平和と安全を脅かしている。国際テロの攻撃も新たな脅威となった。国際社会の平和と安全は日本にとっても重大な関心事である。

 日本の国際的な地位も冷戦時代と一変している。これまでは、故高坂正堯・元京大教授が「世界政治において適当な役割を拒否することによって経済の復興に成功してきた」(「海洋国家日本の構想」)と指摘したように、国際政治への積極的関与を躊躇していた。だが、世界第二の経済大国の繁栄を享受し続ける限り、負担は避けられない現実となった。

 これらの懸案を日本が乗り越えていくには、他者依存の残滓や自衛隊を国民の安全や国際的役割を果たしていくために十分活用できない仕組みをただしていかねばならない時代を迎えた。こうしたシステムを見直すことができるかどうかに明日の日本の命運がかかっている。

 その方策のひとつが、欧米でみられるような外交、安保、エネルギーなどの基本政策は共有するという二大政党制の確立である。政治的に対立しても国益のためには挙国一致の態勢を取ることが求められている。
 冷戦期から思考がストップしてる者にこんなこと言われたくないねぇ。「国益のためには挙国一致」といったトホホ感がすばらしい。


■読売新聞/社説「肝心なのは政治課題の遂行だ」
・政治に瞬時の停滞も許されない。だが、小泉政権が弱体化すれば、政策遂行能力の低下は避けられない。“死に体”となれば、重要な政策課題の推進が大きく停滞しかねない。そうした場合には、一刻も早く、政治体制を立て直すことが必要になる。もちろん、その場合、無用の混乱を生じ、政治空白を作ることがあってはならない。

・民主党は、先の通常国会で、年金の未納問題をめぐる混乱のため、党首が交代し、岡田代表の下で選挙戦に臨んだ。争点にすえたのは、年金改革問題を軸に、イラク派遣の自衛隊の多国籍軍参加問題などだった。年金問題で主に取り上げたのは、未納・未加入問題、首相の年金保険料肩代わりでの「いろいろ」発言などだ。有権者にアピールしやすい、と考えてのことだろう。それが、無党派層の獲得などに功を奏したとみられる。年金制度の一元化や、民主党が提唱する年金目的消費税創設にも言及したが、税率など、抜本改革にかかわる具体論には乏しかった。

・自衛隊の多国籍軍参加問題も、参加に反対し、自衛隊のイラクからの撤退を求めるなら、それに代わって、民主党はどうするのか。具体的で説得力のある提案はなかった。二大政党の一翼として政権を視野に入れる政党の責任は重い。今後は当然、責任ある政策の提示が求められる。

・共産、社民両党の退潮は、社会主義的な政策が成り立たないことを有権者も見抜いているからだ。年金問題では、両党の主張は、「負担は軽く、給付は厚く」というものだった。だが、少子高齢化の急速な進展や厳しい財政事情などの現実を前に、有権者の多くは、「負担増、給付減」は避けられないと考えている。安全保障政策や憲法問題などでも、両党の主張は、現実とは大きく乖離している。選挙結果から、共産、社民両党が減らした議席の分が、民主党に回ったのは明らかだ。自民党に対抗する野党勢力は、ますます民主党に一極化していく可能性がある。
 さすが御用新聞。反省を促すどころか政権を支えようと涙ぐましい努力をしている。共産党・社民党批判はいかにもって感じ。


自民党をぶっ壊す?

■森派が勢力伸ばす 自民派閥(毎日新聞)
 参院選を受けた自民党派閥の新勢力図をみると、小泉純一郎首相の出身派閥の森派が、自民全体が議席を減らす中で勢力を伸ばして橋本派に接近した。両派による「2大派閥化」の傾向が一段と進んだと言える。昨年衆院選に続き、膨張ぶりが際立った森派には党内の不満が強まることも予想され、首相の今後の政権運営にも微妙な影響を与えそうだ。

 派閥別の当選者数は、橋本派8人(候補者19人)▽森派9人(同13人)▽亀井派7人(同13人)▽堀内派4人(同4人)▽山崎派2人(同3人)▽旧加藤派2人(同2人)▽二階グループ2人(同2人)▽河野グループ1人(同1人)▽高村派0人(同1人)▽無派閥・未定14人(同23人)という結果だった。

 目立つのは、森派の伸張ぶり。他派閥で議席を増やしたのは河野グループだけで、残りはいずれも現状維持か、勢力減。逆に橋本派は11人を減らす大幅減で、両派の差は8まで縮まった。

 ただ、森派も首相の求心力がそがれたことで「人事面での影響力は弱まる」(幹部)と自重する姿勢を見せている。派閥の影響力も相対的に低下するのは避けられず、9月の内閣改造・党役員人事では派閥順送り人事を否定する小泉首相との力関係にも影響を与える可能性もある。
 前の衆院選でも露骨に森派が増えたからね。

■「自民党をぶっ壊す」と絶叫しておいて、これが実態だ。結局、自民党の古い政治手法を使っているだけだ。森派による派閥政治、政策は大蔵族議員そのもの。「改革」と称して、政敵の弱体化を狙う。攻撃対象は橋本派のお得意先であり、財務省が好みそうな「改革」ばかりだ。


2004年7月12日月曜日

参院選;民主党勝利/自民党敗北?

