■というわけで、消化不良なんだ。ま、そもそも私は死刑反対の立場なんで、「早く吊せ」には組することなく、後者の意見に組み込まれるんでしょうけど。もちろん、その場合でも、裁判によるコストってのは当然残るけど。
■話変わって、「小さな政府」というカルト宗教の国教化に貢献した竹中平蔵の政界引退について。
■毎日新聞:社説「竹中氏議員辞職 この転身はほめられない」
竹中平蔵総務相が15日、小泉内閣の退陣と同時に参院議員を辞職する考えを表明した。議員任期を4年弱余しての政界引退である。今後は大学のシンクタンク代表に就任し、新内閣にも協力していくという。閣僚を続けられないのなら大学に戻った方が影響力があると考えたのだろうか。だが、これでは、議員バッジは実に軽いものだったと言わざるを得ない。政界引退ってのは、もう立候補した時からわかっていたことでね。抜け目がないといいましょうか、すでに慶応大学にできるシンクタンクの代表に就職が決定しているらしい。主張同様、変わり身の速さは流石ですね。
■竹中平蔵を重用すると、「小泉亜流政権」という印象を与えるんで、安倍晋三内閣のもとでは重要ポストは得られそうにない。
政治家であれば、閣僚を辞めた後でも党の政調会などの場で政策実現に携わっていくのが通常の姿だ。ところが、小泉純一郎首相に厚遇され続けた竹中氏に対する自民党内の目は今も厳しい。要するに一介の議員として党に残るのは、竹中氏にとっては耐えられなかったのではなかろうか。えぇ、そりゃぁもう…小泉政権のおかげで、竹中平蔵の講演料やら出演料やら原稿料は破格なものになりましたからね。平の政治家なんてやってられっかよ。御用学者に戻って、安倍政権を支えるそうです(ま、結局、そこにギャラが発生するわけですが)。
元々、議員になったのは便宜的なものだったのだ。04年7月の参院選。竹中氏に自民党比例代表での出馬を要請した小泉首相は「民間人を大臣にするのはけしからんという声も国会議員になれば起きないんじゃないかと思ってね」とあからさまに語ったものだ。参院選の集票マシーンとして活躍したのは2年前…比例代表なんで、自民党は議席を失わず、まさに「円満退社」。出馬の時にかわした密約どおりだ。
しかし、参院選で竹中氏が獲得したのは自民党ではトップの72万票。竹中氏が15日、「投票してくれた人には申し訳ない」と語ったように、有権者は竹中氏に6年間の任期を託したのである。
■で、繰り上げ当選したのがプロレスラーの神取忍…出来過ぎっていうか、笑っちゃうぐらいすばらしい喜劇だ。しかも、この喜劇、参院選まで続くらしい…
■日本ハム新庄参院選!自民&民主オファー(日刊スポーツ)
新庄が現役引退後に政界へ進出する可能性が出てきた。シーズン中にもかかわらず、オファーを出しているのは自民党と民主党の2大政党。新庄のマネジメント事務所などを通じ、来夏の参院選出馬を持ち掛けていることが分かった。同事務所関係者はこの日「そういう話があったのは事実」とすでに打診があったことを認めた上で、「(両党関係者に)まだ会ったこともないですし、どういうレベルのものかは分かりません」と戸惑いを隠せなかった。んなアホな…「イメージダウン」の間違いじゃないのか。まぁ、新庄が国会議員になれば、メディアがパフォーマンスに集中し、「愚民化政策」によって長期的に安定政権ができるってわけね。その隙に、悪法をガンガン通せるってわけだ。
新庄ならではのサプライズ・オファーだ。来夏の参院選は新総裁のもとで初の本格的な国政選挙に臨む自民と、政権交代につなげたい小沢民主の激しい戦いが予想される。そこでプロ野球ファンだけではなく一般的に人気、知名度、好感度も抜群の新庄が出馬すればアピール度は満点。清原にこそ敗れたが、今夏のオールスターファン投票で全体2位の78万8841票を集めた新庄がリストアップされた形だ。新庄なら比例代表の目玉候補になる可能性は十分にあり、党へ与えるメリットも大きいだけに、正式引退前の早期打診となったようだ。
プロ野球を含めたスポーツ選手が引退して即、政治家となればヤング転身になる。新庄は来年1月で35歳。球界からは評論家活動などを経て政治家になった元参議院議員の江本孟紀氏らがいるが、若手の部類に入る。
すでに新庄本人にも事実は知らされてはいるが「今は野球に専念している時期なので…」(同事務所関係者)と、両党への正式な返答は保留している。だが仮に新庄が立候補を決意すれば大量得票が見込まれ、当選確率は高い。両党としても、「新庄議員」を獲得できれば話題性、イメージアップ効果は計り知れないだけに、今後も激しい争奪戦が繰り広げられるとみられる。
永田町関係者によると、新庄のほかにも、出馬が取りざたされている女優藤原紀香(35)が早い段階で自民、民主両党にリストアップされるなど、今後も「目玉候補」をめぐる両党の激しい獲得合戦は続きそう。14日、取材に応じた民主党の小沢一郎代表も、参院選の著名人擁立について「政治に関心を持ってくれている人なら。いろいろな分野の人が出てくれる方がすそ野が広がる」と述べ、各界からの「参戦」を歓迎した。このブログが「生活ノート」という名前だった頃、藤原さんがアフガニスタンに行った特番について書いたことがあったと思い、調べてみたら2002年のことだった。これで「社会派」を気取りだしたら嫌だなぁ…などと思ったもんだが、ついにこんな事態になりましたか。ま、賢明な判断をしてくださいよ。
■にしても、いったいいつまでこんなことが続くんだろうね。この「二大政党」、いったいどれだけ国民をバカにしたら気がすむんだ? 毎日新聞の言葉を借りるならば、「議員バッジは実に軽いもの」であり、軽くしているのは議員自身だ。