2006年2月2日木曜日

小泉改革と経済格差

経済格差悪くない、小泉首相が答弁=「ねたむ風潮慎むべき」−参院予算委(時事通信)
 小泉純一郎首相は1日午後の参院予算委員会で、構造改革に伴う経済格差拡大への批判が強まっていることに関し、「わたしは格差が出ることは悪いこととは思っていない」と答弁した。その上で「ようやく今、光が見えてきた」と景気回復の成果を強調する一方、「光が見え出すと影のことを言う(人がいる)。影に対し、どうやって手当てをしていくかが大事だ」と述べ、経済的弱者にも配慮する姿勢を示した。自民党の市川一朗氏が「改革一本やりでいいのか」とただしたのに対し、答えた。
 一方、社民党の福島瑞穂氏は「貧困層が増えているという認識はあるか」と、社会構造の現状認識をただしたのに対し、首相は「ますます増えているとの認識はない。どの時代でも成功した人と成功しない人がいる」と述べた。
 さらに、首相は「貧困層をなくす対策と同時に、成功をねたむ風潮や能力のある人を引っ張る風潮は厳に慎んでいかないと、社会の発展はない」と答えた。
 「格差拡大はない」と言い続けてきた首相だが、ここにきて、もう居直った感じですか。まぁ、新自由主義ってのは、経済格差を積極的に肯定するものではありますが。

■ホリエモン逮捕によって、市場原理主義や経済格差への批判が強まるってのは、なかなか面白い現象だな。改革の象徴として選挙で利用して、事の顛末がこれですか。

「改革見直せ」過半数 75%が格差拡大を実感(共同通信)
 共同通信社がライブドア前社長の堀江貴文容疑者逮捕を受けて26、27日に実施した全国緊急電話世論調査によると、市場原理導入や規制緩和など小泉内閣が推し進めてきた構造改革について「見直すべきだ」との声が50・6%と過半数を占めた。また「勝ち組」「負け組」に象徴される経済的格差について75・0%が「広がっている」と回答、「格差社会」の進行が浮き彫りになった。
 一方で、能力や仕事による収入格差については70・2%が「ある程度はつけるべきだ」と是認する姿勢をみせており、9月の自民党総裁選、民主党代表選などを控え、小泉改革の総括が大きな論点になりそうだ。
 「小泉改革」が格差が広げたという指標はでてないはずだけども、まぁ「ヒルズ族」とか「セレブ」なる言葉が使われていることで、なんとなく「実感」しているんでしょう。

■ともかく、ホリエモン逮捕がきっかけで、こういう流れになること自体は好ましいことではある。


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