参院選を受けた自民党派閥の新勢力図をみると、小泉純一郎首相の出身派閥の森派が、自民全体が議席を減らす中で勢力を伸ばして橋本派に接近した。両派による「2大派閥化」の傾向が一段と進んだと言える。昨年衆院選に続き、膨張ぶりが際立った森派には党内の不満が強まることも予想され、首相の今後の政権運営にも微妙な影響を与えそうだ。前の衆院選でも露骨に森派が増えたからね。
派閥別の当選者数は、橋本派8人(候補者19人)▽森派9人(同13人)▽亀井派7人(同13人)▽堀内派4人(同4人)▽山崎派2人(同3人)▽旧加藤派2人(同2人)▽二階グループ2人(同2人)▽河野グループ1人(同1人)▽高村派0人(同1人)▽無派閥・未定14人(同23人)という結果だった。
目立つのは、森派の伸張ぶり。他派閥で議席を増やしたのは河野グループだけで、残りはいずれも現状維持か、勢力減。逆に橋本派は11人を減らす大幅減で、両派の差は8まで縮まった。
ただ、森派も首相の求心力がそがれたことで「人事面での影響力は弱まる」(幹部)と自重する姿勢を見せている。派閥の影響力も相対的に低下するのは避けられず、9月の内閣改造・党役員人事では派閥順送り人事を否定する小泉首相との力関係にも影響を与える可能性もある。
■「自民党をぶっ壊す」と絶叫しておいて、これが実態だ。結局、自民党の古い政治手法を使っているだけだ。森派による派閥政治、政策は大蔵族議員そのもの。「改革」と称して、政敵の弱体化を狙う。攻撃対象は橋本派のお得意先であり、財務省が好みそうな「改革」ばかりだ。
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