2003年6月25日水曜日

ザ・グレート・サスケ

――2003年3月15日
■「みちのくプロレス」社長で覆面レスラーのザ・グレート・サスケが、岩手県議選盛岡選挙区に無所属で立候補する…らしい。で、覆面はつけたまま…これには選管も困惑しているという。覆面は違法ではないのだ。
■いやぁ…なんて申し上げてよいのやら…ファンの心情はいかがなものか?プロレスで培った知名度を勘違いして、政治に色気を出すなんて…仮に、僕の好きな格闘家が「政治家になる」と言ったなら、興ざめだ。自分には見る目がなかった…と恥じるだろう。
■そもそも、「覆面レスラー」というのがわからないじゃないか。いい年した大人が、すこぶるセンスの悪いマスクを被ってリングの上ではしゃいでいるなんて、バカとしかいいようがない。あんな格好で人々の前に出て、恥ずかしくないのか。一度、自分の格好を鏡に映して見てみるとよいと思うのですよ、あれは。あんなマヌケな格好で主張されても、まったく説得力がないじゃないか。
■第一、「ザ・グレート・サスケ」という名前はどうなんだ。グレート?まさか…これも「偉大なる」か。「偉大なるサスケ」…自分で言うなよ、ってか自画自賛かよ。「偉大なるサスケ将軍」にゃぁ金正日将軍様もビックリである。
■僕は「覆面レスラー」に関してあまりにも無知だが、あの「獣神サンダーライガー」というのもどうかと思うのですよ。バカにしか見えない、という「覆面レスラー」の共通点を持つのだが、彼の場合は自分で「獣神」を名乗り、自信満々のバカなのだ。背も低くく、中肉中背という感じで、「あれで獣神なのか?」と物足りなさを感じる。ボブ・サップですら「野獣(ビースト)」と控えめなのに、ライガーは当たり前のように「獣神」なのだ。あの自信はいったいどこからやってくるんだ?「獣神」とは「獣の神」であり、「獣神>野獣」という構図なのだ。人々はそこに疑問を抱くべきだ。「あれは本当に獣神なのか?ことによると、ただのバカじゃないか?」と。
■百億歩譲って、ライガーがサップよりも強いとしても、あんなマヌケな「お面」を被った奴が「獣神」なものか。彼はあの「お面」を見て言うのだろうか…「よし!獣神の名にふさわしく、かっこいいマスクだな!」と。自分の姿を鏡や映像・写真で見て言うのだろうか…「俺、イケてるなぁ…」と。本人がそう思うのなら、そっとしておいてあげようとも思う。王様がハダカであることを指摘してはいけない。なぜなら、真実を知った彼のショックは計り知れないからだ。
――4月14日
■ドクター中松が大量得票したわけだが、そんななか、一人のバカ者が当選しました。「ザ・グレート・サスケ」というバカだ(※3月15日を参照)。今回、岩手県議にトップ当選したらしい。彼は自由党から推薦をもらっていたんだね…知らんかった。彼のような人を国民に推薦するなんて、小沢一郎が率いる自由党ってのは、ほんと「理念」がありますのね。たいしたもんだ。偉大なる(自称)サスケ氏は県議になっても覆面でいくらしい…これを「理念」と言わずして、何を「理念」と言えましょうか。きっとこの「理念」こそ自由党が今の政治に必要なものと考え、推薦したに違いない。小沢一郎が次の国会でどのようなお面をつけてくるかが楽しみだ。
――4月15日
■ザ・グレート(自称)・サスケは覆面を取るべきだ、と増田寛也知事や自民党に批判されているが、偉大なる(自称)サスケは取れば公約違反になると反論している。僕は覆面を取るべきではないと思う。自民党は「神聖な議場には顔の見えない人が入るべきでない」と言うのだが、あんなバカに議場の席が用意されるのだ、そんなものが神聖なものか。完全に失墜しているのだ。それに、このバカが岩手県民の代表です、と全国に示す必要もあるのだ。恥を知れ、岩手県民。
■それにしても、こんなバカなことを書いている暇がなくなってきた。こんな駄文を書くくらいの時間はたかが知れているのだが、自分自身にあせりが出てきたからいけない。こんなことをしてる暇があったら、勉強しなくてはという考えが僕を支配するのだ。かなり更新の速度を落とす必要がありますねこれは。
――4月18日
■小沢一郎は、剛腕コラムの中で、「サスケ氏は昨年秋、映画の試写会で初めて会ったが、救急医療体制の整備問題など、政治を真面目に考えている若者であり、他のタレント候補とはものが違う。間違いなく有権者の有益になる議員になることだろう」と自己を正当化している。まったくタレント候補を出すときってのは、どいつもこいつもこういった言い訳をするんだ…自分たちの理念や信念が疑われないために。
■政治をまじめに考えているだけで推薦させてしまうものなのかよ、小沢一郎の「理念」というのは。政治をまじめに考えている若者なんてそこら中にいる。たとえば、政治家を志して、政治家の秘書になる人間だっているんだ。そういう人の方がよっぽどザ・グレート(自称)・サスケよりもよっぽど政治のことを考えていると思うけど?
――5月9日
■偉大なる(自称)サスケ議員の覆面がよほど気に入らないらしく、県議会では「覆面禁止」規則案なるものを採択しようという動きがあったようだ(ひとまず延期になったらしい)。自由党の県議が弁護するように、「特定の人(バカ)を排除するための規則改正はフェアではない」。
