2003年6月25日水曜日

「市民派」菅直人と長男・菅源太郎

■菅直人HP>「菅直人の今日の一言」より引用…「阪神が優勝する年は政権交代がある。このジンクスを大事にしたい。阪神がんばれ。」

■阪神ファンの竹中平蔵大臣が阪神優勝の経済効果に期待することにも似ており、なんとも微笑ましい。いくら与党になれないからって、やけになってはいけません。阪神タイガースに頼っているようじゃぁ、もうだめだと思います。阪神は人をだめにする。やはり阪神はバカを作る、という僕の仮説は立証されつつある。

■そんな「阪神頼み」の党首・菅直人の長男、菅源太郎氏(30)が次の衆議院選挙で出馬するらしい。源太郎氏は東京都在住でNPO役員として選挙権を18歳に引き下げる活動に取り組んでいる。菅代表は山口県出身だが、本籍は岡山1区内にある。こうした縁もあって源太郎氏も立候補を決断した…らしい。

■当然、「二世議員」との批判が起きよう。菅直人は自らの選挙区が東京18区であることをあげ、「地元の要請で本人が決めたこと。おやじが政治家という意味では二世だが、私の後を継ぐ選挙区ではない」と語った…らしい。何を言ってやがるんだ。そんな屁理屈が通じるとでも思っているのか。「菅直人の息子」という時点で、他の候補者よりも有利に決ってるじゃないか。

■地盤・看板・カバンの無い一般人が当選するのは不可能だ。菅直人はこれまでずっと「市民派」を名乗ってきた。彼のホームページのプロフィールには次のような記述がある…「選挙を市民の手に取り戻そうと、故・市川房枝さんを参議院全国区に担ぎ出し、選挙事務長として活躍。」

■「市民の手に」という初心を持っていた菅が、政治家の世襲を批判するのではなく、自分の息子を政治家にさせようだなんて。「市民派」が聞いて呆れる。民主党は政治改革などするつもりはないのだろう。それを党首自ら示した模様。


【追記】
 現在のシステムで世襲議員を批判するのは、いささか危険なことである。それから、「菅源太郎には政治家の資質がない」と言っているわけでもない。

 僕が指摘したかったことは、民主党の戦略的な誤りと菅直人という政治家は「市民派」の仮面をかぶっているに過ぎないということだ。ただでさえ自民党と民主党の差異がわかりにくいと指摘されいるのに、「自民党は世襲政党である」という「わかりやすい違い」を失ったことにある。そして、「市民派」(僕はこの言葉が大嫌いだが…)を名乗ってきた人物が、このような変節的な行動をおこすとは何事かということだ。そして、民主党の世襲政党化が残念でならない。



■共産党の筆坂秀世政策委員長がセクハラをして、自ら職を辞した。党では不破哲三議長、志位和夫委員長、市田忠義書記局長に次ぐ実力者で、「党の顔」として活躍していた。これを聞いて…正直、驚いた。あまりにもいきなりだ。さすが共産党、内部の情報を漏らさないのはさすがの「密室」ぶりだ。もしや「柔軟路線」を勘違いして、はめをはずしたわけではあるまいが。

■自民党が来年夏の参院比例選で元広島カープ監督の古葉竹識の擁立を検討している。江藤・亀井派が中心に進めているもので、古葉氏は同日、青木参院幹事長らに会い、立候補の意思を伝えた…らしい。で、今年2月の広島市長選に立候補したが、落選していた。そういえば、立候補はずっと前に取り上げたものの、結果は知らなかった。落ちてたんだね。それはご苦労様でした。でも、懲りずにまた立候補するなんて…迷惑な人。


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