2004年2月17日火曜日

これぞ日テレ式の視聴率至上主義

■今日は偉大なる指導者金正日同志のお誕生日だそうだ。これほど「偉大なる金正日将軍万歳〜」という映像が流されてるのは、北朝鮮と日本ぐらいなもんじゃないか。
■日本テレビの『マネーの虎』で、「サブリミナル(潜在意識下)的表現手法」を使ったようだ。オープニングから本編に切り替わる瞬間、1万円札の福沢諭吉の顔を0.2秒間挿入した。民放連(日本民間放送連盟)では、サブリミナル的表現手法について、「公正とはいえず、放送に適さない」と規定している。意図の有無や何らかの効果が認められるか否かにかかわらず不適とし、番組テーマに関するものでも適さないとしている。
■僕ですら「サブリミナル効果」が禁止であることは知っており、プロが知らないわけがない。0.2秒の挿入は、まさにこれを意図したものでしかなく、悪質きわまりない。また、プロデューサーだけではなく、その指示に従った共犯者が当然いるはずで、組織的犯行である。
■日テレのプロデューサーは「お金を印象づけるためで、サブリミナル(効果)を狙う意図はなかった」という意味不明な言い訳をしているらしい。「お金を印象づけるため」って…それを「サブリミナル効果」って言うんじゃないのか?この居直りがすごい。
■視聴率操作に続いて日テレの不祥事がまた発覚した。身体障害者や不正な手段を使っても、視聴率を獲得しさえすればよいという発想、これが日テレ式(あるいは、汐留スタイル)である。視聴率操作の際には、日本テレビに不正を生む風土があったわけではなく、視聴率を抱えるテレビ業界全体の問題だ、として議論を摩り替えた。今回、どのような弁明がなされるのか非常に興味深い。また、各局の報道も注目だ。
■日経新聞の全国世論調査…
日本経済新聞社が12―15日に実施した全国世論調査で、小泉内閣の支持率は前回の2003年12月調査より5ポイント上昇し、48%になった。不支持率は5ポイント低下し、36%だった。イラクへの自衛隊派遣に関しては、賛成が43%、反対が42%となり、賛成が反対を上回った。自衛隊派遣への理解が進んだことが、内閣支持率を押し上げた格好だ。
 自衛隊派遣の賛否の推移をみると、イラク復興支援法が成立した直後の昨年8月の調査では、賛成が28%、反対が52%で、反対が大きく上回っていた。政府が自衛隊派遣の基本計画を決めた後の前回調査では賛成33%、反対52%と、その差が縮小。実際に自衛隊が派遣された今回の調査では、さらに賛成が増える一方で、反対の比率も低下に転じた。
 男女別にみると、男性は賛成53%、反対36%。一方、女性は賛成34%、反対46%で、女性に反対論が根強いことがうかがえる。

■最近のメディア報道を見れば、当然の結果と言えるだろう。派遣前はイラク治安が悪化、テロ多発というニュースばかりが流されていた。最近では、自衛隊の活動内容を紹介する内容に変化している。つまり、「自衛官の死」以上に「復興支援」という側面がより意識される。こんなことで、反対から支持へと移動するのか…そりゃ某氏に「単純な国民」と呼ばれるわけだ。自衛隊派遣、支持不支持を決めるポイントがちょっと違うんじゃないか。
■男女間の乖離は非常におもしろい。「女性は平和を好む」という言説と合致するかっこうだが。世代間の相違は対象外だが、だいたい予想はできる。年配になればなるほど自衛隊派遣への抵抗感は強いことだろう。
■最近では世間の関心事が北朝鮮へと移行している。拉致問題へのいら立ちが、政権批判につながりかねず、支持率が上がったからといって安心していられない。この警戒感から、「対話と圧力」のうち「圧力」への傾斜が予想されうる。やれやれ…不毛な報復合戦へとエスカレートしなきゃいいけど。
■久しぶりに『TVタックル』を見た。いやぁ〜、タカ派がズラリと並んで、江田憲司がまとも見え、ますますひどい番組になっていた。それネタでしょ?と言いたくなるような議論ばかりしている。特にハマコーのトンデモはもはや笑ってすまされないとこまで来ている気がする。


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