■なんか民主党が勝ったっぽいですね。

■自民党敗北かぁ…やっぱり、年金強行採決・「人生いろいろ」発言・多国籍軍参加が響きましたかねぇ。

■首相に辞任させるわけにもいかないだろうから、青木幹雄あたりが参院幹事長を辞めるのかな。

■今回の選挙、小泉批判票が民主党に流れただけだ。「不誠実」な小泉を嫌って「実直」な岡田に流れたってとこか。結局、イメージだけの選挙…「マニフェスト選挙」はどこへ行ったんでしょうね。

■まぁ、これを追い風にして、民主党には小泉首相を追及していって欲しいとは思うものの、「あまり調子に乗るな!」と言っておきましょう。

■公表する必要もないのだろうけども…私の投票行動は、選挙区では民主党候補に、比例区では社民党に入れておいた。まぁ、前の衆院選と同じ投票行動ですね。理由は…
?私は「枝野幸男」的な民主党を支持しているのであって、タカ派がたくさんいる民主をもろ手を上げて支持できないのですよ。
?社民党が潰れそうなのを危惧して。

■選挙についてはまた明日…さて、テレビでも見ますか。テレ朝では与党批判解禁とばかりに、金子勝がブチ切れてますよ。


ブッシュの軍歴

■ブッシュ氏の軍歴、国防総省の「うっかりミス」で消失(読売新聞)
 ブッシュ大統領が30年以上前に州兵としての義務を果たしていたことを示すはずの記録を含むマイクロフィルムが、国防総省の「うっかりミスで消失した」ことが、明らかになった。9日付の米紙ニューヨーク・タイムズが報じた。

 同省の情報公開室長が同紙にあてた手紙によると、防衛財務会計部門が、傷んだマイクロフィルムを修復しようとする過程で、1972年7月から9月の分を含む記録が消えた。バックアップ書類を探したが、見つからなかったという。

 ブッシュ大統領は1969年にテキサス州兵のパイロットとして訓練されたことは“証明”されているが、1972年にアラバマ州兵に移ってからは、「訓練で姿を見たことがない」などの証言があり、州兵としての義務を果たしていたかどうかが問題になった。
 ははは…「うっかりミス」ですか。まぁ、大統領選前に都合の悪い資料を出すわけにはいかないのでしょう…マイケル・ムーア、なんか言うかな?


■ジェンキンスの「脱走」も「うっかりミス」で許してやってくれないか。


さぁ、投票だ!

■毎日新聞/社説「きょう投票『政治にも関心があります』」
 世代、地域などさまざまな対立点を克服しなくては、21世紀の日本像は描くことが出来ない。そのためには、政治の役割がきわめて重要だ。人ごとのように「政治は三流」「政治には期待できない」では済まされなくなっている。

 「分配の政治」当時は、若年層や都市生活者への配慮が欠けているとよくいわれた。不十分とはいえ定数是正が進み、都市の比重が増し、政党も政治家も一定の配慮をするようになった。総務省が作成した投票率アップ作戦のコピーは「日本に関心を持てるのは、スポーツだけですか?」と、問いかけている。

 若者たちは奮って一票を投じ、「いや政治もです」と答え、存在を誇示する時だ。


 投票率が高くなりますように…


2004年7月11日日曜日

曽我ひとみ=ジェンキンス、感動の再会?

