2005年8月19日金曜日

新党大地

■「新党大地」、2人を擁立へ(朝日新聞)
 鈴木宗男元衆院議員は18日、旗揚げした北海道内の地域新党「新党大地」に、アイヌ民族の多原香里さん(32)とスキージャンプ元五輪選手の秋元正博さん(48)の2人を擁立すると発表した。

 多原さんは比例北海道ブロックから立候補の予定で、名簿順位は未定。鈴木元議員と秋元さんは小選挙区と比例区のいずれから立候補するかを明らかにしていない。ほかに数人の候補者擁立を検討している。

 道選管によると、(1)5人以上の国会議員がいる(2)その政党や政治団体の得票総数が直近の国政選挙で有効投票の2%以上――のいずれかの条件を満たさなければ、政党候補として小選挙区と比例区の重複立候補ができない。現状では、新党大地はこのケースにあたるとみられる。
 はぁ、なるほど。ついにムネオ新党の立ち上げか。

■ま、北海道の郷土愛から、それなりに得票しそうだな。1議席は確保できそうだな。なんだかなぁ。

■ムネオハウスの顔を見るだけで、笑ってしまうんだ。あと、あの選挙カーの箱乗り映像が見えるか…それだけが気がかりだ。


2005年8月18日木曜日

自民党:堀江貴文出馬?

■自民が堀江氏公認へ、選挙区は検討 出馬前向き意向受け(朝日新聞)
 自民党は17日午前、ライブドアの堀江貴文社長を次の衆院選で公認する方針を固めた。党執行部が目玉候補の一人として立候補を要請し、17日までに堀江氏から自民党公認による出馬に前向きな意向が伝えられた。選挙区は当初、福岡1区が有力視されていたが、執行部はその他の選挙区での擁立を検討している。

 堀江氏は、15日夜に自民党の武部勤幹事長らと会う一方、16日には民主党の岡田代表とも会った。自民党幹部によると、これを受け最終的には自民党から出馬するとの判断を固めたという。

 堀江氏は、プロ野球への参入を表明したり、ニッポン放送の経営権をめぐってフジテレビと争ったりして注目を集めた。小泉首相は堀江氏について、「反発もあるけども、ああいう方が政治に意欲を持ってきたということは、時代の変革期かなあという感じがしますね」と評価していた。
 唖然。勘弁してよ・・・。

■あぁ、もううんざりしますね。あの「油ギッシュ」(死語?)な顔をまた見ないといけないと思うと。トリックスターの登場で、いよいよ政治が混沌としてきたな。

■で、また「刺客」騒動が過熱化するんだろうな。「造反議員VS賛成派」の「仁義なき戦い」に注目が集まる。そして、民主党(その他の政党も)の存在感は希薄化するばかりだ。ま、民主党も堀江を狙っていたってのがダメさかげんを示しているようで、滑稽だけど。

■強権政治と非難するむきもあるが、こんなのは単なる自民党のゴタゴタだ。政治ドラマとしては面白いけど、コップの中の嵐なわけ。もう「構造改革VS抵抗勢力」なんて茶番は十分でしょ?

■それにしても堀江が自民党員か。考えにくいな。だって、思い出してよ・・・ニッポン放送乗っ取り騒動のとき、彼の人格攻撃に最も熱心だったのは、自民党の先生方ですよ。

■思い出すのは、森喜朗が「金さえあればなんでもできるというのは教育の成果なのか」と言っていたことだ。歴史なんてどうでもいい・・・とか保守オヤジとおもいっきし相性悪そうだけど、そこんとこどうなんでしょ。産経新聞あたりのリアクションは楽しみ。


2005年8月12日金曜日

意識調査:できちゃった婚

「できちゃった婚」は古い?=離婚肯定、女高男低くっきり−国民生活白書(時事通信)
 「できちゃった婚」が増加しているのは、婚前交渉を容認する性意識の変化だけではなく、「子供ができたら、ちゃんと結婚した方がいい」という法律婚重視の古い価値観が根強いため−。妊娠が分かってから結婚するカップルが目立つ最近の風潮をめぐり、今年の国民生活白書がこんな分析結果を示している。
 厚生労働省の調査によると、「できちゃった婚」による第1子の割合は、2000年までの20年間で全体の12.6%から26.3%に倍増。内閣府が今年実施した意識調査では、15歳から49歳の回答者のうち、男性の6割、女性の5割が「子供ができたら結婚した方が良い」と答え、「そう思わない」は男女とも1割に満たなかった。
 この割合は若年層でも同様で、女性ではむしろ若い世代の方が法律婚重視の傾向が強い。白書は、子供ができても正式に結婚しないまま同棲などを続ける欧米諸国とは対照的と指摘している。
 このニュースの前後に、ちょうど知念里奈の「できちゃった婚」を報ずる記事があった。芸能人の「できちゃった婚」も増えてるからね。それも意識変化に影響を与えてるのかな。

■お互いに結婚しようと決めているならば、子供ができてから結婚するってのは合理的な選択ではあるな。あえて国家の制度に乗っかって、「バツイチ」になるリスクを背負う必要もないし。欧米とは事実婚に対する意識が違う…というか、端的に言えば、事実婚自体が市民権を得ていない。

■で、日本だと「けじめをつける」などと言い出すアホが出てくるわけだな…だったら、避妊しとけよって感じだけど。

 一方、離婚については、男女の意識の違いが明確に。女性は「問題ある結婚生活なら早く解消した方が良い」などとする肯定派が「離婚は望ましくない」とする否定派を33ポイントも上回ったが、男性では肯定派が否定派を11ポイント下回った。年代別では45〜49歳の男女の開きが最も大きく、「熟年離婚」の増加を裏付けた。
 これは実に興味深いところ。なんですかね、この要因は。女性の方は、家事労働で酷使されていて、開放されたいって気持ちが強いのかな。あるいは男性は世間体を気にして、「バツイチ」への抵抗感が強いとか。


2005年8月11日木曜日

大魔神・佐々木:わがまま引退

■満足大魔神…周囲を振り回したワガママ茶番劇(夕刊フジ)
 「球団と監督とチームのみんなに感謝しています。対戦してくれた清原君をはじめ巨人軍にも感謝しています。思い残すことなく悔いなく投げることができました。ファンの皆様も最後まで熱い声援ありがとうございました」と満足げな佐々木だが、よくよく考えてみればこれほどの“茶番”もない。

 そもそもの発端は、佐々木が地元での登板を直訴したことから始まる。「佐々木一人のわがままを受け入れたら、チームの士気にもかかわる」と、フロントは難色を示したが、牛島監督は佐々木に引退を表明させることで事態を沈静化させ、ゲームに影響しない“清原限定登板”という落とし所で決着を図った。

 とはいえ、ペナントレース中に事実上の引退試合を行うのは、異例中の異例。この日、牛島監督は球場入りすると真っ先に堀内監督を訪れ、「公式戦なのにこっちの事情でバタバタしてすいません」とわびた。堀内監督も「お前も大変だな」と同情を示したという。

 今回の引退劇を「涙の対決」と美談に仕立て上げるのは簡単だが、周囲への迷惑を考えれば手放しで礼賛するわけにもいかない。チームよりも自分のことを優先した“わがまま”でしかない。
 美談か茶番か…物議をよんでいる佐々木引退劇。

■清原の涙ってのがぐっとくるらしいけど、それをセッティングするまでの過程に目をやると、どうもねぇ。自分の立場がわかってねぇっていうか、何と言うか。

■莫大な額の年俸をもらっておいて、この体たらくでしょ。そのくせ、地元で清原と対決なんてわがままでしかないでしょう…思い出作りか話題作りか知らないけどさ。そりゃ周囲は冷めた目で見るんじゃないの。

■しかも「家族」として映し出される榎本加奈子がどうもいけない。いや、不倫のことをとやかく言うつもりはないけどさ、どうもいけないんだ。


横光克彦:社民党→民主党

横光副党首が離党、社民党に大きな打撃(読売新聞)
 社民党の横光克彦副党首は9日、同党に離党届を提出した。横光氏は衆院選で、民主党公認候補として大分3区から出馬する方向で調整している。

 横光氏は、俳優出身で当選4回。前回2003年の衆院選では、社民党公認候補として同区から出馬し、比例選九州ブロックで復活当選した。党国会対策委員長を兼任し、衆院予算委員会などで何度も質問に立ち、社民党の顔の一人だった。

 それだけに、社民党が受けた打撃は大きい。

 同党幹部は、「衆院解散の翌日。さあ、選挙だと士気が上がっていただけに、ショックだ」と落胆を隠せない。同党は、衆院選に公認候補50人の擁立を目指し調整を進めているが、現在内定しているのは12人で、目標に到達するのは事実上、不可能な状況だ。
 えげつないことするなぁ。泥舟と一緒に沈むのは御免ってな感じだろうか。こんな奴、絶対当選させるべきじゃない。

