皇室に41年ぶりの男子が誕生され、沸き上がる日本列島。各地の百貨店は祝賀の垂れ幕を掛け、インターネット上の商店街ではベビー用品の特別売り出しが行われるなど、ご出産フィーバーは高まる一方。経済効果は最大3兆円との指摘もある。「日本列島は祝賀ムード一色」なんだそうですよ。私の周囲では世間話にはなるぐらいのもんで、そうでもないんですけど。で、便乗商法を企む「不敬」な連中はいるものです。
この日朝、ご出産の一報が伝わると、高島屋や三越などがお祝いの垂れ幕を出す一方、東京証券取引所の電子掲示板には「親王殿下ご誕生おめでとうございます」との文字が5分間にわたり流れた。
ネット上で仮想商店街を展開する楽天は、子供や乳幼児向けの衣料品店を中心に、すべての商品の送料を無料にしたほか、一部の商品も通常より割り引くなど「祝!お誕生おめでとうセール」を開始。同商店街の一部店舗では、妊婦帯など特定商品の購入者に対しては、妊婦向けに開発されたせっけんのプレゼントも。特にイベントを予定していなかったセブン&アイ・ホールディングスも急きょ、イトーヨーカドーとセブン−イレブンの店頭に「ご誕生おめでとうございます」とのポスターを7日から張り出すことを決めた。
■さて…いやぁ、実にめでたいことですね。けど、あれは御免だね。ほら、右翼の方々によれば、こういうとき思わず「マンセー!」と叫びつつ両手をあげてしまうものらしいんだ。両手をあげて無邪気にはしゃいでいる大人がバカにしか見えないと私は常々言ってきた。たとえば、衆議院が解散された時に見るあれだ。
■と同時に、控えめに「おめでとうございます」と言っている共産党をニヤニヤと見つめているのだった。社民党の福島瑞穂は次のようなコメントを発表したらしい
「子供が生まれることはすごく幸せなことなので、健やかに元気に子供が育つことを心から期待します。天皇制についての議論はともかく、女性差別撤廃条約の趣旨から男女ともに皇位継承があってもいいと思います。将来的には皇室典範の改正も含めて議論がされるべきだと考えています」一般論として、めでたいことだと言っているわけです。「天皇制についての議論はともかく」とか、政党ならば言いたいことははっきり言えと思うし、「女性差別撤廃条約」を皇室に当てはめるのはどうか。だって、皇室に近代的な人権が与えられていないのは当然なのでは? ま、与えられると、それはそれで皇室の権威がなくなっちゃうし。
■私はと言うと、女性差別なんてのはどうでもよくて、「万世一系」なるイデオロギー自体を疑っているのだった。いやぁ万世一系などという物語を信じてる人は、ほんとおめでたいですよね…などと書くわけにもいかないので自主規制だ。この種の皇室の権威にケチをつける話は不敬罪に問われるので、自主規制するものと相場は決まっているのだ(決して書くのが面倒になったからではないのだった)。
■ともあれ、この問題は先送りだ。政治家として、右翼連中の反発をくらう覚悟で、男系の「伝統」を壊そうという政治家はいないだろう…少なくとも、自民党には。数十年後に出てくるかもしれないが、そのころは「日本沈没」してるかもしれないしね。
■というわけで、露骨に「男児出産でよかった」などと言う「不敬」な政治家もおり、愛子お嬢様のお立場ナッシング。
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