「内閣改造のふたを開けてみれば森派偏重。だれが(閣僚を)5人もくれと言ったのか。私は極めて不愉快。ありがた迷惑だ」とか何とか言って、「森派偏重」の恩恵を受けている森喜朗。まぁ、記者のいる前でこんなことを言うんだから、「いやはや、すまんね」という他派閥への配慮でしょう。くだらねぇパフォーマンス。
森前首相は30日の森派総会で、小泉首相の内閣改造人事に、怒りをあらわにした。実力者の起用や各派の中堅議員の重視などで党内融和を進めるべきだという森氏の進言は無視された形。このため、各派で最多の入閣者を出しても喜べなかった様子だ。
森氏は、首相が郵政改革を重視したシフトを敷いたと言われる点について「やりたい人たちだけで中央突破するのではいい結果を生まない。そこのけそこのけでは民主政治ではない」と述べた。
さらに、事前に相談がなかったことについても「嫌なら嫌って言えばいい。だめならだめって言えばいい。『考えておく』というのに、それっきり。何の返事もなかった」とした。
■「“森氏は力不足”との見方が広がり、メンツをつぶされた形となっただけに、一矢を報いたかったようだ」(毎日新聞)ってんだけども、丸投げ宰相も人事だけは秘密主義で、「小泉流人事」と言われてなんぼ…たいみたいなとこあるからさ。「自民党(橋本派)をぶっ潰す」という「改革」のおかげで、森派を中心とする派閥政治ができて、規模も拡大してんだから、純ちゃんにもっと感謝しときなよ。
■まぁ、かと言って、「挙党体制」にすれば、「抵抗勢力と妥協した」って非難される。こればっかりは「難しいねえ人事は。漏れた人はみな怒ってるでしょうね。批判覚悟でやらざるをえない。本当は人事なんてやりたくないんだよ」と言う首相に同情しますよ。
■もっとも、「郵政民営化」を踏絵にすること自体、馬鹿げてるんだけども。小泉首相の異様な執着心で、政策的なプライオリティが低いものが優先されている。なんかねぇ…。でっかいことをやったっていう印象を残したいのかな。北朝鮮の国交正常化や北方領土でもそういうとこが垣間見えるし。任期満了までの間に「歴史的偉業」を達成したいという野心もあるのかもしれない。
■政府、政務官26人を決定・第2次小泉改造内閣(日経新聞)
政府は30日の臨時閣議で、第2次小泉改造内閣の政務官26人を決定した。3人の内閣府政務官のうち郵政民営化担当には木村勉氏が就任。留任は松本純総務政務官だけだった。目立たぬところで、ちゃっかり派閥に配慮。
公明党からは3人を起用。自民党の派閥別では旧橋本派から7人。続いて森派が5人、亀井派は4人、堀内派は3人だった。山崎、高村、小里、旧河野の各派はそれぞれ1人で、派閥のバランスに配慮した人事となった。
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