2003年4月22日火曜日

野口悠紀雄の「超」商売法

「野口悠紀雄、金儲けてるなぁ…」と思ったのは、ブックオフ(中古書店)でずらりと並んでいる彼の本を見たときだ。古本屋に大量にあるんだから、さぞかし売れたのだろう。まぁ、駄本だから、古本屋にあるわけだが(*1)。

 僕が「野口悠紀雄」の名を知ったのは、中学生の頃だったと思う(*2)。『「超」勉強法』(講談社)を読んだ。『「超」整理法』(中公新書)がヒットした後の本だ。これら「超」がベストセラーになったことに気をよくして、なんでも「超」をつけて売り出した。

 「Amazon.co.jp」で「 “野口悠紀雄” “超” 」を検索したら48件もヒットした(現時点で)。
 『「超」整理手帳』関連のものが多いが…次のようなものが並ぶ。

 「超」文章法、「超」勉強法・実践編、続「超」整理法・時間編、「超」整理日誌(1〜7まである!)、「超」発想法、「超」整理法、パソコン「超」仕事法 、インターネット「超」活用法、シンデレラのパソコン「超」活用法、「超」知的生産とパソコン、パソコン「超」仕事法、「超」知的生活法、365日の「超」知的生活、『超』自分史ガイド、「超」旅行法…

 特徴としては、類書を出したり、文庫化して儲けているようだ。これはもう「悪乗り」としか言いようがない。

 そして、本ばかりではない。週刊誌の連載も「超」で、週刊ダイヤモンドは『「超」整理日記』、週刊新潮は『「超」納税法』だ。

 『「超」文章法』のなかに次のような記述がある。
思いやり、さわやか、達人、しなやか、やさしい、人間性。これらは、もともとは美しい日本語だった。しかし、こうした表現を臆面もなく使う人々に乱用されたために、言葉のイメージが低下した。いまや陳腐としか言いようがない。私は、こうした表現を平気で使う人を無神経だと思う。


 「陳腐」な単語に「超」を付け加えることを野口は忘れているようだ。


 「超」をブランドとして使うなんて、商売がうまい。さらには、彼はインターネット関連の本を出すだけあって、ネット商法にも長けているようだ。「オンデマンドカレッジ」と称して、『「超」整理法』を教えて、金儲けしている。サイトで自分の本を宣伝するのだが、それにとどまらない。

 今後も野口先生は「超」で儲けるのだろうが、手始めに『「超」商売法 』とか『「超」印税生活』という本でも出したらどうか。
 あるいは、ストレートに『「超」利用法』というのも捨てがたい。


――――――――――――――――

��*1)我が家には100円で買った「日本経済 改革の構図」「1940年体制――さらば戦時経済」(共に東洋経済新報社)がある。まぁ、こっちは野口の本業(?)の経済学だが。あと、半額で買った『「超」文章法』。

��*2)その後、大学に入って、彼が著名な経済学者であることを知った。単なる「有名」な経済学者ではなく、学術的にも高い評価を受けている。長年、一橋大学で教鞭をとり、現在は青山学院大学大学院教授らしい。いわゆる「市場原理主義者」。


 そう言えば、野口は三島由紀夫の「文章読本」を引用して、「“僕”という表現をよく見かけるが、私は賛成できない。」(「超」文章法)と言ってたなぁ…


0 件のコメント: