少子高齢化が進む中での結婚・出産への意識や子ども観の変化を知るため、毎日新聞社は20歳から49歳までの女性4000人を対象に第1回人口・家族・世代世論調査を行った。03年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの平均数)は1.29まで下落したが、理想の子ども数を「2人」または「3人」と考える人が9割を占めた。
調査は00年まで隔年で計25回行った全国家族計画世論調査を土台に、質問項目を大幅に見直して4月中旬に全国で実施した。「理想とする子どもの数」は0人1%▽1人3%▽2人48%▽3人42%▽4人4%▽5人以上1%。過去の調査と比較すると「2人」が増加し続けている。
「生涯を独身で過ごすというのは望ましい生き方ではない」という考え方に対してどう思うかとの質問には「まったく賛成」9%▽「どちらかといえば賛成」36%▽「どちらかといえば反対」42%▽「まったく反対」8%。反対派の方が上回って、生涯独身の生き方への共感が進んでいることが裏付けられた。
「結婚したら子どもを持つべきだ」という考え方に対しては、賛成派が80%。結婚後は夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだという考え方については反対派が64%を占めた。「恋愛と結婚は別」と思う人は64%。同棲(どうせい)経験者は15%だった。
理想と現実の差か…どうやってこのギャップを埋めていくかが問題だ。
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