2006年2月17日金曜日

トリノオリンピック:「スノーボードは真剣さが足りん」問題

■トリノオリンピック…やってますね。ま、冬のオリンピックの盛り上がりどころがわからないってのもありますけども。

■いちおう日本人なんで、日本の選手にはがんばって欲しいと思うものの、メディアの意気消沈ぶりを見ると、どうもニヤニヤしてしまいます。

■まだメダルはゼロ…んで、テレビを見てると「メダルがすべてじゃない」「メダルメダルって騒ぎすぎ」とかバカ丸出しなコメントするわけ。もう笑ってしまいますね。そんな「癒し」はいらねぇっての。

■五輪報道なんて、メダリスト中心もいいところじゃないか(まぁ「感動」させようとしょっぱい物語を作るケースもあるけど)。だいたいメディアが注目してるのは、メダルがとれる確率が高い競技だし、実際に視聴者だって、見たいのはメダルなんだからさ。取れなかったからって、見苦しい言い訳はしたくないもんですね。

■冬季五輪の中で感じた『違和感』(サンケイスポーツ2006年02月15日・コラム甘口辛口)
冬の五輪は『アスリート系』と『ストリート系』を、分けて開いた方がいい。日本がメダルに届かなかったスピードスケートの男子500メートルと、スノーボード女子ハーフパイプを交互に見ながら思った。片や100分の1秒を争い、一方は遊び感覚で格好からして、街で見かける若者のようなダブダブファッションだ。

日本の選手たちも、はたち前後の若者が多く中にはスタート前に奇声を発し、転んだ後にカメラに向かってポーズを作る選手までいた。トリノまで遊びにきた、といった感じである。行儀は悪いが、ノリのよさでメダルの1つや2つは取るのか、と見ていたら男女とも惨敗。歯を食いしばって滑る500メートルと見比べると違和感は際立った。
 なんだろなぁ…言わんとすることはわからんでもないが、ちとおかしいんじゃなかろうか。

■「最近の若者は…」的メンタリティというか、ようするに、態度が気に入らない「アスリート」は認めないってことでしょう。 「街で見かける若者のようなダブダブファッション」がいけないのか。 あるいは、スピードスケート選手の太股のように、目に見える努力をしていないのが気に入らないのだろうか。前にも書いたと思うが、どうも人々は「さわやかアスリート」を求めたがる、というか押しつけがちだ。

■今井メロやら成田童夢とか…世間的にも評判は悪そうだけどね。ま、私は「メロラップ」には笑わせてもらったから、全部ひっくるめて許しておくよ。

98年長野五輪からの正式種目採用は、「これから金になるスポーツ」と踏んだ当時のサマランチIOC会長のツルの一声で決まった。長野の組織委員会が困惑したほどの強引さには、かなりのうさん臭さが感じられた。「米国のテレビとの関係もあるようだが、五輪種目としては、見ていて明らかに異質で中高年にはまったくなじめないと思う」と五輪評論家の伊藤公氏はいう。
 態度が悪いに始まって、そもそもこんなん加えるべきじゃなかったという奇妙な展開。

■「五輪種目としては、見ていて明らかに異質」ってのも、それを言い出したらカーリングの立場はどうなるんだ? 「中高年にはまったくなじめないと思う」を翻訳すると、自分は「最近の若者」的なノリが許せないから、余計なパフォーマンスはせずに真剣さを見せろってこと。

世界と渡り合うならガマンするにしても、ハーフパイプだけで男女8人も行って、見せられたのは世界との大きな差だけだ。「税金の無駄遣いはやめろ」とつい、いいたくもなる。
 「単純計算で航空運賃などひとり60万円ほどはかかる」らしい。

■「皆さん、こんな不届き者に、こんなにも血税を使ってるんですよ」と共感を集めようとしているのだろうが、こんな回りくどい言い回しをしなくても、「奴らの態度が気に食わん!」で済む話ではないか。それならば、「そうだそうだ」と言ってやる。


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