2003年7月2日水曜日

たばこ税

■たばこ税の増税で、大半のたばこの価格が今日から上がる…らしい。値上げは禁煙に踏み切る大きなきっかけになればいいだろう。が、その反面で見過ごせない問題も抱えている。ってのも、「どうしても止められない」というタバコ依存症って人がいるわけですよ。悪い習慣がついちゃったってわけでして。
■「タバコありまっせ!」と言ってきたお国がですね、「財源不足」を補うために増税ですわ。官僚的・政治的税源調達の原則…「取りやすいところから取る」。これの典型が「タバコ税」だ。というのも、我々は「タバコ=害」という意識があり、冒頭に僕が書いたように「値上げが禁煙を促進するきっかけになれば…」と賛成してしまう。まんまとその意識を利用されている。
■タバコは依存性があるために、増税をしたからといって、税金の収入が減るということはないと考えられる。これほど、おいしい財源はありません。でも、問題はやめたくてもやめられない人にあると思う。しかも、その人が経済的ゆとりがない人だったら、なおさら深刻だ。NGO「たばこ問題情報センター」の渡辺文学代表って人が「未成年者の喫煙を防ぐためには1箱500円にしてもいいぐらい」と言っていた。たばこ依存症貧乏人は苦しめばよい、という考え方なのだろうか。価格を上げれば、たばこを止める…そのような短絡的思考こそが「禁煙ファシズム」の原動力になっている気がする。
■「禁煙ファシズム」という世の風潮を再考する必要がある…と常々思っているわけでして、そのうち考えてみたい…前にも同じようなことを書いた気がするが(笑)


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