■毎日新聞/社説
 北朝鮮当局はこの日午前、平壌の空港で出発を待つジェンキンスさんら3人の映像を朝鮮中央テレビを通じて配信した。日本の世論の反応を見越した異例のサービスである。

 この背景には、日本国民の拉致問題に対する感情を和らげたいという思惑があるはずだ。5月22日の小泉首相の再訪朝によって、拉致被害者の子供5人が帰国したことを日本国民は歓迎した。今回の曽我さんの家族再会も多くの国民が喜んでいる。


■日本経済新聞/社説
 5月の小泉再訪朝から今回の曽我さん家族の再会まで、政府が「内政の失地ばん回や選挙のために拉致問題を利用している」との批判も多い。家族の再会が参院選挙の投票日直前となったのは偶然ではないだろう。拉致という国家犯罪をおかした相手に日本の内政を揺さぶられる状況に、やりきれない思いがする。


■もちろん、「よかった」と思いますよ。

■ただ、確かに、国民的関心事なんだろうけども、あんなにはしゃぐ必要があったのだろうか。まだ到着もしてないのにテレビ中継とかしちゃったりして…。来たらワーッと押し寄せて、カメラを向ける…フラッシュをバシャバシャたいてね…そんな奴らが「家族水入らずで…」と平気でコメントするもんだから、たちが悪いよ。


■テレビ朝日とTBSが夕方のニュース枠を拡大していた。テレビ朝日は「感動の再会」っておもいっきし画面上にのっけてるし。まるで「24時間テレビ」のような「感動」の押し付けに、見てるこっちが引いちゃいました。


■「感動の再会」のシーン…各メディアは締め出しをくらっていたから、あれは政府筋提供のものだろう。いやはや、「感動劇」のクライマックスシーンを自ら監修して、大衆向けに配るとは…選挙前だとやっぱ気合の入り方が違うね。ここをメディアは使うってわかってるんだもの。

■政府はこの「感動ドラマ」の演出にどれだけの支出をしたんだろ?いいよねぇ…与党は国民の税金で選挙対策ができるんだから。

■にしても、あのクライマックスシーン…正直、テンション下がったわぁ。曽我さんとジェンキンスさん、いきなり「布袋寅泰&高岡早紀」級の情熱的キッスだもんね。ほんと、「ぶちゅ〜」って音が聞こえてきそうでしたもん、あれ。まいったまいった。「感動の再会」のキスシーン、メディアは何回も流してね。あんなとこまでながさなくてもいいじゃん…と思ったですよ。


■この再会で「よかった」感を演出しても、モジャモジャ頭の仲良し2人組(金正日&小泉純一郎)が利するだけじゃないの?まぁこれで、拉致問題への関心がなくなるかどうか、参院選にどの程度影響を与えるか…興味深いけどね。


■曽我さんはいつまで「曽我」なんだろう。夫がチャールズ・ロバート・ジェンキンスなんだから、「ひとみ・ジェンキンス」って名乗ってもよさそうなものだが。

■下世話なことなんだけど、ジェンキンス氏によって、日本はどれだけの国家予算を投じているのか興味はある。さらに、北朝鮮やアメリカにまで外交的な労力を費やしている…国民の間にはかなりの反発がありそうなもんだが。脱走で裁かれるのが怖くて日本にこれない…ってのも、「卑怯だ」とか「男らしくない」(?)とか批判する向きもあるしね。まぁ、曽我さんを気遣って、タブーになっているんだけども。


2004年7月10日土曜日

プロ野球の社説

■まぁ、なんとなくプロ野球に関する社説をクリップ…

■毎日新聞/社説「オーナー会議『寄らば巨人』に明日はあるか」
 すべてのオーナーが真剣にプロ野球全体のことを考え、議論していれば、プロ野球に、これほど「巨人寄り」の制度ができるはずがなかった。

 球団経営を本業の重要な一部として、本気でプロ野球を考えている巨人のオーナー以外は、「自分の球団に有利か不利か」しか関心のないオーナーばかり。巨人の顔色をうかがいながら会議に同席していただけではなかったのか。

 「パ・リーグ」の看板を捨て、1リーグ入りを目指すオーナーたちの思いは「寄らば巨人」だ。だが、巨人を「改革」に走らせるもとになっているのは、巨人自体の危機感である。これほど、巨人にタレントが集まる仕組みを用意したにもかかわらず、本拠地・東京ドームに空席が目立ち、テレビの視聴率も低下に歯止めがかからない。根元が揺らぐ「巨木」にしがみついて、明日はあるのか。

 いま、プロ野球は新しい「ビジネスモデル」を求められている。9月の次回オーナー会議まで時間はある。プロ野球を育ててきた先人たちや、いまもプロ野球を愛し、入場料を支払って応援に駆けつけるファンを納得させる答えを見せてほしい。
 正論ではあるが…「本気でプロ野球を考えている巨人のオーナー以外は」って記述が気に入らない。


■産経新聞/社説「プロ野球改革 なぜ安易な道を急ぐのか」
 問題は、そうしたプロ野球の存亡にもかかわるようなことが、多くの疑念を置き去りにしたまま、オーナーたちの「経営感覚」だけで検討されていることだろう。

 プロ野球は他のスポーツ同様、営利だけを目指したものではなく、人々の心の豊かさと直結した「文化」でもある。その七十年の歴史を支えてきたのは多くのファンであり、それに応えようとしてきた選手たちである。

 その制度を抜本的に改革しようというのであれば、目先の「経営感覚」ばかりでなく、そうしたファンや選手たちの意見をまず聞くというのは当然のことであろう。

 そうすれば、巨人戦に偏重しているテレビ放映権制度の見直し、新しい経営者の受け入れなど、他の改革案が数多く出てくるはずである。多くの球団が赤字だから、球団を減らし一リーグに、というのは余りにも「その場しのぎ」に思える。



■朝日新聞/社説「1リーグ――その前にやることがある」
 こうした重要なことを決めるには野球協約でルールが定められている。それをもとに、労組プロ野球選手会の古田敦也会長は選手と経営者側が話し合う「特別委員会」を開くよう要求した。当然のことだろう。1リーグをめざすならば、本来、そうした手順を踏むべきなのだ。

 球団の経営が苦しくなった理由のひとつに、選手の年俸がふくらみ過ぎたことがある。選手会は自分たちの年俸を議論してもいい、といっている。渡りに船ではないか。1リーグ制を急ぐ前に、率直に話し合ってもらいたい。

 ほかにもオーナーたちが手をつけるべきことはいくつもある。

 ドラフトを下位球団から順に指名するウェーバー制にする。新人契約につきものといわれる「裏金」を監視する機関をつくる。テレビ放映権をコミッショナーが管理し、全球団に分配する。面白い試合を見せ、球界全体を安定させるには、こうした大手術が欠かせない。

 改革のときこそ、最終決定者であるコミッショナーの出番だ。公正取引委員長として公正な競争の実現に努めた根来泰周氏なら、先刻ご承知のことだろう。

 有力オーナーたちの無理押しで1リーグ制に移しても、球界のゆがみを正さなければ、遠からず行き詰まる球団が再び出てくる。プロスポーツが増え、大リーグが身近になったことでファンの目が肥えていることを忘れてはならない。

 縮小均衡を続け、選手のすそ野が狭まることも心配だ。3軍までつくり、アマチュアと交流させる構想もある。だが、チームがあっけなく消えるようなプロ野球に少年たちはあこがれるだろうか。

 渡辺オーナーは記者会見で「朝日新聞の論調に迎合するような方向に引きずられる必要はない」と語った。私たちは、プロ野球のために、議論を尽くすよう呼びかけているのだ。その気持ちを理解してもらえないのは、なんとも寂しい。
 「朝日新聞の論調に迎合するような方向に引きずられる必要はない」…ナベツネはそんなことも言ってましたか。


■ちなみに、読売はこの「球界再編」劇にだんまりを決め込んでいる。読売の独裁者・渡辺恒雄の意向に沿わないことを主張するわけにはいかないのだろう。さすがの御用体質ですね。

■ほんと、ナベツネは「悪役」を演じるのがうまいなぁ。「無礼なことをいうな。分をわきまえなきゃいかんよ、たかが選手が!」って吐き棄てたシーンはよかったよ。「お前、何様だよっ!」ってどれくらいの人がツッコミを入れただろうか?


2004年7月8日木曜日

小泉首相、曽我ひとみさんと面会

■首相、曽我さんと面会へ(共同通信)
 インドネシアで家族と再会するため上京する拉致被害者の曽我ひとみさんが7日夜、小泉純一郎首相と首相官邸で会うことが決まった。曽我さんと中山恭子内閣官房参与から要望があり、首相側がこれに応えた。
 首相は7日午後から熊本、高知両県を遊説しており、帰京後に首相官邸に立ち寄り、面会する。
 やっぱりそうきますか。メディアはプロパガンダを垂れ流すだけでなく、きちんと「参院選前」ってのを強調して欲しいね。

■曽我さんと中山参与からの要望ねぇ…そういうていでお願いしますってことだろ?首相から要請なんてできるわけないし。


参院選候補者の喫煙率

■参院候補者の喫煙率23%=意外に健康的−市民団体調査(時事通信)
 参院選立候補者を対象に、市民団体「子どもに無煙環境を」推進協議会(大阪市)が実施した調査で、回答した候補者の喫煙率は23.4%であることが7日、分かった。
 調査は現職議員中心に187人を選んで6月に実施。約6割の116人が無回答で、回答したのは71人だったが、日本たばこ産業が調べた2003年の成人喫煙率、男女平均30.3%(男性48.3%)をかなり下回った。
 バカらしくて笑った。なにが「意外に健康的」だよ。成人喫煙率平均をかなり下回った?当たり前じゃないか。

