2006年2月6日月曜日

子供投資家

ライブドア株暴落 子供投資家も想定外 授業の合間、一喜一憂(産経新聞)
 ライブドア株暴落のショックが証券市場を揺るがすなか、中学、高校生の未成年投資家たちも打撃を被っている。ライブドア前社長、堀江貴文容疑者(33)の影響で株投資を始めたという中学一年生は、同社グループ企業の株売買で資金の半分を失った。「子供投資家」たちが売買を始めた時期は、一昨年から昨年にかけてが多く、脚光を浴びたライブドアの躍進がマネーゲームの低年齢化をもたらしたようだ。あこがれだった堀江容疑者の逮捕で「幻滅した」と語る高校生もいる。(伊藤真呂武) 
 子供投資家に窓口を設けているマネックス証券によると、未成年の投資家は昨年秋ごろから増加傾向で、小中学生の口座開設数は約二千三百件。開設には保護者の同意確認だけで、取引額の制限などはない。
 いい勉強になっただろう、と月並みなコメントをしつつ、株価に一喜一憂する子供ってのは、ちょっと怖い感じがするな。って、「学生」のくせに株やってる私が言えることじゃないが。

■最近、考えるのが「労働」をどうとらえるかってことだ。マウスを動かすだけで金を稼ぐことは、どうやって正当化すればいいだろう? フリーター・ニート問題、「ベーシックインカム」なんて議論もあったりして、働くって何だろう、ってさ。

 経済ジャーナリスト、森永卓郎氏の話「子供が株をやることはあまり勧めない。お金の役割を勉強することは必要だが、お金がお金を生むことを子供たちに見せてしまうのは好ましくない。株式市場の役割は本来、リスクのある事業に投資者が出資し、うまくいったら配当を受けるもので、株の売買でもうけるのは本来の姿ではない。堀江容疑者のやり方はマルチ商法に極めて近かったと思う。一昔前はメンコやビー玉など遊びの中にお金の要素が組み込まれていたが、今はそういう遊びがなくなり、教育しなくてはならなくなった。子供たちは一度味をしめてしまうと、真面目に働くことができなくなってしまう。そういう意味で今回の事件はいい教訓を残した。もう二度と堀江容疑者を作り出してはいけない」
 メンコやビー玉とかは無視してと…規範論的には正解なんだろう。でも、「勝ち組」に近づくために必要なのは、労働の汗よりも財テクだって、みんなわかってるんじゃないか。

■ってなことを言ってると、どんなことも教育のせいにする人みたいになっちゃいそうだから、ここらでやめとく。


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