2006年9月8日金曜日

姉歯秀次:「ノーかつら」

■姉歯被告判公初 容疑認め謝罪(スポーツ報知)
 耐震強度偽装事件で、構造計算書を偽造し、建築基準法違反の罪などに問われた元1級建築士・姉歯秀次被告(49)の初公判が6日、東京地裁で行われた。姉歯被告はスキンヘッドに頼りない産毛が生えた程度の「ノーかつら」で登場。大筋で罪を認めたものの、検察側からは、欲望に任せてぜいたくをするために偽装を続け、人命をも省みなくなった、あきれた経緯が読み上げられた。

 「姉歯秀次です」「現在無職です」。裁判長の問いかけに、姉歯被告は淡々と答えた。注目の頭髪は額がはげ上がり、後頭部を中心に生まれたての小鳥のような毛がうっすら。少しやせた様子で白いチェックのシャツに黒いズボン姿だった。

 担当弁護士は「話すことはない」と記者から逃げ回ったが「姉歯さんのきょうの髪形は?」の質問には、なぜか逆ギレ気味に「かつら取っただけだよ、かつら!」と断言。日本中の「もしや…」の憶測を、弁護士が認めた。
 「注目の頭髪は額がはげ上がり、後頭部を中心に生まれたての小鳥のような毛がうっすら」って…どうなんだ。まず、「注目の頭髪は」って、何もそんなとこに注目しなくてもいいじゃないですか。しかも「中心に生まれたての小鳥のような毛」って、いったいどんな描写だよ。

■「姉歯さんのきょうの髪形は?」と質問する記者に「かつら取っただけだよ、かつら!」と断言…て、何もそんな威張って言うことないじゃないですか。

■記事中に「逆ギレ気味」とあるけど、これって「逆ギレ」の乱用じゃないのか。「逆に(逆の意味で)」という表現も安易に使われる。いったい何の「逆」なのかさっぱりわからんのだ。

■「逆ギレ」という以上、記者の側が姉歯にキレる原因がなければいけない。本件の偽装容疑は認めて謝罪したけど、頭髪の偽装容疑は認めても、謝罪するばかりかキレた。それが記者には許せないらしく、「逆ギレ」と書いたに違いない。かつらによって世間をあざむくとは不届きな奴だ…と。かつら受難時代だ。

 「マンションの住民、ホテル関係者に迷惑をかけた。申し訳ありません」。姉歯被告は謝罪し、頭を下げた。しかし明らかになった偽装の動機は単に「金のため」だ。検察が読み上げた供述調書によると、構造計算書を改ざんして多くの仕事を速やかにこなした結果、姉歯被告の近年の年収は、2100万円を超えた。

 病気を抱え、4月に自殺した妻のためのお金だけではない。ベンツに850万円、BMWの650万円、ロレックスやアルマーニのスーツ、先物取引に400万円。愛人とのデートに月15万円。「かなりぜいたくができた」「改ざんに慣れると(偽装物件購入者の)人命のことは頭に浮かばなくなった」と言い放った。
 一時、姉歯同情論なんてのも聞かれたけどね、こうなっちゃうとあれですね。

■姉歯の「かつら」はそんなに注目されていたのかと思い、Googleニュースで検索してみた。やはり注目しているのは「スポーツ報知」だ。

■姉歯被告132日ぶりの髪型は?…6日に初公判(スポーツ報知20060903)
 耐震強度偽装事件で、構造計算書を偽造した元1級建築士・姉歯秀次被告(49)=建築基準法違反などの罪で起訴=の初公判が6日、東京地裁で行われる。4月27日の送検時に衝撃のスキンヘッドをさらして以来、132日ぶりの公の場。事件の主役は一体どんな姿で現れるのか? 注目のヘアスタイルを勝手に予想してみた。

 送検時に突如、それまでの「不自然な髪形」からスキンヘッドに変身し、話題をさらった姉歯被告。東京地裁の広報によると、かつらを含め刑事事件の被告人の服装について「特に定めていることはない」とのこと。裁判所の規則上では、かつら着用に障害はないようだ。

 姉歯被告は6日、現在生活している拘置所から、裁判所に出廷すると思われる。拘置所を管轄する法務省矯正局では「前提として、姉歯被告がかつらを使用していたとは断定できない」とした上で、出廷時のかつら装着は「事情があれば認められます」と語った。

 拘置所内では、中に凶器などを隠す可能性から、かつらの着用は認められていない。しかし出廷時の服装については「常識の範囲内ならばよく、明確な禁止事項などの規則はない」と同局職員は説明する。服装については逃走を助けるような機能的な靴、首を絞められるようなネクタイが御法度とされているほかは「本人の意向が反映されると考えていい」と言う。

 そのため差し入れられたジャージーなどの普段着のほか、希望すればスーツもOK。特にかつらについては「単におしゃれ目的なら認められないが、以前の社会生活も視野に入れ、本人の羞恥(しゅうち)心に配慮する必要はある」。つまり法廷でかつらをつけるかどうかは、姉歯被告の「心の問題」ということになる。

 日大法科大学院教授の板倉宏氏は「つける場合は、裁判所の建物に入る前くらいでつけることが可能でしょう。ただ、もうすでに一度(スキンヘッドを)見せていますからねぇ…」と、かつらなしでの出廷を予想。装着して真の姿を隠すことで、裁判官への心証が悪くなることは「特にないはずです」と言う。
 姉歯のかつらについて大学教授にコメントさせる報知…並々ならぬ関心だ。何事であれ、こんなに情熱的な関心をよせられるなんて見習うべきものだ。それがたとえ「姉歯のかつら」であったとしてもだ。


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