人質救出にあたっては、宗教指導者や各部族の長老やさまざまな情報筋などへ、いろいろな形の協力費や謝礼金を支払っているに違いない。特別機のチャーター代など多大な救出費用もかかっている。これまで以上に厳しい論調である。山岳遭難と一緒にしますか。ボランティアや報道ってのは娯楽の一種なんですかね?まぁ、救出費用を聞けば賛同する声も増えるかも…
それらをすべて国民の税金でまかなっては納税者は納得しないだろう。山岳遭難と同じく自己責任のはずだからだ。そのほか目に見えない形で政府関係者の血のにじむ労苦もあったろう。しかし三人とその家族から、国家に対する感謝の言葉はついに聞かれなかった。
それどころか三人は「これからもイラクで活動したい」とか「撮るのが仕事なんだよ、おれは」などと語っている。自分勝手もいい加減にしてもらいたい。これ以上わがままを通すなら「何があってもお国に助けを求めない」の一札を入れよ。
■救出費用は数億円?「弁償させるべき」の意見も―バグダッド脱出チャーター機は数千万円 (夕刊フジ)
イラクで人質となった3人の無事救出という「グッド・ニュース」にもかかわらず、国内では3人に対して批判が噴出している。自民、公明両党からは、「救出にかかった費用は税金。3人に弁償させるべき」との声すら出ており、政府に対し費用の積算を行うよう求めていく方針だ。ちなみに、今回の救出費用は数億円にのぼる可能性もある。スポーツ報知の試算によれば4億だとか…あるいは数十億という試算もある。いやはや。くだらない「もしも」なんだけど、このお金でイラクのために何ができただろうか?そう考えるとねぇ…一人で子供たちを支援したり(高遠菜穂子さん)、劣化ウランの絵本を作ったり(今井紀明さん)、写真撮ったりする(郡山総一郎さん)よりよっぽど意味がある…なんて思っちゃうけど。とにかく、巨額な支出に世論はどん引きしている。
16日午前に国会内で開かれた自民、公明両党による与党対策本部で、自民党の額賀福志郎政調会長は、危険地域への「渡航禁止」を定めた立法措置を提案。出席者には同調者も多かったが、「移動の自由」を保障する憲法との兼ね合いを指摘する声も出た。
このため、今回のようなケースで、「『政府その他の機関が費やした費用を、後に当事者に請求できる』との法律を定め、抑止効果を狙う方向で研究に入ってはどうか」という意見が出て、まずは実際にかかった費用を積算してみることにした。
3人は今後、バグダッドからアラブ首長国連邦のドバイに向けてチャーター機で脱出する予定だが、これにも数千万円の費用がかかるという。そのほか、現地での人件費なども合わせると、今回の事件解決に要した費用は数億円にのぼる可能性もあるという。
■解放の1人、日本大使館に移送後 聴取に不快感「悪いのは自衛隊」「なぜ警察がいる」(産経新聞)
人質の一人は「イラク人は悪くない。悪いのは自衛隊だ」などと述べたという。さらに、人質事件解決のためバグダッド入りしていた警察庁の「国際テロ緊急展開チーム」のメンバーに対し、「どうして警察の人がいるのか」と不快感を示していたという。莫大な支出金、さらには三人の言動に批判が沸き起こっている。「空気読め」的な状況なのだろうが、ややバッシングが強すぎる。というのも、事件が起きて動転しているし、日本でどういう状況になっていたかを正確に把握しておらず、冷静な対応ができないからだ。もう少し寛容であるべきだ。
三人のうち郡山さん、高遠さんの二人はイラクでの活動の続行を希望し、これに対して日本国内では批判が強まっている。これと併せ、三人のうちの一人の自衛隊批判発言はさらに波紋を広げそうだ。
■TBSによれば、インタビューでパウエル国務長官が「自己責任の原則」で3人を非難するべきではなく、リスクを取る人を誇りに思うべきだと言ったとか。筑紫哲也などが「お国柄の違い」などとうれしそうにコメントしていた。が、なにやら捏造だという噂も耳にしたので(すごく2ch臭がして嫌だが)、原文を入手してみた。
※カッコ内は私の英語力の限界を示すアバウトな訳。
【金平記者・TBSワシントン支局】
In the history of the modern nation, it is said every government has an obligation to protect their own citizens.Some people in Japan are saying that those who are kidnapped are willing to take risk and they were expected to assume the responsibility for their own act. What is your comment?
