■南野法相が大変身? トンチンカン返上も真相は…(夕刊フジ)
【官僚先生】なにやら猛勉強中って聞くと、「あぁ、がんばっているんだな」とエールを送りたくもなるが、そもそも、勉強が必要ならば、大臣の資質なんてあるわけがない。小泉首相は「適材適所」と自画自賛したけども、やっぱおかしいよね。
「答弁書作成や大臣の説明にはわかりやすい言葉を使おう」
昨秋、法務官僚の一部にこうした指示が電子メールで飛んだ。看護畑の南野法相にとって不慣れな法務行政の専門用語は“チンプンカンプン”。国会答弁で刑務所などの改革を意味する「行刑改革」を「行政改革」と言い間違えたり、「地裁」を「最高裁」と言ってみたり…。南野法相の答弁が原因で、先の臨時国会では何度も審議が中断した。
民主党から「法相としての資質を疑う」との声があがる一方、「南野法相はかわいそう。任命した小泉純一郎首相が悪い」との同情論まで出る始末。そんな大臣をサポートするため官僚が立ち上がり、電子メールで指示を出したわけだ。
書き出しは「法相答弁の留意点をお知らせします」で始まり、平易な言葉を使うほかに、(1)ふりがなのつけ方は秘書課長から大臣に聞く(2)発言訂正が必要な場合は即座に大臣秘書官にメモを渡して訂正してもらう−などの具体策が列挙。
中には、「与党の場合は答弁が長くてもいいが、野党には短くするように努める」などと国会で問題となりそうな表現も。こうした指示に従って、法務官僚は答弁書を作成したり、法案説明などを行ったわけだ。
【本番は4月】
きまじめな南野法相も努力した。徹底的に資料や専門書などを読みあさり、「受験生のようにひたすら勉強をしていた」(関係者)という。
今国会は、少年法改正案や人権擁護法案などの重要法案がめじろ押しだが、これら審議が行われる4月以降に、大臣としての真価が問われることになる。とりあえず、予算委での“模擬試験”は合格判定が出たようだが、さて本番は…。
■小泉首相の人事で一番迷惑してんのは官僚たちだろう。大臣のお守もなかなか大変だ。
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