2008年6月11日水曜日

LZR:スピード水着

■スピード社水着 開発競争で水をあけられた(6月11日付・読売社説)
 3社もLZRの着用を容認する方針だ。水着の開発競争で敗北を認めたことになる。

 LZRの素材である化学繊維は、日本の得意分野のはずだ。スピード社の後塵を拝したのは、残念なことだ。

 3社が日本の水泳界を支えてきたのは事実だが、水連との契約の上に、あぐらをかいていたということはないか。

 昨年、LZRの前のモデルを着た外国選手が好記録を連発し、注目された。

 だが、海外の情報を分析する部門を持たない水連内部では、水着の性能の違いを指摘する声はほとんどなかったという。

 今年に入ってLZRが発表され、3月の欧州選手権などで世界新が相次いだことから、ようやく水着に目を向け始めた。情報戦で後れをとったことが、今回の騒動につながっている。
 「『まさか水着でそれほど記録が違うわけがない』と古い考えにとらわれていた幹部が多かった」(朝日社説)んでしょうかね? いや、ど素人の私はもれなくそう思っていたわけですけどね。まぁ、トップレベルにもなると、そういうのが細かいところの勝負になってくるのだろう。で、そうなると、これは水着の勝負の様相を呈しており、どうもなぁ…とも思うのだ。

■スピード水着―さあ、実力の競い合いだ(朝日新聞・社説)
 スポーツと用具の関係をめぐる問題は古くて新しい。

 こうしたハイテクを利用した水着が競技をゆがませるのではないか、と心配する声がある。競うのは選手であって、用具で勝とうとするのは邪道と思う人もいるだろう。

 だが、もともとスポーツと用具は二人三脚で歩んできた。新しい技術や用具が人間の新しい可能性を引き出し、限界を超える支えになってきた。用具にも絶えず新しい発想が求められる。

 その意味では今回、国内メーカーは完敗だった。

 着心地を重視し、体を動きやすくして選手の能力を発揮させる。それが国内メーカーの考え方だ。

 スピード社は違う。着心地を切り捨て、水の抵抗を減らすことを最優先に設計した。超音波加工技術を採用して縫い目をなくし、強烈に締め上げることで体の凹凸を滑らかにしたのだ。

 大胆な発想の転換ということでは、過去にスピードスケートの例もある。かかとの部分が刃から離れる靴をオランダのメーカーが開発したのは長野冬季五輪の前だった。新しい靴は瞬く間に世界を席巻した。
 はい、私も「競うのは選手であって、用具で勝とうとするのは邪道と思う人」です。

■北島康介が「泳ぐのは僕だ」と書かれたTシャツを着ていたけども、スピード社製の水着着た途端、記録がガンガン出るわけだからねぇ。そういう意味でも、今後も用具の争いが着目されてしまうような仕組みはできないもんかねぇ。同じ水着を着用するとか…ってなると、またどの会社にするのかが問題となり、これまたビジネスの香りがプンプンしますけど。

■スピード水着容認 世界と戦う条件が整った(産経新聞・社説)
 また、北島選手はミズノ社とアドバイザリー契約を交わし、他にも社員選手がいる。企業として自社製品の着用を望むのは当然だが、LR解禁を了解した以上、国内3社は現場サイドの意向を尊重して、これまでと同じような支援を行うことを期待したい。

 水着によって記録が短縮され、勝負が決まるのはスポーツの基本から外れるとの見方がある。

 主役はあくまでも選手だ。メダル獲得には日ごろの鍛錬の成果が試される。一層の奮闘を望む。
 いやぁ…北島さんからすりゃ、とても「世界と戦う条件が整った」とは言えないんだろうな。「主役はあくまでも選手」ではあるが、どっちの水着を着るのか…俄然、注目が集まるんだろうな。ま、ミズノは違約金やペナルティーは課さない方針を発表したってんだから、もうスピード社製のを着るのは決定してんのかな?

■個人的にはミズノを着てほしいな。応援はしないけど。なぜなら、泳いでる北島さん自体にはまったく興味がないからだ。

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