2003年3月31日月曜日

大学院

■明日から4月。日本にとっては区切りの日だ。私も大学生最後の年を迎える。時の流れというのは早いもので、高校を卒業して、もう三年が経ってしまった。

■もう三年だ。この三年間は中学校や高校の頃にもまして時の経過が早い。私の師匠(ゼミの先生)は、「大学時代がアッという間に過ぎてしまったと思ったら、それはまずいことだよ」と言っていた。それは何も刺激がなく、日常を惰性にすごしてきた証左である、というのだ。たしかに、そう言われてみればそうだ。社会に出て、30歳や40歳…へと年をかさねていくほど、時の経過が早くなるという話はよく聞く。それは刺激が少なくなっているからだろう。

■大学生活は充実していたかというと、かなり疑わしい。大学生時代に私は何をやってきたというのか。人に誇れることなど何一つ無い。1、2年の頃は大学にも行かず、遊んでばかりいた。それはそれで楽しかったが、そこから何も得るものはなかった。「楽しかった思い出」という後ろ向きな物は手にしたが…

■日本の大学の性質というか、社会に出るまでの「執行猶予」としての大学は、多くの人にとって、楽しかった時の「いい思い出」を提供する。しかしそれは、社会に出た後で「あの頃は楽しかった」と回顧する、言わば、現実からの避難所という役割を果たしているだけだ。「大学時代は楽しんでおけ」と言うのも、「その後には辛いことが待っているから」という感覚があるからだ。結局、それは自分の思うとおりの人生がおくれないことへの「負け惜しみ」じゃないか。それをよしとすることは私にはできない。

■3年になってからは、ある意味では心を入れ替えたのだが、それでも充実しているとは正直言えない。そして今、4年生になった。周りはこの不況の中、就職活動をしている。私はそれから免除され、時間浪費することもない。親のスネをかじって、大学院に行く。これまでの惰性の延長線上に未来があってはならない。

■…と長々と決意表明してみた。終わりよければ全てよし…というわけにはいかないのだろうけど、大学生活最後の年というのはこれからのためにも重要だからね。私の目指す道はあまりにも狭い。そのためには勉強するしかない。今年は英語とフランス語もやらないとなぁ…留学もしたいし。

■「いままで不便、ごめんなさい」「これから便利、はじめます」しりあがり寿さんによるイラストとともに、日本郵政公社がユニークな「おわび広告」を全国紙に掲載する。公社化を機に、利用者本位に変化したことを強調する…らしい。民営化しなくても十分…っておことをアピールしたいのかしらん。現在の不況に対して無策であることをそらすために「民営化!」って絶叫している政権だもんね…そりゃ大変ですね。


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