■喫煙者への風当たりは強まるばかりである。もし「喫煙する」と答えたら、参院選の投票行動に悪影響がでないか…立候補者にはそういった心理が働いても不思議ではない。

■「禁煙ファシズム」によって、「パージ」されることを恐れて、喫煙者はだんまりを決め込んだのだろう。無回答は約6割であり、極めて高い水準だ(そもそもこれほど高いと「調査」の有効性すら疑わしい)。ここに喫煙者が隠れていることは想像するに容易い。


2004年7月7日水曜日

植草裁判

■再び「目が変だった」…植草ノゾキ裁判第2回公判(夕刊フジ)
鉄警隊員へ弁護側反対尋問

 「目がおかしかった」。初公判で赤面しそうな一面を暴露された元早大大学院教授でエコノミストの植草一秀被告(43)=写真=の第2回公判が6日午前、東京地裁で行われた。弁護側は、横浜?品川間を追尾して現行犯逮捕した神奈川県警鉄道警察隊員への執拗な反対尋問で反撃を開始した。だが、鉄警隊員は「変な目だった」とグサリと胸に突き刺さる証言で切り返し、微罪ながら裁判は長期化の様相も見せてきた。

 グレーのスーツに水玉ネクタイの植草被告は、自らが口を開くことはなかったものの、前回同様、目を見開いたまま、時折、つばを飲み込んだり、ハンカチで手の汗を拭うなどやや落ち着かない様子も見せた。

 植草被告側は検察側証人の鉄警隊員に詳細な質問を浴びせ、「多くの虚偽が含まれている」(弁護側)とされる証言を突き崩そうとした。

 これに対し、証人の隊員も、現職のベテラン盗撮捜査官として、自らの捜査に自負があるとみえ、植草被告の発見時に関して質問されると「もう、目ですよね。目が上目遣いだった。私のなかでは『あれ、ちょっとおかしいな』と感じた」と強い口調で、植草被告側の尋問を押し返した。

 弁護側はさらに、検察側が提出した証拠のうち、警視庁高輪署での供述調書などについて、「証拠能力を付与する余地はない」と反撃した。

 「高輪署の捜査員は、『現職の警官が現認している』『微罪なら公表されない』『否認して長期拘留されれば、TVの仕事もできなくなる』などとして、精神的な混乱状態に陥れた」

 「『ノゾいていないけど、ノゾこうとしたことにすればいいから』といわれて調書に署名させられた」

 植草被告は目の前での激しいやり取りに気圧されたかのよう。薄紫色のファイルの上に置いたメモ帳にしきりにメモをとり、証言台との間を行き来する弁護人にすがるような目を寄せ、弁護人が諭すように大きくうなずくシーンも見られた。


■「目が変だった」らしい(笑)

■盗撮AVマニアってだけでも、「こりゃ、やっとるで」という悪い印象がありますからね。ミラーマン、ピンチですよ。


最驚ガッツ伝説

ガッツ石松/監修 鈴木佑季/監修 EXCITING編集部/編『最驚! ガッツ伝説』 光文社


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■「ガッツ伝説」真相本発売(スポーツニッポン)
 ベース弾き語りアーティストはなわ(27)がお笑いのネタにしていることで注目を集めているガッツ石松(55)が、ネタにされた数々の迷言や失敗について、真相を語り、その全容が単行本化されることになった。「最驚(さいきょう)!ガッツ伝説」で、光文社が8日に発売する。にわかに信じがたいガッツ伝説は、本当なのか?

 光文社の担当編集者は「ガッツ伝説の真偽を知りたくて、単行本化を計画した」と話す。「まさか、そんなに迷言や失敗を繰り返すはずがないだろう」と思っていたが、本人に話を聞いたところ、すべて本当だったという。

 伝説の1つは、相模女子大(神奈川)をずっと「女性力士の養成所」と思っていたという話。それを編集者が本人に問いただしたところ、返ってきた答えは「だって、これ、相撲(すもう)と読むでしょう。えっ、この字じゃない!?」。サイン色紙に堂々と「ガッツ右松」と書いたという伝説もあるが、これも本当であることが確認された。

 編集者は「ガッツさんの取材中にも伝説は生まれました」と振り返る。東京・新宿の高層ホテルの50階の一室で取材していたところ、その部屋の窓をふいている若い女性をガッツが発見。すると、窓まで突進し「がんばれよぉ!」と手を振りながら応援。「女性はおびえていました…」(編集者)

