2003年6月6日金曜日

パレスチナ国家樹立へ

■ブッシュ米大統領は、アカバでイスラエルのシャロン首相、パレスチナ自治政府のアッバス首相と初の3者会談を行い、2005年までのパレスチナ国家樹立への道筋を示した新和平案「ロードマップ」(行程表)の受諾が公式に表明された。「暴力と流血の連鎖」が断ち切れなかったパレスチナ情勢は大きな転機を迎えた…らしい。
■3段階から成る行程表は、第1段階で双方の暴力停止やパレスチナ自治区の民生向上などを挙げ、第2段階で暫定境界を持つパレスチナ国家を創設。第3段階で難民や聖地を含む難問の2005年までの最終的な解決を目指している。
■最大の問題は、聖地エルサレムの帰属と過激派を抑えられるかだろう。イスラエル、パレスチナ(国家)が共有が現実的のように思われるが、それで丸く収まるかどうかはわからない。そして、そんなことで過激派は納得するのだろうか。あと、アメリカのスタンスが公正たりうるかということも懸念材料だろう。大統領選挙で勝てるように、せいぜい点数稼ぎしてくださいな。あぁ、勝っちゃ困るか。
■アメリカの世論調査機関ピュー・リサーチ・センターによると、世界の指導者で信頼度が高いのは、欧米ではブレア英首相とアナン国連事務総長、イスラム圏ではシラク仏大統領とアラファト・パレスチナ自治政府議長だった。ブッシュ米大統領への信頼度は、イスラエルを除くほとんどの国で低かった…らしい。
■イスラエルではブッシュ大統領が最も信頼されている。まぁ、イスラエルびいきのブッシュ政権のこと…予想される結果ではあるが、あのバカ大統領を信頼できるイスラエルってのはすごい。やっぱ、これも「テロへの恐怖」がなせる業だろうか。
■中東和平の困難性がより明示的に示されているのは、同調査で、パレスチナにおける信頼度は「国際テロリスト」のウサマ・ビンラーディン(71%)が1位となっていることだ。イスラエル支援を続けてきたアメリカ…アメリカへの憎しみは相当強いはずで、それがアメリカに一撃を食らわせた「英雄」であるビンラディンを信頼する所以だろう。そんなアメリカが仲介する和平プロセスを、パレスチナ人はどれだけ信用できるだろうか。
■「燃焼系〜♪燃焼系〜♪アミノ式♪」ってわけで、ちょっと前に話題になったあのCM(ちなみにあの飲み物の正式名称は「アミノ式の明るい生活計画」と言うらしい)…手をつかずにその場で宙返り、足の屈伸だけ棒上りをしたり、といろいろやってきたわけだが、それだけでは飽き足らず、今度は子供を足でくるくると回し出した。
■そこで、急に思ったのは、足でくるくると回されている時、人はどのようなことを考えるのだろう…ということだ。それはそれは複雑な気持ちだろう。いったいどんな顔をして回されればいいのだろうか。ちょっとした罰ゲーム(幼児虐待と呼んでもいい)じゃないか。
■実際に、あの回されている子は何を考えて回されているんだろう。あるいは、将来自分の映像を見てどう思うのだろう。親は子どもが出演しているCMは大事に取っておくだろう。そして、成長した我が子に幼少期の子どもの活躍を見せる。映し出されているのは、奇妙な特技を持った女に足で回される自分だ。それはそれで複雑な気持ちにさせる。


0 件のコメント: