■スタインブレナー・ヤンキースオーナー
「今年の投票はばかげている。日本からやってきた1年目の選手に対し、明らかに不公平だった」
��松井秀喜を新人王に選出しなかったことについて)
ヤンキースの名物オーナーがお怒りだ。
��選手連記の投票にいずれも松井の名前を入れなかった記者2人に対して矛先が向けられている。
記者のうちの一人が「松井は賞の精神から言ってルーキーではない」と語っていることついて、オーナーは「賞の精神だと? 新人王はジャッキー・ロビンソン賞とも言うんじゃないのか」と噛みつく。ロビンソンは黒人リーグでプレー後、ドジャースで活躍し、47年に最初の新人王に輝いた。オーナーは、松井もロビンソンと同様、大リーグ入り前にプロリーグでプレーしていても新人と見なせ、と訴えているのだ。
記者たちは次のような弁明をしている…
「伝統的見地から、またルーキーとは何かという点においても、彼が新人だとは言えない。メジャーリーグ機構は『ルーキー』の定義を見直すべきだ」
「メジャーと同等と見なすべきリーグ(日本プロ野球)からやってきた素晴らしい選手である松井秀喜と、メジャーリーガーの投げるカーブの打ち方を覚えようと必死になってる22歳の若者を、同じ土俵に上げるのは気が引けた。それに日本での経験は数に入らないなんて態度を執るのは、日本のプロ野球に対する侮辱だ」
この記者たちは完全に間違っている。「ルーキー」の定義を改めるべきだという主張はわかるが、現実には松井は「ルーキー」なのである。記者はそれを混同している。「ルーキー」の中から成績のみで客観的に判断すべきであって、記者個人が「ルーキー」を勝手に解釈して、恣意的に松井を除外することは不公正としか言いようがない。
「ルーキー」の定義を改めるべきか?に関しては議論が分かれるところだ。新人王から松井を除外すべきというのは、日本野球のレベルの高さが認められたことを意味するが、その一方、日本からメジャーを見た場合、メジャーでプレーするということは、やはり「挑戦」なのである。
どちらの立場が適切かを一概に決めることは難しい。
皆さんはどうお考えだろうか?
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