審判の採点ミスが問題になったアテネ五輪の体操で、23日(日本時間24日未明)の種目別最後の鉄棒でも、採点を巡って混乱、約10分間にわたってファンが抗議を続ける騒動が起きた。私は体操に関してはまるっきりの素人だから、得点が妥当であったかを判断することはできない。仮に誤りがあったとすれば問題だ。
この種目で連覇を狙うアレクセイ・ネモフ(ロシア)が8選手の3番目に演技した。豪快な手放し技を連発し、会場は盛り上がった。だが得点は9.725点と、この時点の最下位だった。
納得がいかない観客は、ブーイングで抗議。次のポール・ハム(米)が演技ができない状態が続いた。約5分後、得点は9.762と訂正されたが、騒然としたまま。険悪な雰囲気が漂い始めた。
するとネモフが演技台に上がり、抗議の声に感謝した上で、「落ち着いてください。ハム選手の演技を静かに見守って下さい」というポーズを繰り返し、ようやく騒ぎは収まった。
■しかし、それ以上に問題なのは、観客のブーイングによって得点が修正されたことだ。観客に迎合してジャッジをするようでは、評価基準が乱れてしまうし、それでは選手がとまどうことになる。ジャッジは観客から自由であるべきだ。素人というのは、どうしても派手な技を好む(ネモフの演技は3連続を含む6度の離れ技があったが、着地は乱れていた)。観客の好みが採点の基準になるようなことがあれば、体操はサーカス化してしまう。体操はあくまでも技の美しさで競うべきだ。
■もし、それで採点を覆されるのであれば、アニマル浜口みたいなのをたくさんつれてって、ジャッジが納得できないと騒ぎたてればいいじゃないか。
■アニマルついでに言っておくと、あのオヤジをきちんと調教しておく必要があるんじゃないか?相手選手への配慮が欠けているし(実際に苦情がきているらしい)、係員が静止にかかるほどの迷惑行為を許容するのはおかしい。名物オヤジみたいにもてはやされているけど、おかしいことには「おかしい」と言うべきだ。
国際体操連盟(FIG)は審判の採点に対して、選手からの抗議も認めておらず、観客の騒ぎで得点を見直すのは極めて異例だ。韓国では「金メダルを返せ!」と大騒動になっているようですね。
鉄棒の主審を務めた加藤沢男氏は「私は変えるつもりはなかった。上(FIG幹部)から差が開いている審判を呼んでチェックするように言われた」と説明。協議の結果、演技実施を採点するB審判のうち、マレーシアの審判が0.15、カナダの審判が0.1点分、上方修正した。
体操の採点は、大技を繰り出すことより、演技構成を正しい姿勢でミスなく演じることが最近は重要視されている。日本のコーチは「1回目の点数で妥当と思う。審判が悪いというのではなく、観客の印象と、専門家が下した採点がかみ合わなかった」と話した。
18日の男子個人総合決勝では、3位の韓国選手に採点ミスがあったことをFIGが認め、担当審判を処分。誤審がなければ、韓国選手が優勝できた得点となり、波紋を広げていた。
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