��近代国家では、いかなる政府も自国の市民を守る義務があります。しかし、人質にされた3人は、自らリスクを冒したのだから、自身の行動に対して責任を持つべきだと主張する人もいます。これについてどう思われますか?)
【コリン・パウエル米国国務長官】
Well, everybody should understand the risk they are taking by going into dangerous areas. But if nobody was willing to take a risk, then we would never move forward. We would never move our world forward.
��危険地域でのリスクは認識すべきですが、誰かがリスクをとらなければけっして前には進みません。私たちの世界が前に進むことはありえないのです。)
And so I'm pleased that these Japanese citizens were willing to put themselves at risk for a greater good, for a better purpose. And the Japanese people should be very proud that they have citizens like this willing to do that, and very proud of the soldiers that you are sending to Iraq that they are willing to take that risk.
��ゆえに、このような日本の市民が、すばらしい活動と目的のため、すすんで自らの身を挺したことは喜ばしいことです。日本の人々はそういう行動をした市民がいることを誇りに思うべきでしょう。また、日本の人々がイラクに送った自衛隊は、進んで危険に立ち向かっています。このことも誇りに思うべきです。)
But even when, because of that risk, they get captured, it doesn't mean we can say, "Well, you took the risk. It's your fault." No, we still have an obligation to do everything we can to recover them safely and we have an obligation to be deeply concerned about them. They are our friends. They are our neighbors. They are our fellow citizens.
��しかし、危険を冒したために人質になったとしても、「危険を冒したのだから、それはあなたの責任だ」ということにはなりません。彼らの安全を回復するため、最善を尽くす義務があるし、十分な関心を向ける義務もあります。彼らは我らの友人であり、隣人であり、同じ市民なのです。)
■まぁ、大したことは語っていない。「自己責任だ!」などとパウエルが言えるはずがない。反発を恐れ無難なことを言っているともとれるが、それ以上に自衛隊のことを強く意識している。「自己責任」としてしまって、もし自衛隊員が死んだらどうするのか?危険なところに派遣するからいけない、ということになってしまい、撤退論が勢いづいてしまう。リスクを冒すことで前進するのであり、それを担っている自衛隊を誇りに思うべき…パウエルの本心はそこにある。それを一部分だけ切り取って、左派が利用した…という感じか?
■高遠菜穂子さんの『愛してるって、どう言うの?』(文芸社)という本が売れているらしい。「毎晩のようにススキノ(高校時代)か六本木(大学時代)で踊っていたものだ」「12歳で煙草(たばこ)を覚え、13歳でトルエンにはまり、15歳でガンジャマン=大麻=になった」と屈折していた青春も包み隠さず、赤裸々に吐露しているらしい(夕刊フジからの孫引き)。
愛してるって、どう言うの?―生きる意味を探す旅の途中で 文芸社 このアイテムの詳細を見る |
■と言っていたらこんな記事が…
「週刊新潮」の車内広告見出しを一部シールで隠す(サンスポ)なんと言いましょうか…隠されるとよほどすごいことが書いてあるのか、と逆に好奇心をそそられる。しかもこうやって隠すことによって話題性も増す。利するのは「週刊新潮」だけであって、共謀じゃないかと勘ぐりたくもなる。
札幌市交通局は16日、「週刊新潮」が市営地下鉄に出した車内広告の見出しが「基準に合わない」として一部をシールで隠す措置をとった=写真。邦人人質事件で札幌市や千歳市出身の今井紀明さん、高遠菜穂子さんらの家庭環境などに関する内容の部分。交通局は広告代理店に表現変更か削除を求めたが、応じなかったため440枚すべてにシールをはった。「人質のうち2人は道民。家族、知人も多いことなどを配慮した」という。
★「週刊新潮」の早川清編集長
「3人の家族は自己責任を避けて通り、当初は政府を敵視、犯人と同じような要求をした。多くの国民の関心ごととなり、背景にあるのは何かを探り記事にした。中刷りで見出しを隠されたのは前代未聞。広告といえども市民の目に触れないのは残念」と話す。
0 件のコメント:
コメントを投稿