2004年6月28日月曜日

義務投票制:投票の義務化

準備中。


■「低投票率」に対策?

低投票率への対策として、「投票棄権者への制裁措置を講じるべき」という主張を耳にする。これはあまりにも発想が貧困であり、「低投票率」問題の本質がわかっていない。確かに低い投票率は組織票を有利になる。だから高い投票率がいいかと言えば、単純にそうは言えない。自発的な高投票率ならば望ましいが、強制された高投票率は政治を歪める結果しかもたらさない。政治に関心がないのに、雰囲気や気分だけで候補者を選ぶ…こんな危険なことはない。それならば「眠っておいてもらった方がいい」(森喜朗)のである。

問題の本質は「政治的無関心」であって、「低投票率」はそれを示す指標の一つに過ぎないのである。無理やり投票率を吊り上げて、民主主義の体裁を保ったとしても、それは本末転倒だ。また、投票するという状況さえ作れば、政治に関心を持たざるをえなくなる…という主張も根拠は全くない。

低投票率 政治的無関心 義務投票制度 組織票




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