■こんなんが副党首やってるわけだから、そりゃ社民党もダメになるはずだ。


【追記】民主横光氏は復活当選 大分3区
> 大分3区で、刑事ドラマなどに出演していた元俳優で民主党前職の横光克彦氏は、自民党前職の岩屋毅氏に敗れ、比例代表で復活当選となった。社民党から移り、態勢づくりが遅れた。「政権選択」を前面に打ち出し「民主横光」を強くアピールしたが、約1万5000票の差をつけられた。

郵政・ガリレオ解散

■「郵政・ガリレオ解散」…決意込め?首相が提案(読売新聞)
 郵政・ガリレオ解散だ――。小泉首相は10日、自民党の武部幹事長らと首相官邸で会談した際、衆院解散・総選挙の呼び名について、8日の解散直後に自ら名付けた「郵政解散」ではなく、「郵政・ガリレオ解散」とするよう提案した。

 首相は8日の記者会見で、地動説を唱えた物理学者ガリレオ・ガリレイが宗教裁判で有罪となりながら、「それでも地球は動く」と持論を貫いた故事を挙げ、国会で否決された郵政民営化関連法案の成立を目指す決意を披露していた。

 その後、「ガリレオ」発言を評価する声が数多く首相官邸に寄せられたことから、首相は「郵政・ガリレオ解散」と言い出したようだ。
 ちょっと笑った。完全に自己陶酔してんだもん。あの会見自体、コントっぽくて、滑稽だったけども。

■で、この人に言わせれば、首相の境遇はとてもガリレオじゃぁないないでしょう…ほら、小池百合子・環境大臣を「刺客」に送り込まれた、この人ですよ…

■小林前議員が首相を痛烈批判…「小泉は暴虐皇帝だ」
 小林氏はこの日、衆院議員会館で会見。小泉首相の対応について「自民党同士で戦わせる(のは)、ローマ皇帝が処刑人を猛獣と戦わせてもてあそんだのを思いだす」と不快感をあらわにし「反対する人を政治の世界から抹殺する強権的政治だ」と痛烈批判した。

 小林氏が所属する亀井派の亀井静香会長も「こんなあこぎな、品のないことをやっていいのか。刺客を放って相打ちにさせて民主党を当選させていくのか。常軌を逸している」と憤りを口にした。
  同情票取れるといいね。自民党幹部からすれば、「郵政民営化にかこつけた大掃除」らしいけど、これまでだって一貫して首相は政敵を潰してきたからね。で、森派は栄える一方です。私にはとても改革派が拡大しているとは思えんですが。

■亀井静香に品がないとか言われてんだもんな、こりゃ相当なもんよ。ま、この人も、竹中平蔵という刺客が来るかもしれないって聞いて、びびってんでしょうよ。この亀はいじめられてるとこを助けても、竜宮城には連れてってくれそうにないけどさ。

■民主党の鮫島宗明は、小池百合子のことを「日本新党のA級戦犯」「政党を使い捨ててきた悪女」とかえげつないこと言っていた。しばらくして、小池百合子の後援会を前に涙してるところが映像として流れた。この流れだと、いよいよ「悪女」であって、「涙は女の最大の武器だって言うからねぇ〜」と言う小泉首相の薄ら笑いを思い浮かべるだけだ。彼に言わせれば「泣かれると男は太刀打ちできない」らしいですよ。

■「郵政解散」で国民の支持を集めているが、これはまぁ、直後だから。この効果が切れてきたら、「刺客」発表とか小泉流サプライズがあるだろうな。民主党も何か手を打たないといけないのに、それはありそうにないな。


【追記】首相のガリレオ引用、研究者が苦言(読売新聞 8月28日)
 「研究者としては、気安くガリレオを持ち出さないで、というのが本音」と苦言を呈するのは、「ガリレオ」(中公新書)の著書もある金沢大大学院自然科学研究科の田中一郎教授(科学技術史)だ。
 ガリレオは、天動説が常識だった時代に地動説を唱え、異端審問にかけられた。首相は、郵政法案が参院本会議で否決された自らの境遇を、ガリレオと重ね合わせているらしい。
 異端審問で、ガリレオが「それでも地球は動く」と言ったとされるエピソードは有名だが、田中教授によると「そう言った事実はない」という。後世の伝記作家の創作らしく、研究者の間では「よくできたお話」で通っているそうだ。ガリレオは有罪を宣告され、地動説を撤回する。田中教授は「郵政民営化が地動説と同じような真理かどうかは別として、小泉首相がガリレオを名乗るなら、最後には郵政民営化を撤回することになってしまうが……」と話す。

2005年8月9日火曜日

郵政解散→自爆解散

■一回書いた原稿が消えてしまった。すっげー憂鬱な気分になりながら、書き直す。

■「自爆テロ解散」なんじゃないか…ってのが率直な感想。ついに「自民党をぶっ壊す」ために行動をとったわけだが、これで自民党は分裂選挙。小泉首相は「総理の座」を明渡すことになりはしないか。そして、彼が固執してきた郵政民営化もこれで遠のいてしまうのではないか。よりによって「9.11」が決戦の日だ…やはり自爆テロですよ。

■衆院の解散時には「バンザイ」することが恒例になっているが、ほんと、あれを見せつけられると、暗澹たる気分になる。これから政治的混乱が到来するってのに、このバカモノどもは何を能天気に両手を上げてはしゃいでいるのか。そして、言うのだ…ばんざ〜い、と。この底抜けのバカたちのために、税金(500億だっけ?)が使われると思うと、実に腹立たしい。

■で、これを見ていて連想されるのが、某国の「マンセー(万歳)」ってやつだな。どんな時にも「マンセー」とやってるもんだから、ばかだなぁと無邪気に笑っていたのだが、我が国にも深刻な事態があったことをすっかり忘れていたのだった。あぁ、恥ずかしい。

■衆院解散のもう一つの名物と言えば、「○○解散」というネーミングを決めることだ。

  • 「改革推進解散」(首相周辺)

  • 「当たり散らしやけくそ解散」「自暴自棄解散」(亀井静香)

  • 「自爆テロ解散」(民主党幹部)…たぶん私が言う意味合いとは違う。

  • 「八つ当たり解散」(社民党の又市征治幹事長)

  • 「『江戸の敵を長崎で討つ』解散」(高村正彦)

  • 「想定外解散」(民主党若手)



■客観的かつ後世に語り継がれるのは「郵政解散」だろうが、これでは首相の思う壺。反対派からすれば、同じ土俵に上がることは避けたいところだろう。

■ってのも、小泉自民党は「新しい自民党」を称して、郵政民営化実現への再挑戦をうたっており、造反組と野党を「構造改革つぶしの抵抗勢力」に据えている。これではたまったものではない。

■特に民主党の場合…次のように言われてしまうと、反論できなくなる。

  • 「岡田克也代表は郵貯・簡保の将来の民営化と職員の非公務員化を求めていたが、民主党が三月にまとめた見解に反映させることをしなかった。結局、対案は出せなかった。労組の意向が最優先されたといわれても仕方なく、とても改革政党とはいえまい。」(産経社説)

  • 「『政権準備党』を自任してきたが、郵政国会では、郵政民営化法案の対案も出さず、支持団体の郵政労組への配慮から、現在の公社維持・結論先送りを主張し、存在感は希薄だった。」(読売社説)



■この争点については、政治家が設定するのではなく、国民が決めればいい。郵政を主要なテーマに据える自民党にするのか、「郵政よりも大事なことがある」と主張する野党にするのか。ま、郵政民営化したら、この国の改革はうまくいく…みたいに首相は言うわけだが、多くのアンケート調査が示すように、国民にとっては郵政民営化のプライオリティは低いわけ。他にやって欲しいことはいくらでもある。それを総理に教えてあげるには、やっぱ選挙で大敗していただくより他ないね。

■それにしても、「この程度の公約を 守れなかったことは大したことではない」と言っていた人が、この郵政に対する執着心…やっぱすごいよなぁ。裏を返せば、郵政以外はどうでもいい…ってことか。

■その意味で、確かに衆院の解散を「人質」にして、参院を脅迫するってのは、恐ろしい強権政治ではあるものの、この郵政の異常な執着心ゆえに正当化しうると考える。というか、自民党内部のゴタゴタなんてどうでもいいってのが正直なところだが。「抵抗勢力」をかばってやる義理もないし。

■前にも述べたが、郵政オタクってことが周知の上で選んだのは自民党の議員たちであって、それこそ「自己責任」であり、「郵政暴走リスク」は議員たちが背負うべきだ。しかも、国民にはボールをきちんと渡していて、その政治手法を評価することを可能にしている。これがどうも許せんってんなら、投票で示すのみだ。

