2003年11月3日月曜日

松沢成文「中国人こそ泥」


■松沢成文・神奈川県知事
「中国なんかから就学ビザを使って(日本に)入ってくるけど、みんなこそ泥」(応援演説で)

松沢は演説の中で、県政の課題として、悪化する治安問題を上げ、外国人をまずその原因とし、中国からの就学生らについて触れて…こんな発言。
ちなみに、松沢は次のように釈明している。
「入国管理の改革が必要だという意味で言った。全員がこそ泥だということではない」
「中国人をはじめ外国人の犯罪が多くなっているのは事実。多くなっていることを『みんな』と言った。私は中国からの観光客誘致にも力を入れている。全員という意味でとられるのなら訂正したい」
…なんてひどい弁明だろう。潔く撤回したらどうか。
「みんな」=「多くなっている」だなんて無理があると思わないか?どう考えても、「全員こそ泥」としか読めないんですが。前後の文脈がどうとかいう問題でもないし。
前回の石原発言から中国ネタが続く…。
中国での日本人が起こしてしたトラブルで、反日感情が高まっている。幼稚なナショナリズムだと僕は思うが、おそらく松沢だって、あぁいった反日デモに対する違和感を持っているだろう。しかし、保守派は自分たちも「同じ穴のムジナ」であることに気づいていない。中国人による犯罪を利用して、反中国感情を煽っている。
このての発言が多発してきたり、それを許容する土壌があるとしたら、大変危うい状況だ。
これと関連して…
「健全なナショナリズム」「健全な愛国心」なるものを国民に強要しようとする者がいるが、その推進者の「ナショナリズム」が「健全」かどうかは大いに疑ってもよいだろう。というのも、「反中国・反韓国・反北朝鮮」が組み込まれているケースが往々にしてあるからだ。韓国を「反日ナショナリズム」と非難するが、その前に、自分の姿を鏡で確認する必要があろう。
さて、その「あんたの姿を見ろよ」的なサンプルがあるので見てみよう…読売新聞11月2日の社説「過剰な民族感情に益はない」だ。
「寸劇への反発が、大規模なデモにまで発展したことには、強い違和感を覚える。」
「『反日』教育によって醸成された反日感情は、日中関係を改善、発展させるうえで大きな障害となっている。日本が、日中交流に当たって、常識的かつ健全な配慮をすべきであるのは当然だ。だが、中国も『反日』的な民族感情の危うさを認識してもらいたい。」
保守派においては、日本と中国の部分を入れ替えて読み、これを肝に銘じていただきたい。
つまり、「過剰な民族感情に益はない」ということだ。


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