04年版の“究極の一発芸”がお笑いファンの間でバカ受けしている。日本テレビの人気番組「エンタの神様」などに出演中のタレントの波田陽区(はたようく)(29)だ。自称「ギター侍」。ギター漫談のはなわのノリの芸風だ。こういう「毒舌キャラ」って受けがいいんだな。でも、言ってる内容はたいしたことないんだよね。テレビというメディアだからこそ、逆に新鮮なのだろう…「毒舌」に希少価値があるから。これは芸能人に限ったことではない。たとえば、「こちトラ自腹じゃ!」で映画評論してる井筒和幸がそうだし、ニュースにコメントしている勝谷誠彦もそうだ。
波田の持ちネタは小泉純一郎首相、明石家さんまなど。小泉ネタはまず「オレは小泉純一郎 オレが日本想い 日本を創る アイラブ ジャパン」と苦しそうにしゃべった後で、「って言うじゃない」とエクスキューズをつけ、「でも、アンタが本当に好きなのはX JAPANですから」とオチョクって、最後に「残念!」と締めくくる。この「残念」が実にインパクトがある。
最近ではこの波田のギャグをさんまが自分の番組で「って言うじゃない」「残念」と使い始めているから、知名度が一気にアップする可能性も十分。
「波田はガッツ石松をネタにして生き延びているはなわを参考にした方がいい。一発屋で終わらないためにはさんまらをネタにしてもっと面白おかしくオチョクり、芸風をブームにできるかどうかがポイントです。今以上話題にならないようなら一瞬で消えるのは確実で早めに『エンタ』を見ておいた方がいい」(放送作家)
「残念」が飲み屋でも話題になるならこの“一発芸”はもっと爆発するのだが……。
■でも、やっぱりトークができないと芸能界って生き残っていけないんだろうなぁ。はなわとテツandトモ/ダンディ坂野との違いはそこにあるわけで。若手芸人はネタ見せ番組だけに出続けても、無駄に浪費されるだけだ。このブームがいつまで持つかわかんないし。ネタ見せで名を売った後、トークで実力を示せば、芸能界で生き残っていける。
■その意味で、波田陽区はやっていけないのではないか。このままでは、飽きられて終わるのは目に見えている。
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