 パスポート申請の際、書類の性別(SEX)欄に「週1」と書いたのも実話。この本では60の伝説の検証を行っているほか、浅草キッドらガッツのファンたちの“ガッツ賛歌”や、本人の青春時代や家族の写真も掲載している。はなわが先月30日に発売したCD「伝説の男〜ビバ・ガッツ〜」は、オリコンの次回チャートで9位にランクインすることが確実に。本人監修による“伝説本”もヒットを狙う。
 ガッツ石松に便乗してきた はなわ に逆便乗し、よい相乗効果を生み出している。これは長井秀和・さとう珠緒に似ている現象だ。

■小ネタ
・鈴木佑季はガッツの愛娘(ガッツの本名は鈴木有二)。「娘がやるっていうからさ、まあ、少しでも(娘の)名前が世に出るんであればOK牧場ということ」…らしい
・「亀を英語で?」の質問に「スッポン!」と絶叫し、「世界の三大珍味はトリュフとフォアグラと何?」に「キャタピラ!」と答えた…らしい。
・「太陽は右から昇る」と信じて疑わない。
・『鯉のエサ 百円』って書いてあったので、ガッツは百円玉投げ込んだんだらしい。

■「ガッツ伝説」と言えば、こんなのもありましたねぇ…「はなわ、芸風パクった嘉門達夫に謝罪」(日刊スポーツ2004/01/10)
 ベース漫談で人気のはなわ(27)が、歌手嘉門達夫(44)の作品と同テーマの歌を日本テレビ「エンタの神様」(土曜午後10時)で歌っていたことについて、嘉門に謝罪していたことが9日、分かった。ガッツ石松(54)の奇想天外な言動をモチーフにした「ガッツ伝説」で、嘉門が作詞・作曲して02年6月にリリースした「ガッツ石松伝説」に似た内容だった。はなわは嘉門のHP掲示板で「どうもすみませんでした」などと自分自身で書き込んだ。

 「佐賀県」のヒットで紅白に出場したはなわ。騒動はその出場決定直前に起きていた。

 はなわは「突然失礼します」とタイトルを付けて、嘉門HPの掲示板に昨年11月21日付でメッセージを書き込んだ。「僕はベースギターで自己満足の唄を歌っている、はなわと言います」と自己紹介。「お伝えしたいことがありまして…」と切り出し「ガッツ伝説」について触れた。「僕の勉強不足で同じような歌を嘉門さんが以前歌っておられたという事実を正直全く知りませんでした。しかもタイトルまでほとんど同じことに自分でもビックリしています」と釈明した。

 はなわは10月から毎週、番組エンディング曲を兼ねて「ガッツ伝説」を歌っており、昨年最後の放送(12月6日)で「第8章」に達した。亀は英語で「スッポン」、金太郎が持っていたものは「まさかず」など、ガッツが過去に残したクイズやトーク番組での珍言などに、はなわが突っ込む形で歌にした。コーヒーを「ホワイトで」と答えたり、鎌倉幕府の出来た年を「よい国で4192年」とした発言など、嘉門の曲と共通したフレーズもあった。

 はなわの所属事務所によると、何週か歌ったところで、関係者が嘉門の歌の存在に気付き、義理を通すため嘉門のもとへ出向いたという。はなわはその経緯を「いてもたってもいられず先日、嘉門さんにお忙しい中、貴重な時間をもらいお話しさせて頂きました。嘉門さんはとてもいい方で、いろいろ今後のアドバイスまでしてもらいました」とつづった。また嘉門のレコード会社に謝罪したことを明かし「ファンの皆様にもしっかりとした形で謝罪したくこの場をお借りしました…どうもすみませんでした」と書き込んだ。

 嘉門の事務所によると、はなわが頭を下げると嘉門は「ガッツさんのネタだから、おれに謝ることないよ」と、怒る様子もなく楽しそうに語りかけたという。ネット上で「パクリでは?」と論争もあったが、和やかムードで一件落着となったようだ。



小泉サプライズ

■小泉サプライズ安売り、参院選へ裏目!? (夕刊フジ)
高速料金1割下げ、社保長官に民間人起用

 参院選(11日投開票)も終盤に突入し、自民大苦戦が伝えられるなか、小泉純一郎首相(62)が得意の「サプライズ」を連発し、逆転勝ちを画策している。5日には、曽我さん一家再会を投票日2日前に実現することを発表。年金問題、高速道路問題でも仰天ネタを用意しており、なりふり構わぬ巻き返しに出ている。だが、「露骨な選挙目的」との批判も出ており、その効果は微妙だ。

