2004年6月13日日曜日

民主党/参院選マニフェスト

■朝日新聞世論調査
 参議院選挙に向け朝日新聞社は9、10の両日、第4回の連続世論調査を実施した。「議席が増えてほしい政党」を聞いたところ、自民党が20%、民主党が28%で、前回(5月26、27日)の自民29%、民主22%から逆転した。5日に年金改革関連法が成立したことが有権者の「自民離れ」につながったとみられ、同法成立が「よかった」と答えた人は12%にとどまり、「よくなかった」が67%を占めた。小泉首相自らの再訪朝で膨らんだ内閣や自民への好意的な見方が急激にしぼむ一方で、菅代表の辞任などで落ち込みを見せていた民主への好感度は、回復の傾向にある。
 ほんとかよ。牛歩戦術やフィリバスターを野党がおこなったために、小泉批判票が民主党にそのまま流れることはないだろうと私は予想した。実際、審議引き延ばしをはかった民主党への評価が「悪くなった」は38%だ。しかし、年金関連法案における与党の姿勢が予想以上に響いたようだ。年金法成立をめぐる混乱のダメージは、政府・与党のがより大きい。参院選では、国民をなめきっている小泉首相に、国民は怒っているということを示すべきだろう。
■女性天皇を容認、「子ども家庭省」新設も 民主政権公約(朝日新聞)
 民主党は11日、7月の参院選で掲げるマニフェスト(政権公約)の「政策各論」を発表した。10日までにまとめた年金や安全保障などの主要政策に加え、新たに「女性天皇」を容認することを明記。子どもや家庭の問題に一元的に対応するため「子ども家庭省」の設置に着手することも追加した。今後、マニフェストの総論ともなる「岡田代表ビジョン」や、7、8項目の重点政策もまとめ、参院選の公示前に正式発表する。
 うーん…軽い政党だなぁ。女性天皇の容認はともかく、「子ども家庭省」ってのは迎合がすぎるのではないか。もちろん、長崎女児殺害事件を受けてのものであって、民主党はこの問題に真剣に取り組みます…っていうパフォーマンスだろう。だけど、こんな「ハコモノ」を作って改善される問題か?
■小沢氏勉強会「一新会」参加呼びかけ 「小沢派」警戒も(朝日新聞)
 民主党の小沢一郎前代表代行に近い若手議員が11日、当選1、2回の党所属衆院議員全員(約100人)に対し、小沢氏との政策勉強会「一新会」への参加呼びかけを始めた。「純粋な勉強会」(発起人の一人)と説明しているが、設立趣意書には「一致結束して行動する」と記されており、党内では警戒感も出ている。
自民党の派閥も、あくまでも「政策集団」である。そうやって派閥批判を回避するものだ。前にも言ったが、しょせん小沢一郎は小泉純一郎よりも古い「ザ・自民党」なんですね。「自民党」的な政治を否定するのが民主党だと思ったが、自民党との差異は小さくなるばかりだ。
■産経抄(6月12日)
 豊かで便利な社会だから独身でも快適な暮らしができる。そこで結婚しない人がふえたし、結婚しても子供を産みたがらない人がふえた。「子育ては手間と金がかかるからいや」という女性も多い。馬を水飲み場まで連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできぬ。
 産みたがらぬ人に産んでもらっても、親としての責任や自覚を期待できそうもない。満つれば欠くるは世の習いだが、逆もまた真なり。放っておくしかないというのが小欄の率直で無責任な意見だ。むろん政治はそうはいえないだろうが。
 「行きすぎたジェンダーフリー」が出てこなくて、寂しいのだが、どうもすっきりしない文章だ。「子どもを一人もつくらない女性が、好き勝手といっちゃなんだけど、自由を謳歌して楽しんで、年取って。税金で面倒見なさいというのは、本当におかしいですよ」(by森喜朗)にも通じるものがあって、「少子化は子供を産みたがらぬ女のせい」って言ってるようにも思える。
 
■中曽根康弘
「私とレーガンさんが緊密にできたのは、相手にほれ込んでお互い助け合ったから。小泉・ブッシュ関係は、その延長線にある」
お土産に、なんと「多国籍軍参加」を持参した小泉首相。やはりこれは「ロン・ヤスの呪縛」なんですね。


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