2004年7月7日水曜日

小泉サプライズ

■小泉サプライズ安売り、参院選へ裏目!? (夕刊フジ)
高速料金1割下げ、社保長官に民間人起用

 参院選(11日投開票)も終盤に突入し、自民大苦戦が伝えられるなか、小泉純一郎首相(62)が得意の「サプライズ」を連発し、逆転勝ちを画策している。5日には、曽我さん一家再会を投票日2日前に実現することを発表。年金問題、高速道路問題でも仰天ネタを用意しており、なりふり構わぬ巻き返しに出ている。だが、「露骨な選挙目的」との批判も出ており、その効果は微妙だ。

 「(投票日の)11日より前に必ず再会できるようにしてくれ」

 ジャカルタでの日朝外相会談が終わった1日、小泉首相は自ら国際電話をかけ、外務省の薮中三十二アジア大洋州局長に厳命した。首相は先月29日にも薮中氏を官邸に呼びつけ、「どんどん話を進めろ。どこのホテルだっていい」「曽我さんが1週間ぐらい前に到着し、(家族を)待つ形でもいい」と選挙前の再会に強いこだわりを示していた。

 こうして実現する家族再会だが、特定失踪者問題調査会の荒木和博代表は「拉致問題を選挙に利用した」と批判。

 それでも、「小泉サプライズ」の安売りは止まらない。3日には、突然、高速道路料金を「秋ぐらいから1割値下げする」と表明。年金問題では6日、社会保険庁長官に民間人を起用することを発表し、改革姿勢のアピールを画策している。

 投票日直前の“駆け込みサプライズ”は首相の焦りの裏返しだ。有権者がどう判断するか。かつての「サプライズ」は支持率の上昇につながったが、今回は全くの裏目に出る可能性もある。
 小泉首相って、ほんと「わかりやすい」ね。小泉首相が卑劣さは今さら言うまでもないが、ここまでとは…やや茫然とする。こんなもので投票すると思っているのか。ずいぶんと国民もなめられたものだ。

■さらに、こんなことまでやっている…「両親と死別のタイ人少女、日本在留へ 法相が指示」(朝日新聞)
 母国タイで両親と死別し日本の祖母を頼って来日したが、東京入国管理局が定住資格を認めていなかった東京都荒川区の中学1年生吉田メビサさん(13)について、野沢法相は6日、今後も引き続き在留を認めるよう入管当局に指示したことを明らかにした。

 野沢法相は「人道上の配慮から個別の事情を判断していく(政策の)一環だ」と説明。今後、タイにメビサさんを扶養可能な親族がいないことを示す資料の提出を求めた上で、安定した在留資格を認めたい考えだ。
「報道ステーション」や「ニュース23」で昨日紹介されたと思ったら、もうですか。ずいぶんとすばやい対応だねぇ。タイの少女も選挙前が幸いした。


■中曽根康弘(日本経済新聞,核心,2004/07/05)
「不易と流行(変わらないものとはやり)という言葉がある。小泉君は流行ばかりを追っている。典型的なポピュリズムだ。基本線を語らないし、やっていることの間には脈絡がない。だんだん、国民のほうも飽きてきたんじゃないだろうか。」
大勲位にこんなこと言われるようじゃぁ終わってるね。

■首相は大衆迎合に夢中だ。「サプライズ」をおねだりするのは今がチャンスですよ〜


0 件のコメント: