お葬式の際、亡くなった人の顔をカメラ付き携帯電話などで撮影する人が増えている。葬儀関係者には「人の死を悼む気持ちが荒廃している」と感じる人がいる一方で、「時代とともに葬儀も変わる」と受け入れる人もいる。あなたは、最期の顔を撮影されたいですか?うーん、私には絶対にできないし、もし知人が撮影していたら、「やめとき」って言うだろうなぁ。
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出口さんは「人を悼む気持ちが荒廃しているのでは、と気になる。亡くなった方は死に顔なんて絶対に撮られたくないはず。撮影の可否まで遺言を取ることも検討しなければ」と困惑。斎藤さんも「カメラが身近になり気軽に撮るのだろうが、心の写真を撮っておく(脳裏に焼き付ける)のが一番」と話す。
一方、長尾さんは「葬儀に対する考え方も時代とともに変化してきた。臓器移植が一般化し、遺体が神聖不可侵なものとの考えが薄くなったのでは」と理解を示す。
メディア社会論に詳しい評論家・武田徹さんは「対象を撮影し、他者とともに確認しなければ“リアリティー”が感じられなくなっている。葬儀も焼香だけでは満足できず、故人との確かなつながりを持ちたいとの思いから撮影するのだろう」と分析。カメラ付き携帯などの普及で何でも撮影する風潮に加え、現代人の感覚や死生観の変容という社会背景を要因に挙げている。
■「なぜ?」って聞かれると、う〜ん、やっぱ故人の尊厳ってのを守らないといけないでしょ? 記事中にもあったとおり、自分の死んだ顔をパシャパシャ撮られたいですか? 写真によって記憶にとどめておく、って言われても、死に顔で覚えておいて欲しくはないよ。
■数年前、病気のばあちゃん(故人)と写真を撮ろうとしたら、「こんな自分を残しておきたくない」と嫌がられたことがある。これまた「死人に口なし」だけど、死んだ人も同じような感覚があるんじゃないかなぁ。
■そういった感覚を日本人が失っている…などと言いたくもなるが、これはまぁ、小さなことであり、やっぱ、カメラ付き携帯の普及が大きいでしょ。だって、集合写真ならともかく、葬式にカメラを持って行かなきゃ…なんて発想自体、従来はなかったわけで。そこにカメラがあったから、とりあえず撮る…単に習慣がそうさせるのだろう。
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