2004年8月23日月曜日

読売新聞・一場靖弘

読売新聞社説「[プロ野球]再生と発展に必要な建設的論議」
 将来ある大学生選手に深い傷を負わせてしまった。プロ野球の巨人軍が、秋のドラフト自由枠での獲得を目指していた明治大学の一場靖弘選手に、現金を渡していた問題である。

 球団幹部が処分され、オーナーが引責辞任した。球界関係者や野球ファンからは厳しい批判の声が寄せられた。

 グループ会社の一つである読売新聞としても、学生スポーツの精神に反した巨人の過ちをおわびしたい。同時に一場選手の再起と、将来のプロ野球での活躍を心から願う。

 やっと謝罪した。そんな読売さんがいまさら何を言おうっての?
 巨人は、パが五球団なら二リーグ、四球団なら一リーグを検討せざるを得ないとしている。いずれかに固執するわけではない。

 プロ野球界は今、危機的状況にある。三分の二の球団は赤字経営で、観客動員数に悩むところも多い。テレビ視聴率も低下している。今こそ、日本野球全体の構造改革という大きな視点から議論をすべき時だ。大切なのは、野球の「すそ野の拡大」と「国際化」ではないか。

 プロ野球を下支えする少年・高校野球を発展させ、野球好きの子供をたくさん育てることだ。社会人については、企業チームの廃部が相次ぐ一方で、「クラブチーム」が増加している。指導者育成、資金面での支援が必要だ。

 アテネ五輪の「長嶋ジャパン」に向けられた国民の熱い視線を見れば、野球も国際化の方向にある。日の丸を背負っての国際試合はファンを魅了する。そうした機会をもっと増やしてほしい。

 巨人は“世界戦略”にも触れている。日本、韓国、台湾のリーグ優勝チームによる「アジア選手権」と、その覇者の米大リーグ・プレーオフ参加などだ。

 誤解に基づく非難や、「巨人を分割したら」といった無責任な主張も聞こえてくる。極めて残念だ。大事なのは、球界再生のために建設的論議をすることではないだろうか。

 野球は日本の文化だ。国民みんなで育てていきたい公共の財産でもある。

 ずっと沈黙を続けてきたわりには大したものじゃないね。「すそ野の拡大」と「国際化」が球界再生のために建設的論議?それって目くらましっていうんじゃない?「建設的議論をしよう」ってのはようするに、巨人のスカウト裏金や巨人の一極集中への批判をもみ消すためでしょ?

■「巨人を分割したら」といった無責任な主張…ってのは朝日新聞への批判だろう(参照)。あれはスター選手ばかり集めている巨人への皮肉って感じもするが。これについては、どういう考えをお持ちなのだろうか?


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