2004年10月15日金曜日

ライブドアのアダルトサイト

ライブドアに痛い“失点” アダルトサイト対応で(共同通信)
 2度目のヒアリングを終えた審査小委員会の委員たちは、ライブドアと楽天の両社にはっきりとした「差」が生じたことを認めた。食い違いが見られたのはインターネット事業でのアダルトサイトの取り扱いだった。ライブドアの堀江貴文社長は「(サイトは)道路や広場を提供しているようなもので、何をしているかは監視できない」。一方、楽天の三木谷浩史社長は「本人や成人であるかの確認を厳密にやっている。青少年は見られず、入れない」と答えた。
 野球協約の第3条(協約の目的)に「野球が社会の文化的公共財となるよう努める」と記され、今回の審査基準6項目の一つにも「公共財としてふさわしい企業、球団か」の項目がある。巨人球団代表の清武英利委員は「公共財としての役割があるので尋ねないわけにはいかなかった」と説明した。
 同委員はその感想を聞かれると「それはみなさんがどう感じるか」と言い、西武球団代表の星野好男委員も「業界のことだからよく分からないが、片方は(規制を)できると言うし、片方はできないと言う。資料は出てきているので総合的に判断する」。その善しあしを口にこそしなかったが、アダルトサイトに関してはライブドアが手痛い「失点」をしたことは間違いない。
 ネット上では、livedoor BLOGのアダルトカテゴリー早くから問題視されてたしね。応急処置として、現在は「その他」というカテゴリーにして誤魔化しているけども、これじゃぁ逆に何のことかわからず、「青少年」があやまって入ってしまうのでは? ま、いちおう認証画面はつけたようだけども。

■どんな文脈で語られたかはわからないけど、堀江社長の「(サイトは)道路や広場を提供しているようなもので、何をしているかは監視できない」というのも妙な話だ。というのも、ライブドアはブログに「アダルト」というカテゴリーを設けて、積極的に容認してきたわけだし(社長曰く「アダルトというカテゴリーに押し込めているだけ」なんだそうですが)。

■まぁ、ともかく、ライブドアを失格にする理由を見つけ出してきたって感じですか。でも、「アダルトサイト」を理由に、球界参入・不適格にするのも妙な話だよなぁ。

■「アダルトサイト」というネガティブな情報がもたらされたことで、人々が「球界の救世主」を見る目が変わるのか、興味深いところでもある。

■野球が社会の文化的公共財となるよう努める…って、勝手にその「公共財」とやらを合併させちゃうオリックスや近鉄はどーなんよ?


【追記】
■成人サイト応酬でライブドア苦戦 審査委員に悪い印象(朝日新聞)
  成人向けサイトについて、ライブドアの堀江氏は「レンタルビデオ店にアダルトコーナーがあるのと同じ。基本的に、子どもたちが目にすることはないと思っている」と説明した。清武委員(巨人球団代表)が、NPBに投書があり、ライブドアの検索サイトから簡単に違法画像を見られたことを指摘。「見つけたら削除しているが、すべて削除するのは無理」とする堀江氏に「容認するのか?」と詰め寄った。

 清武氏は、ライブドアが成人向けゲームソフトを制作、販売していることも指摘。堀江氏は販売については認め「参入を機にできるだけやめたい」とした。

 委員会側が両社に成人向けサイトについて問いただしたのは「プロ野球は青少年の育成も使命」(豊蔵委員長)という立場からだ。

 同様の趣旨の質問に、楽天の三木谷氏は「青少年が見られない仕組みになっている」と説明。委員からそれ以上の質問は出なかった。ただ、実際には楽天の検索サイトからも違法画像を含む成人向けサイトへ入ることはできる。NPBへの投書などにより、小委員会に両社への先入観が生じていた可能性も否定できない。
 どゆこと?「違法画像」が問題なわけ?「掲示板への違法な書き込みも見つけ次第削除している。だがすべてなくすのは技術的に不可能。」と回答したようだが、これが「容認している」という印象になったのかな。でも、実際問題、不可能でしょうね。

■朝日新聞だからか、楽天だってやってるじゃないかと指摘している。ま、そらそうだよね。ライブドア支持に傾倒する世論に対し、私は眉をしかめてきたんだけども、これによってライブドアと楽天の差をつけるのはおかしい。「技術的に不可能」なのは楽天も同じ。だた、それを言った、言わないの違いじゃないのかな。これが当落を決めるようってのは、公正な審査とは言えない。

■読売新聞、おもしろい社説を書いてくれないかなぁ…


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