2005年1月29日土曜日

ハンセン病

■胎児ら標本114体保存−ハンセン病6施設 堕胎強制され(しんぶん赤旗)
 厚生労働省が設置した第三者機関「ハンセン病問題に関する検証会議」(座長・金平輝子元東京都副知事)は二十七日、国立ハンセン病療養所などに保存されている胎児・新生児の標本についての検証と、被害実態調査結果を報告書にまとめて公表しました。

 報告書によると、同療養所など関連六施設に保存されている胎児・新生児の標本は百十四体にのぼっています。

 なぜ標本が残されたかについては、胎児などの80%に研究目的とした切開痕が認められないこと、人工妊娠中絶などの年月日、両親の名前など半数以上が添付されていないことから「研究が目的ではなかった」と分析。「法の不備もあって目的もなく残されたのではないか」と指摘しています。
 中絶ってのはすでに知られていたが、新生児を殺して標本にまでしていましたか。なんだかね…

■なぜか思い出したのが、ちょっと前に取り上げたアウシュビッツ知らないイギリス人の話。そして、日本人でどれだけこういった事実を知っている人がいるのかなってことを考えるのだった。もうちょっと大きく報じてもよさそうなものだが…社説で扱ったのも朝日だけ。

■朝日新聞/社説「ハンセン病――これは殺人ではないか」
 人間の命や遺体をずさんに扱っていたとしか思えない。いまからでも手厚く供養しなければならない。

 一方で、国の施設で組織的な犯罪がおこなわれていた疑いを放っておくわけにはいかない。調査が始まる前に標本を焼いてしまった療養所もあるのだ。

 厚労省が設置したとはいえ、第三者機関である検証会議による調査には限界がある。政府は検察官を含む事件捜査の専門家の委員会をつくり、真相を解明する責任がある。



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