2003年3月16日日曜日

タマちゃんのことを想う会

■アゴヒゲアザラシのニシタマオ氏(通称・タマちゃん)の捕獲に失敗した市民団体「タマちゃんのことを想う会」(粟野裕司代表)は、横浜市西区帷子川で、「タマちゃんが食べ物に困らないように」と餌のホタテをまいた。地元のタマちゃんファンで組織する「タマちゃんを見守る会」の田中保男会長ら約100人が現場に集まり、「自然に任せろ」「餌をやるな」などと口々に抗議。事前中止を要請していた神奈川県横浜治水事務所の担当者も「川にごみを捨てないで」と警告し、警察官も出動して大混乱となった…らしい。

■バカを総動員したような騒動だ。「タマちゃん放置会」(11日のノートを参照)としては、今回に関しては「見守る会」との見解が一致する。放っておけばよいのだ。

■「見守る会」と「放置会」とはどこが違うと思われる方もいると思うので、改めて説明したい。最大の違いは、「放置会」は「タマちゃん」自体は「観察」の対象とはしない点にある。観察の対象は、あくまでも「タマちゃん」を取り巻く人々やメディアである。仮に、「タマちゃん」が瀕死の状態であろうと、「放置会」としては、ほったらかしにしておくべき、と主張するのだ。

■「見守る会」は「タマちゃんに謝れ!」と言うのだ。なんだよ、それは。ニシタマオ(アゴヒゲアザラシ)にどうやって謝れってんだ。そもそも、日本語で「ごめんなさい」と言ってもわからないだろうし、国際語である英語ですら伝わらないだろう。では、土下座したらどうか…やはりこれも謝罪の気持ちは伝わらないだろう。仮に謝罪が伝わったとしても、「もういいよ、許してあげる」とか「僕は許さないよ」なんてわからない。「タマちゃんに謝れ!」なんて馬鹿げたことをいう団体と「放置会」を一緒にしてはいけない。

■次に登場するバカは、「神奈川県横浜治水事務所の担当者」である。「ホタテ」は「ごみ」とは呼ぶべきではない。これを聞いたら、飢えに苦しむ人は不快に思うだろうし、日本の食文化に対する侮辱行為だ。「タマちゃん」で出動した警察官もバカに見える。


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