2004年4月28日水曜日

菅直人「義務投票制」論/投票の義務化

■菅直人の今日の一言「憲法に義務投票制を」
義務投票制度を採用している国はイタリア、オーストラリア、シンガポール、ベルギーなど30ヶ国を超える。憲法に「投票の行使は市民の義務」と規定しているイタリア、罰金を課しているオーストラリア、選挙人名簿からの抹消を規定しているシンガポール、公職就任の禁止を規定しているアルゼンチンなど内容はさまざま。日本においても憲法に投票することは権利であると同時に義務であることを明示する規定はあっていい。
 まだ言うか。確かに棄権は組織票を有効にする。が、義務化はちょっと違うんじゃないかという気がする。いや、正確に言えば、政治家の口からこのような発言ばかり出てくることに違和感を持つ。しかも、民主党の党利党略じゃないか。
 投票を棄権している民意を政治家がどう受け止めるか。なぜ小泉政権は黙認されたか。野党第一党・民主党の党首に聞きたかったのはそういうことだ。菅から今回の選挙の反省が聞かれない。低投票率、公明党・創価学会に転嫁するばかりである。なぜ小泉政権が「支持」され続けるのか、攻めあぐねる民主党はそれを考えねばなるまい。

 さて、投票の義務化について。なるほど、それは深刻な「政治的無関心」から目をそらす鎮痛剤の役割を果たすだろう。だが、それで政治が変わるのか?はなはだ疑問である。


■自民党の柏村武昭参院議員がイラクで人質になった人たちを「反日的分子」「反政府分子」と表現したことについて、民主党の野田佳彦国会対策委員長は記者会見で、「どの時代のどういう思想集団にいる人なのか。驚きを禁じ得ない」と批判した。まさにそのとおり。こういう人が政治家やってるんだかんねぇ。国会議員定年制って、老人を政界から追い出す運動があるけど、こういう戦前政治家の方が問題では?

■ご本人の反応(ホームページより)
 26日午後の参議院決算委員会での私の発言が全国のマスコミに取り上げられ、激励のメール、ファックス、電話などを頂戴いたしました。勿論、反対というか批判的なご意見も頂戴しています…でも激励が大体七割から八割でしたので、あァ、僕の考えが解って下さる人がいっぱいいらっしゃるんだなァと、本当に心を強くした次第です。
この現象は「類は友を呼ぶ」って言うんですかね。さっそくバカが「よくぞ言った!」と励ましているらしい。で、「本当に心を強くした」そうだ。あぁ、めでたいなぁ…


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