■首相は衆院の造反議員を、党公認候補としないことを言明している。これについては率直に評価できる。自民党が郵政を主要な争点に据えるのならば、反対派議員を公認しないのは、選挙民に対する当然の礼儀というもの。というか、これまで「抵抗勢力」を公認してきたこと自体がおかしかったんだ。

■ここにきて、造反衆議員の焦りようは面白い。急に「党内融和」ムードを出し始めてるし。こんなことなら参院で可決してればよかった…なんて思ってる議員も多いんじゃないか。あと、参議員の方も除名とかしないと不公平だよな。

■こうなると、つくづく「欠席」した議員ってのはせこいと思うな。郵政で踏絵をされるらしいけど、無所属で出る奴なんていないんだろうなぁ。

■社民党の又市幹事長が「八つ当たり解散」というように、社民党や共産党にとっては、とんだ災難だろう。「二大政党」なる幻想に追いやられて…特に支持基盤がない社民党はお葬式の準備をしておいた方がいいかもしれない。

■そういえば、辻元清美が「一人よがり解散」ってなことを言っているが、出馬するのかな。社民党の復活にはやはり彼女が不可欠だと思うのだが…って、社民党からは出馬しないのか。ま、がんばってくださいや。


2005年8月2日火曜日

永岡洋治:自殺

■郵政法案で板挟みか…永岡議員自殺(スポニチ)
 永岡議員は、郵政民営化法案反対派の中核である亀井派に所属。法案について自民党の総務会では反対の立場を表明していたが、先月5日の衆院本会議での採決では一転して賛成。「党議拘束がかかったことは重い」と語っていた。

 東京事務所によると、採決直後から東京と地元事務所に「国民の代弁者であるあなたが国民を裏切った。今度は私たちがあなたに反対票を投じる」などとするファクスやメール、電話が1日10数件寄せられていた。毎週発行していた永岡議員の近況を知らせるチラシの配送を「もういらない」と断る後援者も続出。茨城県西部地区特定郵便局長会からは、7月13日付で顧問の解任を通告された。その際、永岡議員は「想定内、想定内」とつぶやいたという。週刊誌などでも「寝返った議員」と名指しされており、秘書は「本人は気にしていた」と話した。
 こういう自殺って、ほんとよくわからん。

■自殺の原因はわからないが、現在あがってきている要因ってのは妥当性があるのか。だって、それだけならば議員を辞職すればいいじゃないか。 なんで命を粗末にするんだよ。

■官邸やら自民党執行部は、亀井静香などの亀井派の議員の恫喝のせいだ…なんて動きを作りたいようですが…

 同志の自殺について、亀井派は郵政問題起因説を展開。亀井会長は「(郵政民営化法案への対応で)相当悩み苦しんだのが事実なんだろう。自殺をすべきようなことがほかに起きていたとは思えない」と話し「あってはならないことが起きた。自民党はもっと明るくならないと駄目だ」と、執行部による締め付けが自殺の原因との見方を強調した。

 平沼赳夫前経産相は「執行部からプレッシャーがかかって、政治信念を強引にねじ曲げられたことを相当悩んでいたと思う。今の強権的なやり方の犠牲者だったんだと思う。後に残るわれわれが無念の気持ちを晴らすため一致団結して頑張りたい」と述べた。独裁的と批判されてきた小泉政権を倒すとの決意をにじませたようにも聞こえた。

 自民党郵政族でつくる郵政事業懇話会は、緊急役員会を開催。綿貫民輔会長は「永岡氏を死に追いやった政治情勢は異常なものがある」と強調。党執行部に「みんながそれぞれの良心に基づいて堂々と表決する政治を推進してもらうことを希望する」と求めた。
 う〜ん、なんだか違う気がするなぁ。政治信念を曲げたことに悩んだってよりも、むしろ、亀井派やら世間の「いじめ」が原因…って方が、まだ説得力があるような気がする。

■集団に属する以上、その集団の決定に従う局面ってのは当然あるわけだし、政党政治なんてもんはそんなもんでしょ。小泉純一郎を総裁に選んだのは自民党の皆さんですよ。

■それにしても、永田町の論理からすれば、人間の死だって政争の具になるんだなぁ…。でも、これが見せしめになって、反対派の裏切りに抑止がかかるんじゃないかな。