 「(投票日の)11日より前に必ず再会できるようにしてくれ」

 ジャカルタでの日朝外相会談が終わった1日、小泉首相は自ら国際電話をかけ、外務省の薮中三十二アジア大洋州局長に厳命した。首相は先月29日にも薮中氏を官邸に呼びつけ、「どんどん話を進めろ。どこのホテルだっていい」「曽我さんが1週間ぐらい前に到着し、(家族を)待つ形でもいい」と選挙前の再会に強いこだわりを示していた。

 こうして実現する家族再会だが、特定失踪者問題調査会の荒木和博代表は「拉致問題を選挙に利用した」と批判。

 それでも、「小泉サプライズ」の安売りは止まらない。3日には、突然、高速道路料金を「秋ぐらいから1割値下げする」と表明。年金問題では6日、社会保険庁長官に民間人を起用することを発表し、改革姿勢のアピールを画策している。

 投票日直前の“駆け込みサプライズ”は首相の焦りの裏返しだ。有権者がどう判断するか。かつての「サプライズ」は支持率の上昇につながったが、今回は全くの裏目に出る可能性もある。
 小泉首相って、ほんと「わかりやすい」ね。小泉首相が卑劣さは今さら言うまでもないが、ここまでとは…やや茫然とする。こんなもので投票すると思っているのか。ずいぶんと国民もなめられたものだ。

■さらに、こんなことまでやっている…「両親と死別のタイ人少女、日本在留へ 法相が指示」(朝日新聞)
 母国タイで両親と死別し日本の祖母を頼って来日したが、東京入国管理局が定住資格を認めていなかった東京都荒川区の中学1年生吉田メビサさん(13)について、野沢法相は6日、今後も引き続き在留を認めるよう入管当局に指示したことを明らかにした。

 野沢法相は「人道上の配慮から個別の事情を判断していく(政策の)一環だ」と説明。今後、タイにメビサさんを扶養可能な親族がいないことを示す資料の提出を求めた上で、安定した在留資格を認めたい考えだ。
「報道ステーション」や「ニュース23」で昨日紹介されたと思ったら、もうですか。ずいぶんとすばやい対応だねぇ。タイの少女も選挙前が幸いした。


■中曽根康弘(日本経済新聞,核心,2004/07/05)
「不易と流行(変わらないものとはやり)という言葉がある。小泉君は流行ばかりを追っている。典型的なポピュリズムだ。基本線を語らないし、やっていることの間には脈絡がない。だんだん、国民のほうも飽きてきたんじゃないだろうか。」
大勲位にこんなこと言われるようじゃぁ終わってるね。

■首相は大衆迎合に夢中だ。「サプライズ」をおねだりするのは今がチャンスですよ〜


フォー・ザ・ミスター

■中畑“監督”着任…“主役”不在のユニホームお披露目(夕刊フジ)
 中畑ヘッドコーチも弱気になった。アテネ五輪で金メダルを狙う長嶋ジャパンの新ユニホームが5日、発表された。が、そこで初めて袖を通すはずだった長嶋監督は、脳梗塞のリハビリ中のために不在。「指揮をとってくれると信じている」と、強硬に言い続けてきた中畑ヘッドコーチも、迫りくるタイムリミットに、不在の場合を想定し始めた。

 「キューバとの壮行試合(13、14日)に顔を見せてくれるだけでもいいんだが…。選手も待ち望んでいると思う。本人は行きたいと意識していても、ドクターストップがかかる可能性があると聞いているが…」

 中畑ヘッドにしても、長嶋監督の様子は伝聞の域を出ないという。

 「新しいユニホームはすでに長嶋さんのもとに届けられ、袖を通そうと練習しているらしい」

 新スパイクには、長嶋監督の強い願いを受けて、「フォー・ザ・フラッグ」の刺繍が記され、いつでも、どこでも、選手のそばにいることになった。

 いよいよ、長嶋ジャパンを中畑ヘッドが直接、指揮をとる日が近づいてきた。
 フォー・ザ・フラッグねぇ…これを聞くと小泉首相の「ショー・ザ・フロッグ」を思い出すのだった。

■にしても、どうしてこうも長嶋に気を使う必要があるのかねぇ。「ゆっくり療養してください」とか言って、さっさと変えればいいじゃないか。

■変えにくい状況を作っているのは、長嶋茂雄である。なんせ復帰する気まんまんってんだから。


■間に合うかどうかもわからない状態で適切なチーム作りができるのか疑問だ。仮に病み上がりの長嶋が監督になっても、選手やコーチに気を使わせるだけだし、適切な采配ができるのか(長嶋の場合、健康であってもそこは疑わしいが)。

