2003年3月18日火曜日

ブッシュ・ドクトリン

■イラクへの攻撃がついに決まった。もうどうしようもない。フセインの亡命もなさそうだ。被害を最小限のものに抑えるのは、イラクの側からフセインの首が差し出される場合だ。
■国連は機能麻痺に陥った…と言うが、別に悲観的になる必要もないだろう。そもそも設立当初から国際連合には大きな役割を求めてはいないわけで、このような機能麻痺は今に始まったことではない。ポスト冷戦、国連は正常に機能するかに思えたが、アメリカの暴走が新たなひずみを作り出した。米国の一国主義の暴走を阻止するため、国連機能の強化が求められる。第二次大戦戦勝国の既得権である「拒否権」は国連改革の中心的なテーマになろう。もっと言えば、しょせん国連とは「第二次大戦・戦勝国の支配体制」なのである。
■大量破壊兵器を開発している敵対国家やテロ組織への先制攻撃を容認する、いわゆる「ブッシュ・ドクトリン」によって、あらゆる「侵略行為」が正当化されてしまう。国連憲章違反と決めるのは、安全保障理事会である。第二次世界大戦を防げなかったことへの反省から安保理に権限を集中させたが、「拒否権」を持つ「大国」の違反をどう罰するか、という視点はまったく持っていない。「大国は国連憲章を破ることはない」という不思議な仮定があるからだ。
■「唯一の超大国」の暴走を止めるには、国連に縛り付ける以外すべはない。
■自民・公明両党が、マスメディアによる名誉毀損に対する損害賠償の額を大幅に引き上げるなどの法改正を 検討し始めた。これは、公明党の支持母体である創価学会が要請したもの…らしい。池田大作・創価学会批判を抑えたい公明党とスキャンダルに困った自民党としては、マスコミを厄介に思うのは当然だ。自分たちにとって都合の悪いことを書かれたくない、しかし、小額だと懲りに書いてくる。だから額を多くして萎縮させてやれ、という何ともわかりやすく露骨なメディア規制だ。イラク問題に関心が集まっているうちにドサクサにまぎれて、とんでもないことをしようとしている。まったく創価学会というのはけしからん団体である。この時期に、「平和主義者」池田大作・大先生は他にすることはないんですかね?
■テレビ朝日系の長寿番組「大相撲ダイジェスト」が終わっちゃうらしい。NHKの中継で見るには時間の制約があるが、この番組は取り組みだけを流しており、時間も無駄にしなくてもすむ。だから好きだった。この番組の打ちきりは本当に残念だ。相撲がますます遠くなった。
■NEWS23で筑紫哲也に「反戦歌」と取りざたされたSMAP「世界に一つだけの花」が2週連続で首位。SMAP4作目のミリオン目前…らしい。「ナンバーワン」じゃなく「オンリーワン」を…って、こういうありがちな応援歌って、僕は嫌いなんですね。「ヒット曲」にしようという意図がみえみえ。こんなクサイ曲に言われなくとも、そもそも人間とは多様なものであり、「オンリーワン」なのである。結局、「そんなにがんばる必要なんてないんだ」というメッセージなのだろうか。そういう「時代」なのだろうか。
■どうも最近の音楽ってのは、安っぽい曲が増えている気がする。「いい曲だなぁ…」と思うことがまったくない。


0 件のコメント: