2003年11月19日水曜日

産経新聞「テロにたじろぐ国家」


■産経新聞・19日社説
「脅しに屈すれば、『テロにたじろぐ国家』として、日本の威信と国際的な信頼性が損なわれる。」

あぁ、やはりそうきますか。
日本の威信?アメリカの属国状態なのにこの強弁。
国際的な信頼性?「ならず者国家」であるアメリカの手先が、「国際的な信頼性」を勝ち得るとは思いませんがね。
「一部テレビのワイドショーは、明日にも『東京攻撃』があるかのように伝え、自衛隊のイラク派遣を見送るよう世論を誘導している。」(同社説)
もちろん、不必要に恐怖を煽るのは論外だが、自衛隊を派遣することでいかなるリスクを抱えるかを認識する必要はある。安易に自衛隊派遣となる前に、具体的なイメージができたという点で、テロリストの脅しは冷静になるよい機会だったと思う。
「イラク復興と中東地域の安定が日本の国益である限り、日本政府は自衛隊の早期派遣という選択をとらざるを得ない。」(同社説)
あのねぇ…中東地域の不安定要因は何かね?アメリカじゃないのか。
「イラク復興と中東地域の安定が日本の国益である」と言うのなら、なんでアメリカを支持しちゃうわけ?
「戦後日本に特有な精神的な弱さが暴露されることで、かえってテロの犠牲者を出しかねない逆説に目覚めるべきである。自虐的な日本より、いまは苦難に立ち向かう雄々しき日本が求められているのである。」(同社説)
やはりそうきますか。
「戦後日本に特有な精神的な弱さ」「自虐的な日本」って、言いたいばっかじゃないか。だが、なぜそれがテロを増発させるのか。
「日本はテロで脅せばたじろぐ」と思われたとしても、アメリカの「テロとの戦い」に組み込まれなければ、テロを回避できる。出る杭は打たれるが、出なければ打たれないのである。「テロとの戦い」を静かにやり過ごす…それも賢い処世術ではないか。
イラク派兵は、「テロの標的」への立候補であり、勇み足にもほどがある。
いや、「雄々しき日本」に必要なのは、アメリカに従属しない勇気だ。


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