■選手・コーチ陣・メディアを見よ。「フォー・ザ・フラッグ」なんてスローガンはどうだってよくなっている。そこにあるのは「フォー・ザ・ミスター」だけである。

■ようするにこのチームは長嶋のものでしかない。チームを私物化しておいて、「フォー・ザ・フラッグ」とよく言えるものだ。バカもやすみやすみ言え。

■長嶋は自分が「英雄」になることしか考えてない。結局、選手より目立ちたいだけなのである。「フォー・ザ・フラッグ」の精神をチームに浸透させたいのなら、長嶋が監督を辞退して、自らそれを実践すべきじゃないのか?


ISSA・天使のブラ

■「天使のブラ」CMにISSA登場(夕刊フジ)
 4人組男性ダンスボーカルユニット、DA PUMPのISSA(25)が、トリンプ・インターナショナル・ジャパンの秋冬新製品「天使のブラ サイドシェイパー」(22日発売)のテレビCMに出演することになり5日、東京・アフィーティ目黒で行われた発表会に出席した。

 店頭で販売される女性用下着のCMに男性アーティストが出演するのは初めて。ニット帽から靴まで全身真っ白という清潔感あふれるファッションで登場したISSAは「女性タレントの方なら分かるけど」と驚きの様子。CMでは“大天使”役を演じているが、撮影はほとんどワイヤに吊られていて、「体を鍛えていて良かった」と笑顔をみせた。
 映像見たけど、あの奇妙な帽子(ハゲ隠し用)は何だ?天使が帽子かぶってるのはかなり違和感があり、どうしても注目してしまう。事務所から「帽子着用厳守」って契約があるんだろうねぇ。撮影する監督も大変だ。

■女性用下着のCMなんだから、帽子じゃなくて、ブラジャーやパンツでもかぶらせとけばいいのに…って、それじゃぁ、ただの変態じゃないか。


2004年7月6日火曜日

モジャモジャ頭

■小泉応援を拒否、真紀子節「粗悪品、欠陥品だ」(夕刊フジ)

 欠陥品だっ−。田中真紀子前外相(60)が4日、なんと小泉純一郎首相(62)のおひざ元・神奈川県で民主党候補の応援演説に駆け付け、得意の“口撃”を炸裂させた。首相を「粗悪品」「欠陥品」などと、某自動車メーカーのリコール対象車のように痛烈批判。ただ、新潟選挙区では夫の自民・田中直紀候補(64)が苦戦中。民主応援の影響を危惧する声も出ている。

 この人、批判をさせたら天下一品、右に出るものはいない。

 午後1時40分、JR横浜駅西口の選挙カー上に颯爽(さつそう)と現れた真紀子氏。青のストライプが入った白地のブラウスに白パンツと涼しげな格好だったが、口から飛び出た言葉は、まさに抱腹絶倒だった。

 「3年前の自民党総裁選で小泉純一郎候補を総裁に送り出すべくやってきましたが、3年たち、粗悪品、欠陥品とわかり、スクラップしにきました」といきなりエンジン全開。「このことをみなさまに謝罪し、回収させてもらう」と、グイとアクセルを踏み込んだ。

 さらにスピードは加速し、北朝鮮問題では、「ニセ札、ニセのパスポートに加え、麻薬を製造、密輸するなど国際的に非難されている国に、日本(の首相)がなぜ2度も行くのか。おわびするのは北朝鮮だ」と風を切り、「モジャモジャ頭の金正日(総書記)。小泉さんもモジャモジャ頭。モジャモジャ頭同士、気が合うんじゃないか」で、この日の最高速度を計測した。

 ガソリンスタンドで一服するかのように(?)年金問題では、「民主党の年金法案は、自民党案よりずっとずっとずっとマッチベターだ」と持ち上げ、最後は「政治の主役はみなさんだ。(小泉政権を)止めないと駄目だ」とぶっちぎりでゴールした。

 久々の“真紀子節”だったが、支持率急落の小泉政権へのきつーいパンチになったようだ。
笑えるなぁ。「モジャモジャ頭の金正日(総書記)。小泉さんもモジャモジャ頭。モジャモジャ頭同士、気が合うんじゃないか」って…ひどい中傷だなぁ。

■回収するなら、まず手始めに田中直紀からにして欲しいね。小泉首相に1議席プレゼントってのは、あまりにも人がよすぎるんじゃない?

■そう言えば、金正男(もじゃもじゃ頭のご子息)さんを丁重におもてなししたのは田中真紀子さんでしたね。