2004年9月8日水曜日

プーチン大統領・支持構造

西側の熱心なロシア支援(ルモンド)
 西側諸国は熱心にプーチン・ロシア大統領を支援する理由。
?西側にクレムリンの主への批判を一切差し控えさせる現実主義政治は、ロシアが今なお大国だとの確信に基づく。地球上で最も広いこの国は確かに人口・経済上の力こそ失った(経済規模は辛うじてオランダ並み)ものの、大量の核兵器を保有、国連安保理事会で五常任理事国のいすの一つを占める。地政学のゲームでモスクワの存在は依然、ものをいう。
?ロシアの魅力としてエネルギーがある。石油、特に天然ガスが豊かなロシアは、サウジアラビアを上回る世界最大の炭化水素産出国となった。中国、日本、アジア全体にとって、これらの埋蔵資源は必要不可欠になるだろう。欧州としても中東産以上に身近なエネルギーだ。米国からは遠いが、しかし中東に不測の事態が起きれば第二の資源としてあてにできる。プーチン氏はそれを心得て、この戦略部門を国家の手中に収め、アジア、欧、米三地域向けのパイプライン構想を展開しつつある。
?西側の一致した支援は第三に歴史、地理上の理由による。西側外交は常に、広大な欧亜空間を「握る」強力な権力があることを、むしろ望んできた。沸き立つカフカスの場合、特にそうだ。かつての仏英、最近の米国はモスクワを南部周縁で弱体化して領土・影響力をそぐため、少数民族問題を利用する策を知らなかったわけではない。
 9・11テロと、この地域でのイスラムの台頭は局面を一新、「対テロ戦争」の名による連帯を固めさせる。プーチン氏はチェチェンの「分離主義者」を「イスラム主義者」と同一視することにより、同地方で一九九九年から始めていた戦争を継続するための論拠を見いだした。



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