2004年4月19日月曜日

イラク人質事件と自作自演

■新たに2人が開放された。それにしても、「とても良い扱いだった。毎日、いい食事を出された。目隠しをして毎日、家を移動させられた」と犯人たちを擁護したり、「米国、英国はイラクの敵だ。我々は今後も戦う。日本人はイラクになるべく来ないようにしてほしい。私たちは友人を傷つけたくない。自衛隊もイラクから出ていってほしい」とここぞとばかりに犯人側のプロパガンダ。映像も犯行声明文もなく、三人のときとはかなり状況が違う。自作自演説が散見されるのも理解はできる。それとも、テロリストは彼らを「メッセンジャー」として利用しただけなのか。
■イスラエル軍、ハマス最高指導者ランティシ氏殺害(朝日新聞)
 パレスチナ自治区ガザ市で17日夜(日本時間18日未明)、イスラム過激派ハマス最高指導者ランティシ氏が乗った車にイスラエル軍の武装ヘリがミサイルを発射した。車は爆発し、パレスチナ自治政府筋によるとランティシ氏と側近2人の計3人が死亡した。イスラエル軍による殺害作戦とみられる。
 ランティシ氏はハマス政治部門の最強硬派。3月23日に、イスラエル軍に前日殺害されたハマス創始者で最高指導者のヤシン師の後継に就任したばかりだった。
トホホ…また報復の連鎖が続くのか。この泥沼化にアメリカは公平な仲介などする気はまるでない。大統領選もあるために、イスラエル寄りの政策にならざるをえない。今回の暗殺も前回同様、「どの国もテロに立ち向かう権利がある」みたいなことを言っているし。
■イラク・中東専門家ウォッチング
大野元裕(中東調査会)さんの台頭が目立つ。NHKの御用達になったかと思えば、ほとんどの局に出てくる。手堅くてNHK的な解説が好評のようだ。フジテレビや日本テレビは好んで大野さんを使っているが、酒井啓子(アジア経済研究所参事)さんは左派的な色がついてしまったために、敬遠されているように思われる。


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