2003年7月30日水曜日

ガチンコ!

■ドイツの世論調査機関、フォルサ研究所が行った最新の調査で、調査は最新の双方向テレビ「セット・トップ・ボックス」を使用し、1630人の参加者が、家庭のテレビ画面に映し出された質問にリモコンで答えた。それによると回答者の99%はシュレーダーの顔と名前を知っていたが、役職を答えられたのは51%にとどまった…らしい。
■そんなバカな。ドイツでは「シュレイダー首相」と呼ばないのだろうか?「シュレイダー」とか、英語でいう「ミスター」みたいなものがつくのだろうか。ちょっとわからん。ドイツ国民は、シュレイダーがイラク戦争に反対してたのを見ても、「そう言えば、あのオジサンなにやってる人?」という感じなのだろうか。
■シュレーダーで思い出したのが、三宅正治アナだ。『クイズ!ヘキサゴン』が深夜で三宅アナが司会をやっていた。回答者の一人(蛭子能収だったかな?)が「シュレイダー」と書いたことがあった。その時、三宅アナの口から飛び出した言葉…「誰なんですか、それは?」とツッコミを入れた。いやいや、ツッコミがおかしいよ。あぁ、フジテレビ女子アナウンサーが知性の欠片もないことは一目瞭然なのだが、ベテラン男子アナウンサーまでもがこの状況ですか。こんなことを思うのはもはや、ドイツの首相の名前を知ってることが異常であったり、アナウンサーの固定観念を捨てきれていないからかもしれない。
■四年半続いてきた『ガチンコ!』(TBS)が、最終回を迎えた。「やらせ」を堂々と使い、「修羅場」コントを繰り広げるという全く斬新な笑いの手法で、一部で人気を博してきた。そもそも「ガチンコ!」ってタイトルからしてボケなのだが。
■最終回…初っ端から、全員参加によるドタバタ喜劇だ。「札付きのワル」は、胸倉を掴んだり押し合ったりするが、相手が怪我しないように配慮をして、決して殴ったり蹴ったりはしない…「とんでもない修羅場」をなんとなく作り出している。取っ組み合う者とそれを止める者…役割分担がしっかりとできており、バランスよく均衡している。
■最終回を「修羅場」で終えるわけにはいかないだろうと思っていたら案の定、「ワル」が騒いでいたのは最初だけで、講師やTOKIOの話を非常にしっかりと聞いている。ある講師がスピーチで「人の話も聞けないお前らが…」みたいなことを言っていたが、「ゴミども」は非常におとなしく話を聞いていたよ?番組製作者は「最終回は感動で終わらせなければいけない」と思っていたはずだが、『ガチンコ!』の「ワル」は本当に空気が読める。「ゴミども」と講師・TOKIO・製作者とのすばらしい意思疎通こそ、この壮大な喜劇を続けてこれた秘訣だ。
■大和龍門は演技もうまいし、しっかりと笑いがとれる業師だ。「仰げば尊し」を熱唱もよかったが、その替え歌も秀逸で笑えた。あるいは、「ガチンコは一番の倫理・道徳教育番組」というボケの発想はすごい。「やらせ+暴力」なしでは成り立たなかった、この番組が教育番組だと言うのだ。こんな真顔ですばらしいボケをかます者が、今の芸能界にどれだけいようか?
■最終回は笑いどころ満載だったのだが、なかでも一番笑ったのは、ガチンコダイエット学院の参加者がリバウンドしていたとこだ。


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