■一方、県議たちの言い分もわからないではない。まぬけな「覆面」をかぶったバカが、同じ「岩手県会議員」を名乗るわけで、「バカ(サスケ)」の最も「バカな部分(覆面)」だけでも排除したいのだろう。が、岩手県民の「見識」に敬意を示すべきだ。覆面は「公約」であって、それを有権者は支持したのだ。それを寄って集って潰そうってのは「民主主義」とは言えませんね。もっとも、ザ・グレート(自称)・サスケが当選する時点で、既に「民主主義」は宙に浮いた言葉になってるけどね。
■それにしても笑えるなぁ…NHKのニュースで、大真面目にアナウンサーが言うんだよ…「ザ・グレート・サスケ議員の覆面の着用を認めるかどうかが問題になっています」って。で、偉大なる(自称)サスケのインタビュー映像が流れる…字幕にはもちろん「ザ・グレート・サスケ議員」。特に ・(←中黒)の部分が笑える。
■バカなのはどっち?…「タマちゃんを議論する埼玉県」と「覆面を議論する岩手県」。う〜ん、甲乙つけがたいですね。しかし、忘れてならないのは、どちらも「日本」でおきているということです。そう、僕もあなたもバカの仲間なのですよ。
――5月28日
■あの覆面レスラーの話題とあれば、取り上げないわけにはいかない…岩手県議のザ・グレート・サスケ(33)にAV出演疑惑が浮上している…らしい。出演しているのは別人…と本人は言っているわけだが。タイトルがすごい。こともあろうに、『サスケのジュニアはヘビー級チャンピオン!!』だ。
■「中肉中背」のザ・グレート・サスケ議員と違って、「息子」の方は「ヘビー級チャンピオン」らしい。AVのタイトルを考える人ってのはどうもおかしい。いったい、どこからこんなクレイジーな発想が浮かぶのだろうか。しかし、真偽はともかく、「グレート」を自称する以上、やっぱ「ヘビー級」じゃなきゃまずかったんだろうなぁ…と妙に納得させられた。これが「ミニマム級」とか「フライ級」「バンタム級」の「チャンピオン」だったら、「だから何だよ」と言われかねないのだ。
■県議会では、当選直後からご本人の覆面姿での議場入りが問題化し紛糾。マスク問題は継続審議となっており、「反覆面」県議からは、議会運営委などでAV疑惑の説明を求める動きもある…らしい。岩手はとんでもないことになっているのだ。かなりどうでもいいことで盛り上がっている気がするのだが。
■しかし、もしAV出演が真実だとすれば、偉大なるサスケ議員は「AVに出て何が悪い!」と開き直ればいいと思うし、岩手県議に聞きたいのは「AV出演ごときで何を騒いでいるの?」ということだ。じゃぁなにかい、AV男優やAV女優は議員になれないってのかい?となると、山崎拓の立場はどうなってしまうんだ。山拓は自分は「AV男優」であると語っていたらしいぞ。そんな奴が政権党である自民党の幹事長だ。
――6月17日
■岩手県議会運営委員会は本会議で覆面着用を禁止する議会規則改正案を採決することを決定した。容認派と反対派の議員はほぼ同数…らしい。以前にも述べたが、覆面を装着したザ・グレート・サスケ議員を選んだ岩手県民の「見識」を尊重すべきなのである。こんな奴が簡単に岩手県議になってしまうことは面白くないかもしれないが、岩手県議はこのバカを同じ岩手県議として認めなければなるまい。
■だいたい、こんなバカげたことを議論している場合か。よっぽど岩手県議の仕事はないと見える。一人のバカのマスクごときに、容認も反対も糞もあるか、ばかやろう。あんなバカは無視しておけ。ただ、小沢一郎には是非コメントして欲しいね。小沢や自由党の「理念」とか「政治哲学」をぜひ聞かせてください。それはそれは滑稽に違いない。
――6月25日
■あのバカ覆面レスラーの覆面を規制しようという法案が否決された。なんでも覆面容認・反対が真っ二つに割れて、議長裁定で否決されたとか。ものすごい盛り上がりだ。岩手県議はやっぱりバカだった。そして岩手県民もバカだった。そんな「岩手県」で、はなわ のベース漫談を希望。
■そんなザ・グレート・サスケ岩手県議が、県議会に虚偽報告した疑いが出ている。前に取り上げたが、『サスケのジュニアはヘビー級チャンピオン!!』というAVに出演した疑惑で、本人は『サスケのジュニアはヘビー級チャンピオン!!』に出演していないと主張したが、声紋を取ると本人であることが確認されたという。やれやれ…喜劇はまだつづくようだ。
■やはり『サスケのジュニアはヘビー級チャンピオン!!』のインパクトはすごい。サスケの家族はどういう心境だろう。メキシコ人妻、長男、長女の家族構成だったと思う。妻はサスケのジュニアの大きさを知っているわけで、そんなサスケが「ヘビー級」と嘘をつき、リングの上でプロレスではなくセックスしているのだ。だが、最も深刻なのは息子(ジュニア)だ。なにせ、知らぬ間に「ヘビー級チャンピオン」にエントリーされているのですから。


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