■ロシア大統領選でメドベージェフ第1副首相の当選が決まり、5月に第3代大統領に就任する。一方、プーチン大統領は退任後も首相として次期政権に残り権力を維持する意向を表明しており、メドベージェフ、プーチン両氏による異例の「双頭体制」が誕生する…らしいんで、社説がそろってた。ま、そっちは退屈だったのでパス。解説記事をぺたぺた。
■クローズアップ2008:双頭体制の露政権 「強国」へ、プーチン首相(毎日新聞)
ロシア大統領と首相ま、半大統領制ってわけで、この記述だけだと、メドベージェフが圧倒的な権力を持つようにも思えるが、そうはならないのはみんな知っている。
ロシア憲法によると同国の国家元首は大統領。軍最高司令官で核のボタンを持つ。下院の承認を得て首相を任命、独自の判断で解任できる。首相は政府を統括し、事実上のナンバー2。大統領が死亡または職務不能となった場合、大統領職を代行する。任期の規定はない。一般的に外交や安全保障は大統領、経済などの内政問題は首相の権限とされるが、憲法に明確な規定はない。
プーチン氏が大統領退任にこだわったのは、法による支配を強調してきた氏が「憲法を尊重したため」(親政権の政治アナリスト、ファデーエフ氏)とされる。だが、なぜ首相の座を求めたのか。ふーん。なんか結局、「プーチンのロシア」なんだろか。一端、院政しておいて、再登板ってシナリオなのか? で、この体制の安定性は…
ロシア国内では、昨年秋に表面化したプーチン氏周辺の権力抗争が去就に影響を与えたとの見方がある。後任大統領をめぐり、「シロビキ」と呼ばれる政権内の治安、情報機関出身者の間で権力抗争が激化した。
プーチン氏は強権志向が強いシロビキと、欧米寄りのリベラル官僚、実業界の双方の支持を得て、微妙なバランスのうえに政権を維持してきた。メドベージェフ氏はシロビキとのつながりを持たない。首相就任はメドベージェフ氏を権力抗争から保護する「後見人」となるためで、同氏が独り立ちできるようになれば首相を他人に譲る、との見方だ。
一方で、「強いロシアの復活」をめざすプーチン氏にとって、汚職のまん延や貧富の差の拡大など課題はなお多い。大統領を譲ったのは、4年後の返り咲きを狙ったためだとも指摘されている。憲法上、いったん退けば3選は可能だ。2月には「2020年までのロシア発展計画」と題して演説し、「今後12年間は権力を握り続けるのか」との憶測を呼んだ。
とはいえ最高権力者としてメドベージェフ氏が次第に力をつけていくのは間違いない。民主主義や市場経済を志向するリベラル派とされる同氏が、西側協調路線や政権内の利権構造にメスを入れるなど独自路線を打ち出せば、プーチン政権下で台頭したシロビキとの深刻な対立に発展しかねない。その場合、プーチン氏でさえ事態を抑えられなくなる可能性もある。んー結局、わかったようなわからんような。
また、新体制の不安定要因として、権限分担のあいまいさが挙げられる。プーチン氏は2月14日の会見で、予算作成、安保問題などの「最高執行権は政府にある」とした上で、「憲法が定めた(首相の)権限は十分に大きい」と述べた。「大統領は国の方向性を示し、実務的な決定権は首相が握る」というのがプーチン氏の考えだ。
一方、メドベージェフ氏は、選挙期間中に行った週刊誌とのインタビューで、「ロシアのような(巨大な)連邦国家は、大統領の強い権力だけが支配できる。権力の中心点が二つ、三つ、五つとなることなどありえない」と述べ、権力の中心はあくまでクレムリン(大統領府)との考えを示した。
最近のメドベージェフ氏の発言は、プーチン氏の主導権をけん制するものとも受け止められており、決定権を巡る矛盾が今後、表面化する可能性は十分ある。
■日露関係は特にプーチン時代と変わらんそうですね。北方領土も進展しない、っと。
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