2004年11月27日土曜日

オランダ:宗教対立激化

■オランダ宗教対立激化 移民抱える周辺国に波紋(産経新聞)
 オランダでイスラム教社会の女性差別を告発した映画の監督がイスラム教徒に殺害されたのを機に、キリスト教徒の国民とイスラム教徒移民が「暴力の応酬」を繰り広げる事態に発展している。平穏な世俗社会が一転して“宗教対立”の波に洗われだしたことへの懸念は、多数のイスラム教徒移民を抱える他の欧州各国にも広がりつつある。
 「ひまわり」などの名作で知られる印象派の巨匠、フィンセント・ファン・ゴッホの遠縁に当たる映画監督のテオ・ファン・ゴッホ氏が、アムステルダム市内の公園近くで銃撃されて殺害されたのは今月二日だった。犯人は警官と銃撃戦の末に逮捕され、オランダとモロッコの二重国籍を持つムハンマド・ブイリエ容疑者(26)と判明した。
 ブイリエ容疑者は、ゴッホ氏が短編映画、「服従」でイスラム教社会の女性差別を告発したことに反発、殺害に及んだとされる。同容疑者は映画製作に協力しイスラム教を強硬に批判する下院議員の襲撃を計画したメモも持っていたという。
 あぁ、嫌なニュースだ。イスラムに対する不信感が広がらなければいいけど。

  これらイスラム教徒移民たちは雇用や就学の機会が十分に与えられないまま、手厚い福祉政策の恩恵にだけは浴してきた。オランダ語も満足に話せず、現地社会に同化できない者も少なくなく、過激派の温床になり得る状況に置かれてきた。
 西欧はおしなべて宗教などに関する差別を懸念して多文化主義と寛容の精神に基づいて移民を受け入れる傾向が強く、同様の事情はどの国にも大なり小なり存在する。
 一方で、キリスト教徒国民の間には、自国社会に溶け込めないイスラム教徒移民への反発や不満が内在し続けている。
 イスラム教過激派の凶行を引き金に、キリスト教徒国民が突然、不寛容に転じて暴走したオランダの現状は、欧州の移民政策のツケの一端を示しているようにみえる。
 「移民政策のツケ」と産経に言われると、あぁこれが日本にも適用されそうだなと思うし、今以上に欧州で極右政党が台頭してくるんじゃないかと危惧もする。

■でも結局、不公正なシステムへの不満だったりするんだよな。アメリカが推し進めるグローバリズムとテロリズムの関係と同じだ。


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