半年前断念消費急増して画策「ソフトターゲットを狙うテロ組織並み」って、思わずふきましたよ。
先にサラリーマン増税の観測気球を上げて総スカンを食った財務省・政府税制調査会(石弘光会長)が性懲りもなく、またぞろ「第3のビール」や焼酎を標的に据えて動き始めた。「取りやすいところから取る」という財務省側の発想は、ソフトターゲットを狙うテロ組織並みで、もはやサラリーマンも決起するしかなさそうだ。
■石センセが悪魔みたいに言われるわけだが、ここに政治が見えてこないのがどうもねぇ。
ビール各社は当然のごとく、「増税は死活問題だ」と反発を強めている。ここは、消費者も、「サラリーマン増税」とともに、“ビール増税”に「ふざけるな!!」と声を上げたい。と夕刊フジは息巻いておるわけだが、税調に隠れて政治家の姿が見えてこない。
■税調の委員なんか政治家のように国民に選ばれているわけではないんで、やりたい放題。サラリーマンも「ふざけるな!」の怒りをぶつける先がわかんないんじゃない?巧妙な仕組みがあるもんですね。政府税調ってのは、ショック・アブソーバーなんだね。政治が実行にうつした時には、すでにショックは緩和されているんだろうな。
現在、350ml缶で、酒税額は「ビール」77.70円、「発泡酒」46.98円、「第3のビール」24.20円〜27.78円という体系となっている。つまり、安い税率の方へ逃げるたびに、「掃討作戦」で追い詰めていくわけだな。
一方、先日まとまった今年上半期のビール大手5社の出荷統計によると、3ジャンル合わせて前年同期比2.7%減。このマイナス傾向は4年連続だが、「第3」だけは昨年参入のサッポロ、サントリーに続き、今年はキリン、アサヒも追随したため、前年同期比3.1倍。構成比では4%強から14%に成長した。原料選択や製法に工夫を重ねて実現した低価格の魅力が消費者に支持された結果だ。
■第3のビール…やっぱ値段が魅力的なのかな。最近、ビール自体を週末ぐらいしか飲まなくなったんで、そんな時に「第3のビール」なんて飲みたくないって思っちゃうな。「まがい物のビール」とは言わないけど、正直、まずくて気分が萎える。
■でも、毎日飲む人にとっては、死活問題なのかな。国家権力によって、そこまで追い詰められている様子を見ると、なんだか気の毒になるな。それでもビール会社とともに、安い方へ安い方へと逃げていくのだろう。なんだかな、もう見逃してやれよと思う。
【参考】石・政府税調会長:「発泡酒は酒文化損なっている」(毎日新聞2004年10月13日)
一橋大学学長の石会長は学生との飲み会での体験を披露し、「学生は本物のビールを飲みませんから、まがい物のビールを飲んで『ああまずいや』と焼酎に行っている」と発言。「低価格競争がビールの味を忘れさせ、酒文化を損なっている」と酒造メーカーの営業方針を批判した。もちろん、ビールメーカーは猛反発したわけだが。でも、よくいったもんだよな。誰がまずいビールを飲ませてんだって話。
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