「負け犬」にはなりたくない? 若いうちに結婚して出産を望む女性の増えていることが、結婚情報会社「オーエムエムジー」(大阪市)が新成人に対して実施した恋愛・結婚の意識調査で分かった。結婚情報会社の意識調査ってわけで、どの程度信じてよいのかわからんけど、ま、リアリティはあるよな。
30代で独身、子どものいない女性を指す「負け犬」という言葉の良くないイメージが独り歩きし、子どもの数が少なくなる理由に女性の非婚・晩婚化がやり玉に挙げられがち。オーエムエムジーは「自分たちの上の世代を反面教師にして、早婚と出産願望が強まったのでは」と話している。
「早く結婚したい」と答えた女性の割合は、比較できる調査結果がある2003年の新成人で11・0%だった。それが今回では23・9%に増えた。一方、早く結婚したい男性は13・0%から15・5%と微増だった。
■流行語大賞でも取り上げたが、「負け犬」という言葉…ますます一人歩きを続けている。だって、いちいち酒井順子の本を読むのもバカバカしいし。
■女性にはライフスタイルを選択する自由があるはずなのに、この言葉がそれを許さない状況を作っているわけだ。だから、この筆者は罪深いのだ。どのような意図がそこに込められているかは関係ない。「負け犬」というネガティブな存在になりたくないのだ。
■そう、人は「負ける」ことを極力嫌う。「未婚、子ナシ、三十代以上の女性」という条件に当てはまれば、勝手に「負け犬」というレッテルを貼られ、後ろ指をさされることになる。
■政治において「アンダードッグ(負け犬)効果」と言えば、劣勢にある候補者・政党に対して同情が集まったりするもんだが、この「負け犬」効果はそうではない。「負け犬」は「不幸で惨めな女」と見下される運命だ。
■となると、結婚願望というよりも、結婚しなければならないという強迫観念が支配する世界。「行き遅れ」という言葉の時代に逆戻り。これは女性の自由を奪うという意味ではマイナスでしかない現象だが、少子化によるお国の衰退を嘆いている方々にとってはさぞお喜びだろう。
■「子どもを一人もつくらない女性が、自由を謳歌し、楽しんで、年とって、税金で面倒をみなさいというのは本当はおかしい」(森喜朗)とか「文明がもたらした最も有害なものは『ババァ』なんだそうだ。『女性が生殖能力を失っても生きているっていうのは無駄で罪です』って。」(石原慎太郎)とか言いがちな保守オヤジらは、「その手があったか!」とひざを打っているに違いない。
■今後、この種の洗脳キャンペーンが繰り広げられるだろう。その一番の担い手となるのは、テレビメディアだ。現段階でも、「負け犬」キャラの芸能人たちが旗振り役になって、これを推進している。彼女たちは被害者面しているが、真の被害者は、その差別の煽りを受ける世間の「未婚、子ナシ、三十代以上の女性」である。女性の地位を貶めるこの構図に対し、人々はもっと怒ってもよいでは?(でも、そういう自虐ネタをしてる奴は、同性の支持があったりするんだよなぁ…典型例が久本雅美だが)
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