■自民党では、現時点では「未納7兄弟」だ(新たに福田官房長官、谷垣財務相、竹中経済財政・金融相、茂木沖縄・北方相)。これだけ未納大臣がいれば、非難が爆発しそうだが、そのインパクトをかき消したのが菅直人だ。あろうことか菅自身も「未納兄弟」だが(隠し子かよ!)、先頭に立って非難していた菅が納付していないというのは痛すぎる。攻撃の材料を手に入れるどころか、自ら大きなケガを負ってしまった。これは責任問題に発展しそうだ。
■年金審議そっちのけで、「喜劇」を演じている。菅は自ら「低投票率」の要因は作り出した。自身のことを棚上げして、まだ「義務投票制」を主張するのだろうか。
■「未納三兄弟」「個人の情報だから、申し上げる必要はない」と「秘密主義長官」ぶりを発揮し、「身内に甘い」などと批判をされていた。結局、自己保身だったわけね。あの「逆ギレ」も必死さから来てたんだ、と妙に納得。竹中平蔵が未納ってのはなんとなくわかる気がする。それこそ「自己責任」で株を買ってますものね。谷垣禎一は…うーん、個人的には好きな政治家なんだけどね…これで年金について発言しにくくなっちゃったね。
■菅直人の今日の一言「ゴールデンウイークの予定」
今日は年金法案の委員会採決をめぐっての攻防戦。年金掛け金の引き上げ法案を提出した当事者である閣僚について、年金納付の実態を公表することが「個人情報」だから出せないという理屈は誰が考えても通らない。福田官房長官も焼きが回ったのか。
明日からはゴールデンウイーク。明日夜、成田をたってニューヨーク、ローマ、スエーデン、ノールウエイ、スペインに出かける。ニューヨークでは国連関係者と会談し、ローマではバチカンを訪問予定。スエーデンでは年金制度について政府関係者と会談し、ノールウエイでは国連待機軍について話を聞く。スペインは新政権の関係者とイラクについての意見交換を予定。
帰国は5月9日の予定。この間ご意見箱を読むことができないのでご遠慮いただければありがたい。
・・・完全に「笑いの神」が降臨中である。「福田官房長官も焼きが回ったのか」って自分はどうだ。…で、「未納兄弟」は海外へ高飛び。「この間ご意見箱を読むことができないのでご遠慮いただければありがたい」って、抗議メールの処分が面倒なだけじゃないかっ!!
■小泉ダジャレで野党挑発「野党は駄々っ子」(夕刊フジ)
構造改革特区記念展示会で
だじゃれ連発で野党を挑発−。小泉純一郎首相は28日昼、首相官邸で開かれた構造改革特区の1周年記念展示会で、山形・鶴岡市の「バイオキャンパス特区」コーナーに置かれた「だだちゃ豆」に目を留め、年金制度改革関連法案をめぐる与野党対立を念頭に、「野党が駄々っ子で困っている。駄々っ子豆はないのかなあ」と挑発した。
北九州市と福岡市の「ロボット開発・実証実験特区」コーナーでは、警備・監視用ロボットが初期消火の蒸気を噴霧すると、「オー、けむに巻くのにいいなあ」。金子一義構造改革特区担当相はすかさず「(国会の)委員会でね」と合いの手を入れていた。
・・・・・あぁ、そうですか。
■「憲法改悪は反対、改正には賛成」土井・社民前党首(朝日新聞)
「(憲法)『改悪』には反対だが、『改正』には賛成」。社民党の土井たか子前党首が27日、TBSの番組収録でこんな見解を披露した。土井氏は護憲の象徴的存在。自民党中心に進む改憲論議にブレーキをかけたい、との思いがあるようだ。
収録で土井氏は「『憲法に指一本触れてはいけないと思っているのでしょう』と言われるが、とんでもない」と柔軟ぶりを強調。一方、最近の論議については、「(憲法99条で尊重擁護を義務づけられた政治家が)憲法を粗末に扱って、国民から『憲法違反』と批判された法律に合わせて憲法を変えようというのだから、改悪としか言いようがない」と語った。
おやっ、と思わせる記事だ。「頑固に平和」と言ってきたわけだから、平和国家・憲法9条は堅守というところではあろうが。
でも、これで「護憲」という看板を下ろし、「論憲」に転ずることとなるのか。具体的にどういう憲法を想定しているのか興味深いところではある。
■朝日新聞の社説が「人質事件――『反日』とは何ですか」として、柏村武昭の「反日的分子」発言を非難している。まぁ、当たり前のことが書かれているが、要諦だけ引用しておくと…
・政府の方針と違う考えの人たちを「反日」と決めつけ、排除するようなことでは、民主主義とはいえない。そんなことが国会議員にわからないのか。政治家の時代錯誤な妄言と片付けられない不気味さが残る。というのも、これは保守派の「自己責任」論と強く共鳴し合っているものだからだ。すなわち、「自衛隊派遣に反対していた」「退避勧告を無視」という、「反政府」的行動をするものは排除せよという論理だ。
・柏村氏は人質になったことを「反国家的」「利敵行為」とも述べた。まるで戦時体制のような言い方だった。
・一議員の暴言にすぎないかもしれない。だが、その発言を生み出すような空気が今の社会にありはしないか。与野党を問わず、国会議員はよく考えてほしい。そして大いに意見を言ってほしい。
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