2003年11月25日火曜日

小沢一郎・横路孝弘


■小沢一郎 ―横路孝弘らとの会談後に
「『横路さんらと意見が全然違う』と言われるが、安全保障政策は自民党のなかの違いほど我々の違いは大きくない」

��001年12月に行った小沢・横路両氏が合意した内容を再確認したそうな。その内容とは…
?自衛隊は憲法9条の理念に基づき、専守防衛に徹する。
?国民の生命・財産を守る場合を除き個別的、集団的自衛権発動による武力行使はしない。
?国連平和協力のために、国連決議等に基づき自衛隊と別組織(国連待機部隊)を作り派遣する。
…だそうな。
ただ、小沢は国連待機部隊が武力行使を含む活動もできるとの考えだが、横路は明確な考えを示していない…らしい。
さらに、?や?に関しては、「国民の生命・財産を守るため」とか「専守防衛」というのはいろんな解釈の余地があり、小沢と横路では大きな隔たりがあるように思える。「国民の生命・財産を守るために…」なんてのは、タカ派の常套句じゃないか。
小沢の「専守防衛」という概念には注意を要するだろうし、?は裏を返せば、「国民の生命・財産を守る場合、個別的・集団的自衛権発動による武力行使をする」ということになる。小沢はこれを意図しているのであろうが、横路は「集団的自衛権」なんてとても認めそうにない。
結局、何も合意したことにはなっていない。玉虫色の合意であり、民主党につきまとう安保に関する懸念を払拭しようとするパフォーマンスでしかない。
また、小沢が掲げる「国連決議と要請があれば何でもするという論理」は、大国の論理が幅をきかせる現在の国連がどれほど信用に足るか…という懸念も残る。
田中康夫は小沢を「新しいハト派」と持ち上げたが、とても賛同できないなぁ…。


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