2004年12月26日日曜日

テレビ大賞2004

■一本木剛が「たかがテレビじゃないか! テレビ屋さんは反省すべき1年だった」 (日刊ゲンダイ)ってので、「たかがテレビ大賞2004」ってのを発表している…

 まず第5位は今年、新たな視聴率女王として浮上した細木数子。「アンタ、このままだと死ぬよ」と安手のタレントたちをビビらせる“恫喝芸”で稼ぎまくった。この人の「言い切り」がウケたのは政治も経済も生活も先が見えない時代だからこそ。来年も露出が続くのはご勘弁願いたい。
  ま、細木については何がおもしろいかわからないので、私も細木には消えてもらいたい。ただ、どういう層が彼女を支持しているかについては、気になるところではある。

 第4位は3月に終了した「ニュースステーション」の久米宏。何かあったとき、「さあ、今夜の久米はどう言うだろう」を楽しみに帰宅したオトーサンも多かった。永田町は喜んでいるが、こういう“町奴ジャーナリズム”が減ったのは残念だ。
 「報道ステーション」の古館伊知郎があれだからねぇ…逆に、久米宏が際立ってしまう。

 続く第3位。これは傷害事件を起こした島田紳助容疑者、いや島田“司会者”に贈りたい。事件の真相はともかく、「紳助がいなくても番組は回る」ことを露呈させた点が大きい。とくにゴールデンの番組は高いギャラを払って大物を起用するが、視聴者は司会者ではなく番組の中身を見ているということだ。
 そのとおり。彼がいなくても視聴率がとれるってことが証明されてしまった。特に、今田耕治の活躍はねぇ。だから、芸能界への復帰を焦ったのかもね。このままだと自分の居場所がなくなるってわけで。

 さて、今年のテレビ界を席巻したのが「冬のソナタ」である。橋田寿賀子が「韓国ドラマは反則技ばかり」と文句をつけているが、映像・音楽を含めた丁寧な作りと、韓国の俳優や女優の演技力は否定できない。役者を育てることも、演技指導もできない日本のテレビ屋さんたちは素直に反省すべきだ。ここではペ様とチェ・ジウ様を第2位とさせていただく。
 これについては何も言えない。だって、見てないんだもの。橋田寿賀子が言う「反則技」とは何のかは気になるが。

 さあ、ついに今年の第1位だ。連続不祥事、受信料不払い、お詫び番組の失敗と何があっても権力の座から降りない海老沢勝二NHK会長に、栄えある「たかがテレビ大賞2004」を贈呈したい。今やメディア界だけでなく、日本最高のヒール(悪役)である。辞任自体は時間の問題だろうが、辞めるときは、各セクションのトップに配した手下どもを引き連れて退陣してもらいたい。民放に比べ質の高い番組が多いNHK。だからこそ、2005年は再出発の年にしてほしい。
 NHKを廃止しろ、ってな主張をよく聞くけど、やっぱりそれには賛同できないな。ってのも、なんだかんだ言っても、やはり「質の高い番組が多い」と思うしね。

■ま、子会社が商売してる、とか、NHK教育にアニメがある、とか気になるところはいくつかあるけども。


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