北朝鮮によって横田めぐみさん(行方不明時13歳)が拉致されてからちょうど27年たった15日、北朝鮮側がめぐみさんの「遺骨」とする骨が日本に持ち帰られた。拉致被害者の「生存」を示す証拠は一つもない。日朝実務者協議は今回も家族らに失望をもたらした。「だまされない」「落胆した」。家族らは口々に北朝鮮への強い憤りを表した。
遺骨鑑定待ち…横田夫妻、かわいそすぎ。遺骨が偽物であることを願うばかりだけども、そこまで北朝鮮はバカなのか。
弟拓也さん(36)も「北朝鮮側が提供した情報は、横田めぐみばかりに集中している。運動のシンボルを一本釣りし、うその情報で納得させようとしている。落胆した」と強い口調で話した。確かに、横田めぐみさんで納得させれば、拉致問題は終わると思っているのだろう。
■「夫」とされる人物も謎だらけだよな。写真撮影や頭髪の採取も拒否したってんだから、不信感は募るばかりだ。
■朝日新聞/社説 日朝協議―「遺骨」のやり切れなさ
北朝鮮が日朝関係の打開をいかに望んでも、拉致問題でさらに誠実な姿勢を見せなければ難しい。対北制裁論も勢いづきかねない。それを避けられるかどうかは、なお北朝鮮次第だ。つまり、そういうこと。でも圧力を背景にした交渉ってのも、北朝鮮に見透かされている感があるんだけど。これぐらい情報を出せば、とりあえず制裁はない…ってね。持久戦でこの件をうやむやにしようって魂胆がみえみえだ。で、勢いづく人々…
■読売新聞/社説「やはり考えるべき『北』への制裁」
政府は北朝鮮の説明や資料を徹底的に精査し、問題点を厳しく追及しなければならない。納得できる説明がなければ、経済制裁をいつでも発動できる態勢を整え“圧力”を強めることも必要だ。
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北朝鮮が、形の上で柔軟な姿勢を見せたのは、時間稼ぎや制裁の動きに対する牽制、さらには食糧支援を早く引き出す狙いもあるのだろう。
日本国内では、北朝鮮に対する制裁発動への動きが強まっている。外務省内でも、制裁措置を取る場合の具体策を検討し、自民党の拉致問題対策本部は五段階の制裁実施案をまとめている。
人道名目の二十五万トンの食糧支援のうち、実施が決まっていない半分についても凍結論が強い。拉致問題に何の実質的進展もない現状では、無論、実施できるはずがない。
米国では先に、拉致問題について、拉致被害者の安否情報の開示や帰国の実現がなければ、経済支援は行わない、とする北朝鮮人権法が成立した。国連人権委員会が作成中の、北朝鮮の人権問題に関する初の特別報告では、拉致問題も対象になる見通しだ。
核・ミサイルは無論、拉致問題は、今や国際社会が重大な関心を抱く問題である。米国も、ブッシュ大統領再選で、北朝鮮への圧力をさらに強めるだろう。北朝鮮は自らを窮地に追い込んでいる。
■産経新聞/社説「日朝協議 徹底した真相究明を望む」
先の通常国会で、改正外為法と特定船舶入港禁止法が成立した。今回、北の対応に変化が見られたのは、米大統領選で北を悪の枢軸とみなす共和党のブッシュ大統領が再選されたことに加え、この経済制裁二法が圧力として働いたからだとみられる。ブッシュ様のおかげだから、私たちも見習いましょう…ってこと。
さらに、拉致事件の真相を徹底究明するため、引き続きこれらの経済制裁を背景にして北朝鮮に圧力をかけていく必要がある。
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