・調査捕鯨 悪質な妨害活動は摘発を(産経新聞社説)
・調査捕鯨妨害 暴力に訴えて何が自然保護か(毎日新聞社説)
…という具合に調査捕鯨を3紙が扱っていた。
■毎日
米国の反捕鯨団体「シー・シェパード」のメンバーが自船から、南極海を航行中の調査捕鯨船「日新丸」に薬品などを投げつけ、3人を負傷させた。海上保安庁は威力業務妨害、傷害容疑事件として捜査を始めたが、シー・シェパード側はなおも妨害を続けると公言している。テロだ、海賊行為だ、ってのはどれも共通していた。
波高い外洋上での危険極まりない暴力行使であり、テロや海賊行為に等しいといわざるを得ない。日本政府はむろん、国際社会も公海上のこのような非道を看過してはならず、型通りの抗議や不快表明にとどまらない、真に実効ある措置を取るべきだ。
■毎日はその中で、「これは捕鯨問題をめぐる賛否の論議以前の、国際的な法秩序や人身の安全の問題なのだ。その主張のいかんを問わず、暴力でそれを押し通そうとすることには絶対にくみし得ない。」「繰り返すが、私たちは反捕鯨の主張を否定するため妨害団体を非難しているのではない。いかなる主張であれ、相手を暴力で威迫することは絶対認めない。」と強調している。賛否態度を曖昧にしているというか、「捕鯨賛成とは言ってないよ」ってな曖昧な感じですね。
■読売
船にはテレビ局のカメラマンが同乗し、妨害行為が全世界に配信された。シー・シェパードはこうした“実績”をPRして、多額の寄付金を集めているという。暴力で寄付を得るなど言語道断だ。だが、欧米などの反捕鯨感情も直視しなければ、問題は解決しない。不法な妨害には毅然とした対応をとり、同時に、粘り強く調査捕鯨の必要性を訴えていく努力が欠かせない。ちっともわからないぞ。まず、なぜこれほどまでに欧米で反捕鯨感情が高いのか。反捕鯨の根拠はいったい何なのか。逆に、なぜ「粘り強く調査捕鯨」をする必要性があるのか。
■産経
そもそも、日本などの捕鯨国と、米国や豪州などの反捕鯨国との鯨をめぐる摩擦の原因は、国や民族の文化の相違に根ざしている。え…「動物性タンパク質を牛や羊などに頼れば、地球の砂漠化が進む」の? アメリカやオーストラリアで砂漠化が進んでる?北海道も近い将来は砂漠になるのか? どういうメカニズムなんだろ…こういうの苦手で、ちっともわからん。牛や羊が地球上の草を食い尽くす…なんて単純な話ではないよね。。。
文化は幾何学での「公理」のようなものだ。公理が違えば、異なる体系を持つ幾何学ができる。日本では鯨を資源とみなし、反対諸国は守るべき環境の一部と位置づけている。公理に優劣はなく、互いに正当性を持っている。文化に基づく価値観の歩み寄りで解決の糸口を見つけるのは難しい。
残される合意への可能性は、科学的判断を共通項とする相互理解の深化であろう。幸い日本の調査捕鯨は、研究のためのデータ収集を主目的としたものだ。調査捕鯨によって、各鯨類の集団の年齢構成をはじめ、妊娠率や皮下脂肪の量、汚染物質の蓄積などが明らかになっている。
現時点では先進諸国の食は足りている。しかし、今世紀半ばには人口増で食糧問題が深刻化する。動物性タンパク質を牛や羊などに頼れば、地球の砂漠化が進む。鯨肉は人類を救う資源となるはずだ。そのためにも、種ごとに異なる鯨の生態や資源動態を正確に研究しておくことが必要なのだ。
■クジラは本当に絶滅の危機にあるのか(中央日報)
日本は捕鯨を続けようとする理由について「わが国の伝統であるため、あきらめることはできない」と主張している。だが、統計に表われているデータは、こうした日本の主張を疑わせるものがある。朝日新聞が最近報じたところによると、日本人のクジラの消費は、80年代前半には一人当たり2.5キロだったが、現在は30グラムにまで減っている。このように、日本でクジラの需要は急速に減っており、研究目的で捕獲したクジラもほとんどは冷蔵庫に保管されている。また、日本の捕鯨事業は赤字が続いている、グリーンピースは先月20日、「日本政府は毎年、470万ドル(約4億8800万円)もの税金をつぎ込んで捕鯨を続けている」と発表した。つまるところ、そういうことじゃないのか。「鯨は賢い」とか「可愛い」とか言ってもしょうがないし、民族主義をそのままぶつけるわけにもいかない。だから双方が科学で理論武装してるだけじゃないの? で、いつだって反対意見は「根拠がない」のだ。
それでも日本が、莫大(ばくだい)な費用をかけてまで捕鯨にこだわる理由は何なのだろうか…。英字新聞のジャパンタイムズ紙は昨年12月、「日本が捕鯨をあきらめない理由は、この問題が民族主義を刺激しているためだ。西洋諸国が捕鯨に反対しているため、日本はますます捕鯨をやめられなくなっている」と報じた。
◆「偽善とこだわりの対決」
イギリスの週刊紙エコノミストは2003年、捕鯨国と反捕鯨国の争いを「偽善とこだわりの対決」と報じた。捕鯨国の主張は「無用なこだわり」である一方、反捕鯨国の主張は「非合理的で偽善的」だというのだ。しかも過去5年間、こうした状況は何ら変わっていない。
■食料を大量に廃棄処分してる国が「鯨肉は貴重な食料資源!」って言っても、悪い冗談にしか聞こえないよ。
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