2004年10月3日日曜日

金村義明の優勝予想

■やったー、ついに優勝しました。

■中日が5年ぶりセ・リーグ優勝(中日新聞)
 プロ野球セ・リーグは一日、マジックナンバーを「1」としていた中日がナゴヤドームで広島に延長十二回の末、2−5で敗れたが、試合中にマジック対象のヤクルトが巨人に負けたため、一九九九年以来五年ぶり六度目の優勝が決まった。

 中日の本拠地での優勝決定は八八年のナゴヤ球場以来。九七年開場のナゴヤドームでは初めて。中日で就任一年目に優勝を成し遂げたのは落合博満監督が初めて。

 中日は今季、投手力を中心にした守りの野球で白星を積み重ねた。荒木、井端の二遊間を軸にした鉄壁の守備もエース川上を軸にした投手陣を援護。非力と言われた打線も、荒木と井端の成長で攻撃力を増した。

 強力打線が売り物の巨人が優勝候補の一番手と見られたシーズンだが、開幕から混戦模様。中日は六月二十二日、札幌での巨人戦に勝って首位に立って以来、一度もその座を譲らなかった。終盤、プロ野球選手会のストライキ決行で公式戦は2試合少ない138試合となったが、ほぼ独走状態の中日の戦いには影響はなかった。

 パ・リーグの優勝チームと争う日本シリーズは十六日にナゴヤドームで開幕。中日は、五四年以来五十年ぶりの日本一を目指す。
 川崎が開幕投手だったときは、どうなるかと思ったけど、その後は実に手堅い采配でして、「オレ流」が優勝しちゃいました。

■それにしても、開幕川崎は何だったのか。さらし首にするという陰湿ないじめ?こぞって落合采配を称えているけども、「優勝のためには、川崎が必要」という落合理論はいつのまにかなかったことになっている。

■英智や高橋光信を例に現有戦力を最大限に利用したっていう解説が主流だ。それはそのとおりだろう。しかし、次のような論は言い過ぎである。中日新聞の暴走記事…

■リストラなし 全員野球(中日新聞,核心)
 球団合併やストに揺れた節目の年を制したのは「リストラなき全員野球」。各選手が持ち味を生かし、それぞれの居場所を得る−。そんな地味で当たり前の姿に、教育評論家や労組幹部らが目を見張った。トレードやFA(フリーエージェント)に頼らないチームづくりは、労使交渉で浮上した球界の構造的な問題解決への道しるべにもなりそうだ。
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■カネより戦略

 元近鉄のローズ外野手などの大型補強で開幕に臨んだ巨人とは対照的に、新外国人選手の獲得もFA補強にも動かなかった中日。

 前オリックス球団代表の井箟重慶(いのう・しげよし)関西国際大教授は「落合監督には現有戦力で十分に戦えるという自信があったからでは」とみる。

 一方、スポーツライターの小関順二さんは別の見方だ。

 「カネをかけずに優勝できるチームをつくった中日の戦略は、赤字体質に悩む球界にひとつの方向性を示したのでは」

 シーズン終盤の労使交渉は、選手会と経営側双方に大きな課題を突きつけた。FAやドラフト、高額年俸による慢性的な赤字経営。中日の優勝は「カネよりも戦略が重要」との可能性を提示したというのだ。
 確かに、非効率な補強をしている巨人に対するアンチテーゼにはなりうる。が、「中日の優勝は『カネよりも戦略が重要』との可能性を提示した」などと広島の選手やファンの前で言えるのか。

■データを見れば、この主張は間違いであることがわかる。支配下公示選手の年俸合計では、中日は巨人に次いで2番目に多くお金を出している。つまり、巨人に次いでカネを出しているのは中日なのである(参照:球団別年俸)。中日新聞だから、落合監督を持ち上げたい気持ちもわかるが、新聞記者ならば、もっと客観的に書くべきだ。

■さて、このデータからついでにもう一つ見えること…「支配下公示選手」では二位にもかかわらず、「出場選手登録」においては中日は阪神・横浜よりも少ない。このことは主力選手と控え選手の差が小さいことを意味するし(ずば抜けた選手が少ない)、控え選手に他球団よりもカネをかけていることもわかる。必然的に「全員野球」になるだろうし、日替わりヒーローが誕生する環境はあったということだろう。


■朝日新聞/社説「中日優勝――名古屋は元気だでよー」
 中日は巨人と対照的だった。本塁打の数は巨人の半分にも満たず、セ・リーグのびり。こつこつ点を取る守りのチームが、「4番打者」をずらりとそろえた王者を突き放した。相手は億単位の金を使って大型選手をかき集めたが、こちらはさしたる補強をせず、持てる力を生かし切った。経営の苦しい球団やスター選手の乏しいチームにとって、励みになるだろう。
 巨人とのコントラストが際立っているため、やっぱこういうふうに書いちゃうのかな。中日はもともと金を使ってるという事実を無視している。

■いや、そんなことよりも「元気だでよー」って、名古屋人をバカにしているのか。だいたい、そんな言葉を話す奴など存在しない。こういうのが名古屋弁に対する誤解を生むんだ。大学に来てどれだけの人に「えびふりゃぁ?」と聞かれたことか。

■おまけ…天敵の読売を意識して?
 いつまでも巨人頼みはなさけないし、共倒れにすらなりかねない。地元に密着し、ファンを大事にすれば盛り上がる。札幌の日本ハム、福岡のダイエーが証明していることだ。

 巨人ファンには気の毒だが、昨年、今年と優勝を逃したことは、長い目で見ればプロ野球全体のために良かったのではなかろうか。セ・パを問わず、他球団が自分の本拠地に自身の足で立つ意気込みと自信を持つことだ。それはそのまま地方の活性化につながる。
 だが、巨人のような全国的に愛される球団がなくなることは、同時に野球の「国民的スポーツ」としての地位を完全に奪い去ることになる。当たり前のことだが、球団のない地方では野球がより遠いものとなる。まぁ、いずれにせよ、それは避けられない帰結ではあるが。


金村義明のキャンプ巡り言いたい放題「今年も12球団きっちり見てきましたでえ」(2004/03/22)
■中日ドラゴンズ
 オレ流キャンプ楽しみにしてたんですよ。見るべきものはなかったですね。いわゆる放牧状態なんだけど、ちゃんと調整できてるのは立浪ぐらい。それに、コーチは教えちゃいけないとか、目からウロコの発言が多すぎて、凡人にはわからないことが多すぎる。「オレが采配を間違えなかったら、日本一になる」とおっしゃってますが、根拠、裏付けが見えない。はっきり言いますけど、中日がこのキャンプで日本一になったら、僕、来年からキャンプ取材やめますわ
  てめー、覚えてろよ、その言葉。

■ちなみに、これは公式ホームページに掲載してあったものだが、自らの言論に自信がないせいか(あるいは、中日が強くてまずいと思ったか)、バックナンバーは見ることができない。とっておいてよかった。

■ちっ、「優勝」じゃなくって「日本一」か。一応、保険かけといたのかな。こういういいかげんな「野球解説者」を駆逐するためにも、日本シリーズでは中日を応援しよう。


【拾い画像】金村が「福嗣と信子なんとかしてほしい」と暴言を吐いた日の画像。
金村義明・落合福嗣・落合信子
 中央に抱き合うフクシ・信子・研ナオコ。右側にキレ気味の金村と東海テレビアナ。


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