2004年6月28日月曜日

選挙報道の公平性

■「公平な放送を」自民、年金法めぐる報道で抗議文(産経新聞)
 自民党は26日、年金改革法に関するテレビ報道について「政治的公平・公正を強く疑われる番組放送があった。選挙期間中であり、多様な意見を番組に反映するなど公平な放送が行われることを強く望む」との文書を各報道機関にファクスで送付した。
 文書は、年金法に反対の立場で番組に出演した大学教授について「国会で民主党推薦の参考人などを務めた重要な経歴に一切触れることなく、大学教授の肩書だけを紹介し、高い学識経験を有する専門家が客観的な意見を述べているとの体裁で番組が制作された」と指摘している。
 年金法をめぐるテレビ報道については、安倍晋三幹事長、青木幹雄参院幹事長ら幹部が22日、党本部で選挙情勢を分析した際、一部報道に問題があるとの認識で一致、抗議文を出す方針を決めた。
高山憲之(一橋大学教授)のこと? 報道ステーションでは「年金の鉄人」として(ニュース23にも出てたが)、与党の姿勢を批判していたけど。ただ、彼が年金の専門家であることは間違いないわけだが。
■ニュースステーション時代の前科を気にしてか(選挙前に民主党内閣を並べて、自民党の先生方を怒らせてしまった)、選挙前の報ステでは、御用学者(堀勝洋・上智大教授)も呼んで政府擁護をさせていた。与党のお叱りにビビって、公平性を装ったのだろう。
■この文章は与党批判への牽制パンチってわけだ。「公平」というのは要するに、年金審議、「人生いろいろ」発言、国会無視の多国籍軍派遣決定などへの批判はするなってことだね。
■「低投票率だと組織票が強い影響力を持つから選挙に行きましょう」というのだって、与党へのネガティブキャンペーンになりうるわけで、「公平」ってのは難しい。


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